先生に症状を伝えると、
『そこに寝転んでお尻出してくれるか?』
僕『先生、検便とかで分かりませんか?』
先生『そやなー。見せてもらわなあかんなぁ。』
僕は観念して寝転がると、看護婦さん二人が、『お尻出してもらえます?』
二人も?と思いつつ、僕は横向きになり、胎児のような格好をして、履いていた短パンをずらした。
すると看護婦さんが、
『もっとずらしてもらえます?』
僕『は、はい。』
少しずらしたら、また看護婦さんが、
『もう少し!』
僕は、前が出そうなギリギリまで短パンをずらした。
僕『これ以上ずらしたら前が出ますぅ。』
看護婦『大丈夫ですよー。』
そこは普通の返答だった。
そして先生が来て、
先生『ちょっと指入りますよー!』
輪唱のように看護婦さんが、
『ちょっと指入りますよー!』
僕『は、はい!』
先生『口で息して下さーい!』
看護婦『口で息して下さーい!』
僕は49歳にして、初めて知らない人に、お尻に指を入れられながら輪唱を聴いた。
先生『次は機械が入りますよー!』
看護婦『機械が入りますよー!』
また輪唱が始まった。でも機械は聞いてない。
先生『ちょっと奥まで入りますよー!』
看護婦『ちょっと奥まで入りますよー!』
見事な輪唱だった。
僕は検便を持って、2日後、また輪唱を聴きに行く。
嵐山あおや
ちょっと不調なあおやですが、皆様、今日も元気で良い日になりますように♪