今日は、
なかなか楽にならない肩こりが、
内臓の調整で良くなった症例です。
初診日 2017/10/5
20代、女性
主訴、肩こりがずっとある、取れない。肩が重たい、など。
いつから:7月ごろから肩がおも苦なってきた。
スポーツ歴:特になし
寛解因子:とくになし>常に肩が重い
増悪因子:特になし。
事故歴、外傷歴、手術歴、病気の既往歴、特になし
などなど、色々と話を聞いていきますと。
・マッサージをしてもすぐに肩こりが出てくる。
・ストレッチをしても家に帰ると肩が重くなる。
と、物理的な筋肉、筋膜へのアプローチではあまり効果が期待できなそうな感じ。
(他所様の治療院でもおそらく菌骨格的なことはアプローチしているはず!!!、それで良くならないと言うことは何か別な原因があるはず。と考える>門川)
・姿勢を見て見ると、猫背>胃腸が弱そうな立ち方。
・肩の可動域などは問題なし
仰向けに寝てもらい、
・ヒールテンションテスト。(下肢を速報に引っ張り体のつながりを見るテスト)
すると、右足も左足も腹部、横隔膜で止まる・・・・(えっ、両足???。普通、ほとんどの方は片足なんですけど・・)
・上肢の牽引テスト。同じく横隔膜らへんでつながりが止まる・・・
・腹部傾聴。胃、小腸に手が引かれる。
と言うことで、「お腹の調子で何か悪いことがありました?」と尋ねると・・・
患者さん「6月ごろ腸炎になりました。」と・・・
ニヤリ( ̄▽+ ̄*)とする私。
タイミング的にもピッタリじゃないですか。(私の心の声)
そして、本当に内臓からの肩こりかを確かめるため、内臓の動きが良くなる方にサポートして肩こりの調子を尋ねると。
肩が軽くなるとのこと。
と言う事で、傾聴で引っかかった小腸と横隔膜(噴門)などから内臓の調整を始める。
だいぶ、腹部の緊張が緩んできたところで、起き上がってもらい再度肩の調子を見てもらうと、かなり軽いとのこと。
最後に骨盤、脊柱の歪みをBRM療法で調整し、施療終了。
と言うものでした。
(考察的なもの)
人の体にはいろいろな反射が存在します。これを利用してリフレクソロジー(そのまま反射療法っていう意味ですが)の先生方は、施術の効果を出されていると思います(ちなみに私も名古屋いた時に足ツボとかやってましたので)。
その中で今回は内臓体性反射と言うもで症状が引き起こされていたんだと思います。
内臓の調子の良し悪しが、筋骨格系に反射し、不具合として現れる。そんな感じです。
臓器関連痛(リファードペイン)的に言えば、大まかに
・肝臓の不調は右肩に症状が出る。
・胃の不調は左肩に症状が出る。
などがあります。
そのほか、バイオメカニカル的な考察として。
胃腸が弱い人はちょっと前かがみの姿勢になりますよね?
前かがみの姿勢になりますと、頭が重心線よりも前方に位置します。
そうなるとどうなるか?
肩首回りの筋肉がずっと頭を持ち上げるために頑張り続けるんですね。
そうなると、首肩周りの筋がリラックスする事が出来ず筋肉の緊張がどんどん強くなります。
体の不具合により、自分自身の筋肉を緩める事が出来なくなりますと、
肩を揉んだだけでな治らない、慢性的な肩こりとなります。
そしてもう一つ、
過去の病変が治ったとしてもずっとその時の状況を維持してしまう
内臓を形作る平滑筋の特性。
ただいま、ブログを書くにあたり、色々と文献を調べて見ましたが。
(トートラ解剖生理学、標準生理学などで調べて見ました。)
う〜ん出てこない。
私、この内容どこで聞いたのだろう???
内臓マニュピレーションのセミナーか?
またはその本かな?
(後日、色々と読み返して裏付けを取ります。)
最後まで私の拙いブログを読んでいただきましてありがとうございます。
皆様の健やかな毎日、
そして、
生きている幸せを多々感じられる毎日を過ごせることを
心より願っております。
門川英樹