酔っぱらった次の日は、昨日失言なかったかなぁ、て寝起きでシーンを思い返す、小さなあおやです。
どれだけ酔っぱらったか、今から説明しよう。
2時間ほど飲んで、飲み足りないおっさん達は、近くのカラオケ店へ。
今の子は知らないだろう。大事ガムブラザーズて。
僕もよく知らない。
みんなペースが早いので、ホテルと合わせて酒10杯目を超えてる人が大半だったと思う。
野球の仲間だったので、今年の栄光をたたえ、抱き合うおっさんもいたし、寝てるおっさんもいた。
寝てるおっさんは、寝起きでまた歌っていた。ブルーハーツを。
ブルーハーツの曲なのに、五木ひろしのモノマネで歌っていたのが奇妙だ。
ゆずの栄光の架橋は9人で歌った。5回くらい、みんなでマイクを回して歌った。
またかー!と叫びながら、やっぱりおっさんは歌った。
おやし達の少年野球と言う曲を新監督が歌っていたが、今朝、寝起きでもう一度聞いたが、良い曲だったなぁ。
理科室の人形かと思った。
帰りの嵐電の中では、途中の駅で降りた仲間のおっさんが扉の所で話し出すから、
扉が開いたり閉まったりして、他の乗客から白い目で見られた。
何をしゃべっていたかは覚えていない、くらい酔っていた。
そして次の駅で乗り込んで来た、知らないリーゼントおばさんに声をかけられる。
『あんたら酔っ払いやろ?私も酔っ払いやねん♫』
僕らのどこを見て、酔っ払いだと見抜いたのだろう。
けど、あんたら酔っ払いやろ?って、間違っていたら失礼な言葉だ。
そのリーゼントおばさんと話し出した瞬間、酔っ払いの中でも賢いコーチ達は、
海の波が引くように、サァーとリーゼントから離れ出していた。
潮干狩りを思いだしたほどだ。
決まりすぎたリーゼントに、何か危険な匂いを察知したのだろう。
ある大手企業の部長コーチなんか、リーゼントから話かけられても、ほぼ無視していた。
出世するには、危ない女に関わらないのが鉄則なのだ。
僕らおっさん達はようやく、車折神社駅で降りてサヨナラをした。
あるコーチが家の反対へと歩き出したので、
どうしました?と聞くと、千鳥足のそのコーチは、
『今、家に帰っても食べるものないし、ガサガサしても怒られるのでコンビニ行くわ!』
とセブンイレブンの方へ歩き出した。
僕は帰り道だったので、5人で話しながらセブンの方へ向かった。
一人のコーチなんか、自分の家の前を通り過ぎて、セブンまで一緒に来た。
そこで5人は、日付が変わりかけたコンビニでカップラーメンを食べる。
しかもコンビニ前だ。
でも、美味しかったなぁ。
この写真、ちょっと色を正せば、メンズノンノンか、週刊誌に出てくる感じだ。
『オレは夜のこの街が好きだ!当時、食事なんて気にしなかったぜ!
からあげ棒とカップ麺さえあれば、もう他に何もいらなかった!』
みたいな。
話し出して2、30分が経った頃だろうか。あるコーチが家の土産にとアイスクリームを買っていた事に気付き、
『あ!溶けるわ!』
の言葉が合図となり、みんなは解散した。
楽しかったなぁ。
これで、あおや、また1週間楽しく過ごせます☆
嵐山あおや