その1では、治療する場所は『痛みのある所では無いことが多いですよ』『痛みの原因となってるところを探し出す事を大事にしてますよ』というお話でした。
今回は『手術痕』
・当院の治療の考え方、重要視しているものとして、他院では見逃されている事の多い過去の手術跡への施術が挙げられます。
これは、特に、どこに行ってもよくならないと言うような方々にとって、過去の手術痕にアプローチすることにより思わぬ効果がもたらされることが多々あります。
過去の手術痕、もう済んだ事、と思われるかもしれませんが、この昔のこと、もう済んだことが、ずっ〜と体に影響を与えていることが多いのです。
(エンタプライズ出版部、マトリックス・リパターン。より)
過去の手術の後はこの図で言いますと、右骨盤の外側を引っ張っているような棒に例えられます。
過去に手術をして縫った跡などは他の正常な皮膚よりも固くなり、ストレッチ性が低下します。
そのような手術の跡は上の図のようにずっ〜と体に張力を与えているのです。
このズ〜っとかかっている張力が原因で、右肩がやけに凝ったり、右腕が上がらなかったり、左の腰が痛くなったりと、色々な症状が現れたりします。
特に女性の方では出産の際、帝王切開などをされている方など、ここの手術痕をケアすることにより、体に良い変化を産むことが多々ありますので、ご自身の通われている施術院の先生に手術痕のリリースをお願いされてみてください。
(もしくは、電話で予約される際に手術痕などへアプローチしてもらえますか?などと、訪ねていただいても良いでしょう)
・今回のまとめ。
過去の手術の跡は他のところよりも組織が固くなる
>その固くなった組織(瘢痕組織)が常に体の皮膚などの組織を引っ張り続ける
>ずぅ〜と引っ張られ続けることにより、慢性的な腰痛、肩こりなどの症状が現れる
>このタイプの体の不調は腰を揉んだり、肩を揉んだりでは良くならないので
>手術痕の組織を緩める施術が必要。
と言うことで、手術痕がおありの方は、ぜひ、現在かかっている整体、カイロ、オステオ、マッサージ師の先生方に相談してみてください。
もしかすると、今までどこに行っても治らなかったような症状が消えてくれるかもしれません。
今日も長文のブログをお読みいただきまして
有難うございました。
門川英樹