ムスメは一歳児にしてはとっても忙しい。

幼稚園①が一回二時間半で週三回。
幼稚園②が一回二時間で週二回。
日本語のプレイグループが一時間半。
ミュージックプレイグループが45分。
水泳。

と、一週間に8コもの予定をこなしているのに、まだまだ元気が溢れ返っている。
午前午後両方に予定が入っていて、やっと20時就寝、翌6時前起床。
午前しか予定がないとある日は22:15分まで寝なかったのに、翌日は5時半に起きていた。
昼寝だって一時間ちょっとなのに、なんだってこんな元気なんだろーか。


色々なところに通わされているムスメだが、住んでいるところがド都会の南国なので、外で遊ぶ場所も甚だ少なく、遊び場所確保のために行っているフシもある。
その中でも幼稚園①は、もうまったく勉強らしきものは何もなく、ただいろんなオモチャが置いてあるだけだ。
何に興味を持つか観察出来るのはいいところ。

ある日、オモチャの山の一角にフライパンがあった。
おままごとのではない、本物である。
横にはIHヒーターもあり、更に卵が一ダースどん。
それを園児たちがガコガコ割って、ボウルに入れている。

「ムスメ、やってみる?」
卵をもらったムスメはボウルの端にガンガン。でも割れなくて涙目。
「もちっと強くやってみ」
一緒に持ってコンコンコン、パコッ。
一緒にやっていたので、殻が入ってしまった。
それを箸で掬い取る私。

横ではヒビから指を突っ込んでドロドロにしてるコや、卵を割らないでボウルに突っ込んじゃうコなど、さまざま。
二歳のコの一人は上手に割っていたが、やっぱり殻が入ってしまった。
それをボウルに手を突っ込んでポイ。殻がいらないモノと知っているのはすごい。

でもこの無法地帯後、そこにIHヒーターがあるってことは、焼くんですよね???

果たして味付けも何もせず、子供たちが割って先生が溶いた卵は焼かれていった。
それはいいんだが、焼いた後捨てるはずもなく、それらは本日のスナックタイムに提供されるんである。

えー、こいつら、卵割る前に手、洗ってたりなんて全くしてないよね??うちのムスメもしてないもん。
この国の卵、日本のと違って衛生面は少々不安なんだけど、さっき丸ごと放り込んでたヤツがいたような…
そして先生、焼いてる間に殻を見つけたからって手で取らなくても…箸使おうよ、箸。

甚だ衛生面で心配な卵焼きだが、ムスメは卵が嫌いなので、手をつけなかった。
あーよかった。


そんなこんなで、日本の幼稚園や保育園とは多少違った経験をしているようではある。
が、間違いなく衛生面においては一般的な日本人よりゆるいコが出来上がるような気がする予感。