では、続きを書こう。
京都から来ている女の子3人と僕と森ちゃんは、中華街の『招福門』に入った。
そこには学ちゃんが働いていて、大きな回るテーブルのある特別な部屋に案内された。
話はそれるが、招福門は浅岡雪路の身内が経営している店で、一昔前は、よくテレビで紹介されていた。
さて、メニューを見て無邪気にはしゃぐ女たち。
『ペキンダックあるやん♪』
『フカヒレもあるで~♪』
『餃子もあるぅ~♪』
餃子は普通やろ!と思いつつ、
女の子たちを喜ばせようと、僕と森ちゃんは、
マリンタワーから飛び降りたつもりで、フカヒレのコースを5つ注文した。
美味しかった。
帰り際、伝票を店員さんに渡すと、後ろから偉いさんが出てきて、
『会計は貴島から頂いております。』
と丁寧な笑顔。
貴島とは学ちゃんの苗字。
後ろで女たちが騒ぐ。
『えっー?!ウソー!』
『学ちゃんカッコイイー♪』
『餃子お持ち帰り出来る?』
餃子いらんやろ!と思いつつ、僕はちょっと感動していた。
学ちゃん、横浜でカッコイイ♪
横浜は、カッコイイ男が似合う街。
その後、学ちゃんはKBSの女の子と付き合う事になる。
遠距離な学ちゃんの恋は2ヶ月で終わるのだが、京都へも来て、その子と鴨川を歩いたりしていた。
恥ずかしそうに鴨川を歩く学ちゃんの姿が、今でも目に浮かぶ。
嵐山あおや