でも、この尻話は少しマニアックなので、好まない人はどうか許してほしい。
では、始める。
僕がアホの小学3年の頃だ。
おとんと風呂に入っていると、急におとんが、風呂から出て
『ちょっと尻のアナを見てくれ!』
と僕に言い出した。
『えっ?アナ?』
と言いながら僕は、純粋でアホだったので、臭そうなアナを正直に覗き込んだ。
裸の内野手だ。
『さ、来ーい!』
でも、おとんの両手は左右の尻を開けている。
右手で右尻を、左手で左尻を広げる形だ。
さて、僕はおとんの尻のアナをよく見た。純心ゆえ、よく見た。
おとんという存在は小学生にとっては偉大で、言う事は正しいと信じていた。
だから、おとんの尻を凝視した。
すると、おとんが、
『出よった!出よった!』
と、モグラが出て来たように言った。
ケツのアナにモグラがいる訳がない。
いたのは、いわゆるギョウ虫だ。
今はいないだろうが昭和50年頃の話だ。
僕が『いた!』と言うのと同時に、おとんは風呂の外に向かって、
『おい!ピンセット持ってきてくれー!』
と、おかんに叫んだ。
おかんは米倉涼子の助手のように、急いでピンセットを持って来た。
ピンセットを持つ僕に、
おとん『取ってくれ!』
僕『う、うん。』
おとん『はよ!はよせー!帰りよる!』
僕『わ、わかった!』
、、、
おとん『どや?』
僕『帰りよった、、、』
おとん『アホか!』
と言い終わるか終わらない内に、おとんが、
おとん『出て来たー!また来たー!』
と花火がうち上がってる時のような声を出した。
僕『う、うん!』
おとん『はよ取れー!身ぃ出るー!、、、出る出るー!』
僕『よっしゃ!』
おとん『うっ、、、!』
うっ、は取った時の声だ。
僕は取ってとけた。
気持ち悪いので、すぐに排水口に流した。
おとん『どんなんや?見せてみ!』
僕『もう流した。』
おとん『まあええわ。』
まあええわ、て、おとん、そこは褒めてほしかった。
まあええわ、ではない。よう取ったなー!が欲しかった。
臭いケツのアナを目の前に、変な虫を取らされた身にもなってみろ。
いくら親子でも、ケツのアナに住む変な虫を取るのはコリゴリだ。
僕は小学生の時、合計何度、おとんの尻を覗いたか分からない。
たぶん50回は覗いたはずだ。
だから今でも自信がある。おとんの尻のアナの形を、今すぐに思いだせる。
それはまるで、キレイな菊の花のようであった。
おしまい。
嵐山あおや
最後まで読んで下さって、ありがとうございます☆どうか、あなたに幸運を♫