夏至June
ヨルシカの「晴る」。晴れに晴れ花よ咲け咲いて晴るのせい降り止めば雨でさえ貴方を飾る晴る
昨夜の『光る君へ』。
まひろ「私は不実な女です。それでもよろしゅうございますか?」宣孝「わしも不実だ。あいこだな」。2人がある意味釣り合っていることがわかるセリフ。大石さん、凄い。
道長は、まひろの結婚を知り、家に帰るとメンタルがヤバくなると思い、仕事場で徹夜したのだろう。道長とまひろが同じ月を見つめていることで、2人が通じていることがわかる。
乙丸にいい人ができて良かった。海女だったというきぬ、健康的でとても可愛くて嬉しい。まひろの家のいとの「この人は私の言うことを聞く。それがいい」も納得。登場人物全員のキャラが立っている。こういう脇役の細かい描き方により、リアリティーが召喚されるのだろうと思った。
「光る君へ」まさかの展開に驚き“#オトモズ”2人は「ソウルメイト」乙丸・矢部太郎×百舌彦・本多力対談(スポニチ) | 毎日新聞 (mainichi.jp)
越前和紙の美しさも素晴しかった。
朝日新聞11面のオピニョン&フォーラム耕論「『さん』『くん』隠れた意味」が面白かった。
以下、言語学者の大島デイヴィッド義和氏の「敬意や親しみ 豊かな効果」の引用。
「名前につける『さん・くん・ちゃん』『先生』などの敬称には、目上・目下、親密さといった社会的関係を示す働きがあります。
例えば『ちゃん』の場合、大人が幼児を呼ぶ時、『呼び捨て』に比べて一定の敬意が表現されます。一方、大人同士では、『さん』と比べて親しみを込めた言い方になるし、なれなれしいと受け取られることもある。言葉の働きは相対的です。
『くん』は『さん』より敬意の度合いが低く、現代では同等または目下の男性に用いるのが一般的です。かつては男性同士でのみ使われていた言葉で、女性が使うようになったのは戦後のことです。いまも国会や地方議会、男子サッカーチームなどで一律に『くん』と呼び合う習慣があるのは、男性集団で使われていた時代の名残かもしれません。
小学校で男女問わず『さん』と呼ぶ例が増えているようです。性で区別しない姿勢、『くん』に違和感のある子への配慮、『さん』と呼ぶと自然に言葉遣いが『です・ます』と丁寧になり、子供の人格が尊重されることなどが理由です。
今後、公共性の高い場では性別に応じて『さん』『くん』で呼び分ける習慣は緩やかに廃れ、その分『さん』の使用が増えていくでしょう。ただし、マニュアル思考で一律に『さん』本来の改まった感じや敬意を伝える効果が希薄化してしまう恐れもあります。
『ちゃん』『くん』や呼び捨て、愛称を選択することで親密さやくだけた雰囲気を演出するなど、呼称にはいろいろな効果がある。場面に応じて様々な呼び方を使い分けることが、より豊かなコミュニケーションにつながります。
ジェンダー平等の考え方から、性別を明示しない言葉を使おうという動きは様々な言語であります。英語圏では『Mr./Ms.』の代わりに性中立的な『Mx.』を用いる人もいます。
日本語には名前に『さん』を付けるジェンダー中立的な呼び方がある一方、呼称表現に際立ったバリエーションが見られます。〇〇医師、〇〇会長のように職業や立場を呼称代わりに用いるのもその例です。
同じ人が、子供から『お母さん』、会社や同僚や上司から『さん』、部下や取引先から『部長』、幼なじみから『ちゃん』……と様々な言葉で呼びかけられる。こんなところにも呼称を考えるおもしろさがありますね。
(聞き手・山口宏子)」
他のお2人の御意見の見出しは、「性分けぬ呼称 平等の一歩」、「呼び捨てやめ 人権を意識」。
谷川俊太郎さんの絵本『わたし』を想起。
「わたし」はだれなんだろう?を考える絵本
「わたし」は、男の子からみると、女の子。赤ちゃんからみると、お姉ちゃん。お兄ちゃんからみると、妹。お母さんからみると、娘のみちこ。お父さんからみても、娘のみちこ。おばあちゃんからみると、孫のみちこ。先生からみると、生徒。となりのおばさんからみると、やまぐちさんの下のお子さん。犬のごろうからみると、人間。宇宙人からみると、地球人。知らない人からみると、だれ? 社会関係を楽しく描きます。わたし|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
呼称は人間関係・社会的関係を立体的に浮き彫りにする。
そう言っているようにしか見えない(笑)
ゆずゆ→みかんみ→バナナバ→いちごい→りんごり→メロンメ→パイナップルパ、という▲〇◇▢▲パターンを仮説し推論した子供の話。
05:33~「この赤いのは何?」「みかん」「違う、トマト」。「
国本はる乃さんの、浪曲「高橋お伝」。
病の夫のために医者を呼ぼうと旅立ったお伝。
人目を引く美しさのため乗った人力車の男、お坊さん、六年越しでお伝を思って追ってきた男が次々お伝と契りを交わそうとする。
