映画映画『海の沈黙 LE SILENCE DE LA MER』1949年映画映画映画映画映画

未定義

The Silence of the Sea 1949 aka LE SILENCE DE LA MER

 
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Le silence de la mer (The Silence of the Sea, France 1949) – The Case for Global Film
非常に面白かった。
ドイツ占領下のフランスの村の話。
愛国者であるが敵であるフランスも愛し、部下の手違いにより住むことになった家の沈黙するフランス人の老人を尊敬し同じく沈黙するその姪を愛したドイツ人の元作曲家の将校が、毎夜一方的に語る中で老人の姪への愛を告白し続け、老人と姪は将校を心では受け入れ心配するがあくまでも無言を貫き、しかし将校がソ連との戦争に行くことになりお別れを言いにくると姪がそこで初めて「さようなら」と一言発する、という話。
 
ドイツ占領下で密かに出版され、フランス人の精神的抵抗のバイブルとなった本が原作ということらしい。
そういう状況が、ひしひしと伝わってきた。殺し返したらこっちも同類、抵抗するには沈黙するしかない。
 
国と国が敵対していても個人同士は愛し合う、ということはあっただろう。芸術家であるがゆえに感性が鋭く豊かで、ゆえにこの将校は老人と姪をオーラのようなもので感受し、老人の威厳と娘の沈黙を尊敬し、愛する。そのオーラを感受した老人と姪は、二階の将校の、片足を引きずる音でその存在を感じながら、次第に家族のように心配するようになるのだ。
姪は一貫して縫物や編み物をしている。しかしその速度や手元の震えに、感情が出る。
この息を潜めて生活する感じにアンネ・フランクを想起。ヒトラーが掲げる「フランスとドイツの兄弟愛/欧州一体という理想」のために、兵士たちは殺人しまくる。狂気の集団洗脳が解けて一個人に戻ったとき、兵士たちは罪悪感で苦しむことになるのだろう。Le Silence de la Mer | Screen Slate
 

'Le Silence de la Mer,' silence and sight in Melville's occupation era ...

この三人を非常に好きになってしまった。

演技がうまいということなのだろうが、姪はただただ沈黙し、編むか縫うかをしているだけなのだ。しかしそのうなじに、横顔に彼女の総体が現れ、将校は全身全霊で惚れるのだ。

Arsenevich: Jean-Pierre Melville - Le silence de la Mer (1949)

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(犬の散歩ですれ違っても、姪は将校と目を合わせず話さない。しかし将校は敬礼)

Silence de la mer (Silence of the Sea). 1949. Directed by Jean-Pierre ...

最後の挨拶に来た、終始礼儀正しかった将校に、姪は初めて顔を上げ、目を合わせる。すると将校は「まぶしい」と言い、哀しむ。

« Le silence de la mer » de Jean-Pierre Melville. Critique dvd – L ...

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語りが、老人の内なる声。

 

それまで老人と姪は2人のときは話すが、将校とは一切会話せず、ジェスチャーで応じていた。

LE SILENCE DE LA MER, film miracle – LES YEUX GRANDS OUVERTS

しかしラストでノックがあったとき、中から何も許可の声がないため去ろうとしていた礼儀正しい将校を案じ「行ってしまうわ」と姪。「開けなさい」と老人。ここで涙が出た。

 

 

『戦場のメリークリスマス』を想起。

最初将校がデビッド・ボウイに見えた。

 

将校

Le silence de la mer (1949) | The Criterion Collection

May Criterion Collection Review – Le Silence de la Mer – Dare Daniel

The Silence of the Sea (1949)

 

『戦場のメリークリスマス』でのデビッド・ボウイ

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敵同士の兵士の友情が描かれた小川未明の『野ばら』も想起。

 

喋れない女性主人公を描いた『ピアノ・レッスン』も想起。

 

 

『朗読者』も想起した。

 

白鳥にされた兄さんたちの呪いを解くために処刑寸前までいら草の服を無言で編み続けた王女エリザの話、『白鳥の王子』も想起。

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★『野の白鳥』(ののはくちょう De vilde Svaner)はデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン創作の童話の1つ。『白鳥の王子』ともいう。