夫一途の貞女お伝は、身を守るために体力知力を使って男たちを躱して逃げ、医者を呼ぶため一人で努力するという話。
結局殺人事件となってしまった当時は、お伝をスキャンダラスにドラマ化したものが大当たりしたということらしい。
★以下概要欄より★
国本はる乃 浪曲「高橋お伝」 2021年6月1日 浅草・木馬亭 定席 曲師は沢村豊子 「高橋お伝」は明治9年に起きた女性による殺人事件が元ネタ。明治12年- 東京裁判所で死刑判決、市ヶ谷監獄で斬首刑に…仮名垣魯文の「高橋阿伝夜刃譚」のモデルとなり、明治の毒婦と呼ばれた。文壇や芝居の格好のネタになり歌舞伎では五代目菊五郎の『綴合於伝仮名書』 小説では海音寺潮五郎『悪人列伝 近代篇』 戸川昌子「高橋お伝の石」『悪女の真実』等があり。レコードにもなっている。 明治14年、お伝三回忌のおりに仮名垣魯文の世話で、谷中霊園にもお伝の墓が建立された。歌舞伎役者や噺家らがお伝の芝居を打って当たったのでその礼として寄付し建立した。お墓参りをすると三味線が上手になるという・・・浪曲では“葵わか葉師匠”のネタで、現在はる乃も継承している。貞女として描かれ、人間讃歌がテーマである浪曲の面目躍如といったところ。実際は浪曲台本が史実に近い様である。★
★『明治の毒婦』と呼ばれた、強盗殺人を犯し死刑になった女性。その苛烈な事件は、仮名垣魯文の小説『高橋阿伝夜刃譚』のモデルになったり何度も映画化されるなど、阿部定に並ぶ毒婦とされている。★
↑↓まるで別人の人相。下のWikipedia掲載の絵が、民意込みのお伝なのだろうと思った。動画の概要欄によると「実際は浪曲台本が史実に近い様である。」。上の写真のイメージが浪曲になったのかなと思った。本当はどうだったかを離れ、伝言ゲームのように盛られやすい史実だったのかなと思う。
激しく納得。お伝は男や時代に弄ばれた、男を見る目のない不運な若い女性。
なぜかお参りすると三味線がうまくなると言われているらしい、高橋お伝の墓
02:27~「特徴のないものを目指してしまうと、最終的によく分からないものが出来上がってしまう」
リタくんの食欲、可愛すぎる
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 5月号の
「ステッドのホテル STED , A KANGAROO HOTELIER」、発売中です
絵本をお手にされた方は、見るとハッピーになる嶽(だけ)まいこさんの絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
カンガルーのステッドは、丘の上の小さなホテルで働いています。ホテルの仕事は、毎日がハプニングの連続。今日も、屋上で干していたシーツが風に飛ばされそうになったり、夕食の時間に停電になってしまったり……。次々と起こるトラブルをステッドが華麗に解決していきます。なんでもこなせるステッドの仕事ぶりを軽快に描きます。
ステッドのホテル (こどものとも2024年5月号) | くら ささら, 嶽 まいこ |本 | 通販 | Amazon
絵本を手に取られた方は、嶽(だけ)まいこさんのレンブラントのような光と影の表現を、どうぞご堪能なさってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
「クックククックレストラン」こどものとも年中向きも引き続き発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも7月号「ジッタとゼンスケ ふたりたび」発売中です
ジッタとゼンスケ ふたりたび (こどものとも2023年7月号) |くら ささら, くりはら たかし |本 |通販 |アマゾン
オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
【5~6才向け】こどものとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
「ひゃくえんだまどこへゆく?」コインの世界一周の旅発売中です
男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間......。100円玉がおっこちた! 100円玉は、ころころころころ、坂を転がって、トラックに運ばれたり、空を飛んだり、海に落ちたり。しまいには南極にたどり着いたり......! いったいどこまで行ってしまうのでしょうか? 小さな100円玉の壮大な冒険を描いた絵本です。
くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
ひみつのえんそく きんいろのさばく (こどものとも2022年8月号) |くら ささら, 木内 達朗 |本 |通販 |アマゾン
以下、九螺ささら名義の著書です
ゆめのほとり鳥 (新鋭短歌シリーズ40) |九螺 ささら |本 |通販 |アマゾン