あらすじ

北国のとある王国に、11人の王子とエリザという王女を持つ国王と王妃が幸せに暮らしていた。ある時、王妃が亡くなり、国王は再婚する。ところが新しい王妃は王子達とエリザをいじめ、王子達を白鳥に変えて追い出し、エリザを農家の養女にやってしまう。 やがて15歳になったエリザは王宮に戻るが、美しく成長したエリザを憎らしく思った王妃は、エリザの体をクルミの汁で汚し、髪をぼさぼさに乱し、元の姿とはかけ離れた姿に変えてしまう。その醜い姿を見た父王は、こんな者は自分の娘ではないといってしまう。

悲しみのあまりエリザは王宮を抜け出す。あてどもなく歩き続けるうちに夜になり、深い森の中で眠ったエリザは翌朝、湖の水面に映った自分の醜い顔を見て驚くが、沐浴すると元の姿に戻ることができた。 次の日、道で出会った老婆に「冠をかぶった11羽の白鳥を見た」と教えられ、海岸で11羽の白鳥を見つける。それこそ、いなくなった11人の兄王子達だった。王子達は日が昇ると白鳥に変わり、日が沈むと元の姿に戻るのだった。 海の向こうの国に渡る季節が来ていた王子達は、エリザを網に乗せて一緒に連れて行くことにした。 目指す国に着いたエリザは、兄達を元の姿に戻したいと神に祈りながら眠った。すると夢の中に仙女(フェアリー)が現れ、いら草を紡いだ糸で帷子を編んで王子達に着せれば呪いが解ける、ただし編んでいる間は口をきいてはならない、さもないと王子達が死んでしまうと教えてくれる。そこでエリザはいら草を集め、帷子を編み始める。

ある日、狩りをしていたこの国の王がエリザを一目見て心惹かれ、城へ連れ帰る。大僧正が王に「この娘は魔女に違いない」と言うが、王は信じず結婚する。 エリザ王妃は隠れて帷子を編み続けるが、途中で糸が尽きてしまい、真夜中の墓地にいら草を摘みに行く。それを見ていた大僧正が王に告げ、王も疑いはじめる。 そして最後の1枚を編んでいる途中でまたしてもいら草が尽き、墓地に行ったエリザ王妃を見た王はエリザ王妃を捕らえて火あぶりの刑を言い渡す。

処刑場に向かう馬車でも帷子を編み続けるエリザ王妃を気味悪がり、民衆が帷子を引き裂こうとすると、11羽の白鳥がエリザを庇う。処刑が始まる寸前、エリザが11枚の帷子を白鳥達に投げかけると、呪いが解けて白鳥が王子に変わった。エリザは長い間の疲れで気を失うが、一番上の兄王子が人々にいきさつを説明し、エリザの魔女の疑いは晴れる。★

 

 

将校は、沈黙する女性に自分の愛をなんとか伝えようと、『美女と野獣』の話をする。

 

 

★Wikipediaより★

海の沈黙』は、ジャン・ピエール・メルヴィル

未定義

による1949年のフランスのドラマ映画であり[1][2][3]、彼の監督デビュー作である。[4] ヴェルコール(ジャン・ブリュラーペンネーム)によって書かれた1942年の同名の本に基づいています。第2次世界大戦中の占領下のフランスを舞台に、フランス人とその姪と、家に閉じ込められたドイツ人中尉ヴェルナー・フォン・エブレナックの関係を描いた物語です。

プロット

1941年初頭、占領下のフランスで、足を引きずったドイツ人中尉のヴェルナー・フォン・エブレナックが、引退した男が成人した姪と同居している小さな村の家に閉じ込められたとき、二人は、それについて話し合うことなく、望ましくない侵入者と決して話さず、認めないことに同意します。たいていの夜、叔父がパイプを吸い、姪が焚き火のそばで裁縫をしていると、最初は制服に身を包み、後には平服を着た将校が体を温めに来て、丁寧に短い一方的な会話を交わします。フランス語が堪能な彼は、自分が未婚の作曲家であり、フランスに来たのは今回が初めてであることを明かしたが、彼は長い間フランスの文学と文化を研究し、賞賛してきた。ヒトラーに忠誠を誓う彼は、ナチスの侵攻がフランスとドイツの間に永続的な「結婚」をもたらし、それがすべての人に利益をもたらすことを望んでいるが、その点を彼は毎日立ち返り、美女と野獣(ドイツは野獣であり、フランスが王子に変身するためにそれを受け入れるだけでよい)を引き合いに出して説明している。ヴェルナーはしばしば姪を温かく見つめ、フランスの美徳を讃える。彼女は頑なに沈黙を守っているが、時折、指をかすかに震わせて、高まる感情を裏切る。

ヴェルナーは春に休暇を取り、パリで2週間を過ごす。彼が村に戻ると、叔父と姪は一週間以上彼に会っていません。とうとうある夜、彼はドアをノックし、叔父が沈黙を破って男を招き入れるまで入ってこない。再び軍服を着たヴェルナーは、ホロコーストを知り、旧友を含む狂信的なドイツ人将校のグループから、ナチスの計画はフランスの精神と文化を破壊し、フランスを永遠にドイツに服従させることだと告げられたとき、パリを見た興奮が占領軍の存在によって損なわれ、ついに幻滅と絶望に変わったことをホストに話します。叔父と姪に反乱を促すのをやめたヴェルナーは、前線への転属を要請し、朝に出発することを告げる。彼が「さようなら」と言うと、姪は沈黙を破って「さようなら」とささやきます。

翌日、叔父はヴェルナーのためにアナトール・フランスからの引用「Il est beau qu'un soldat désobéisse à des ordres criminels」を披露する。(「兵士が犯罪命令に従わないのは立派なことだ」)ヴェルナーはそれを読み、叔父と視線を交わし、その場を去る。姪と叔父は黙って昼食を食べる。

キャスト

  • ハワード・ヴァーノン - ヴェルナー・フォン・エブレナック
  • 未定義
  • ニコール・ステファン(姪役
  • ジャン・マリー・ロバン(叔父さん役
  • ミ・アーロエ(ヴェルナーの婚約者役
  • デニス・サディエ(ヴェルナーの友人で親衛隊将校役)
  • ドイツの役人としてHeim
  • マックス・フロム(ドイツ人将校役)
  • ロジャー・ルーデル(ドイツ軍将校)
  • ドイツ人将校としてのマックス・ヘルマン
  • クロード・ヴェルニエ(ドイツ人将校)
  • ジョルジュ・パトリックス
  • ディートリッヒ・カンドラー
  • アンリ・キャバリエ

リリース

1947年に撮影された『Le Silence de la mer』は、1949年4月22日にパリで公開された。[2][5] パリでは464,032人、フランス全体では1,371,687人の入学者を受け入れました。(注6)

 

★あらすじ

レジスタンス文学の最高峰といわれるジャン・ヴェルコールの同名小説にメルヴィルが感銘を受け映画化した本作。 ドイツ占領下フランスの田舎町。自宅をドイツ軍将校の宿として提供している家族。芸術家肌の将校は、フランス語を使い家族とコミュニケーションを計ろうとするが沈黙で抵抗し続けるフランス人に歯がたたない。3 人の登場人物がほとんど会話を交わさず独白とひとり言のみで進行する異色の心理劇。戦時下での理想主義が挫折していくさまを処女作と思えない端正な映像で表現したこの作品は J・コクトーに高く評価され、メルヴィルの出発点として今なお必見の一本である。

この本の中でヴェルコールは、ある老人とその姪が、家を占領している将校と話さないことで、ドイツの占領軍に対する抵抗を示したことを語っている。ドイツ軍の将校は元作曲家で、当時のナチスのプロパガンダに惑わされて、フランスとドイツの兄弟愛を夢見ていた。しかし、ドイツ軍の真の目的が建設ではなく破壊と搾取であることを知り、彼は幻滅する。そして、彼はフランスを離れて東部戦線で戦うことを選択し、「地獄へ行く」と隠語で宣言する。★

 

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★海の沈黙(うみのちんもく、: Le Silence de la mer、フランス語発音: [lə silɑ̃s də la mɛʁ])は、ジャン・ブリュレが1941年の夏に執筆し、1942年初頭に 「ヴェルコール」というペンネームで出版したフランスの小説である。ドイツ占領下のパリで秘密裏に出版されたこの本は、ドイツ占領軍に対する精神的抵抗の象徴となった。

あらすじ

この本の中でヴェルコールは、ある老人とその姪が、家を占領している将校と話さないことで、ドイツの占領軍に対する抵抗を示したことを語っている。ドイツ軍の将校は元作曲家で、当時のナチスのプロパガンダに惑わされて、フランスとドイツの兄弟愛を夢見ていた。しかし、ドイツ軍の真の目的が建設ではなく破壊と搾取であることを知り、彼は幻滅する。そして、彼はフランスを離れて東部戦線で戦うことを選択し、「地獄へ行く」と隠語で宣言する。

翻訳

小説は河野与一と加藤周一によって、岩波書店から日本語訳された[1]。★