映画映画映画『美しき争ひ Conflit』1938年映画映画映画映画映画

未定義

Conflit (1938)

 

 

左が姉カトリーヌ、右が妹のクレール。実家が田舎の大金持ちというこの姉妹の物語。

Conflit, Léonide Moguy (1938) | La saveur des goûts amers

冒頭。

博物館の階段を駆け上がる妹クレールに、姉が銃を発砲。え、なんで?というところから、映画は始まる。

妹の命に別状はなかった。姉は大金持ちの探検家と結婚していて、ゆえに夫は長期出張に出ることがある。姉と探検家の間には、二歳半のジャン・クロードという男の子がいる。妹には婚約者がいて、実家からパリの姉の家に来ていたところだった。

Conflit (1938)

この妹クレールが、回復後に判事、姉の夫、自分の婚約者を前に回想という形で真実を話すというスタイル。判事は、クレールが姉の夫と不倫してそれがバレて姉が妹を撃ったのだろうと考えたが、真実はそうではなかった。

Corinne LUCHAIRE | Premiere.fr

 

妹クレールの初恋の男は、遊び人のワル。しかしクレールはそれを見抜けず、男のビッグマウスの嘘を信じていた。

ある日妊娠したことを告げると、男は「困る」と急に逃げ腰になり、中絶をしてくれる病院の住所が書かれたメモを渡して「別れよう」と言う。

その男には既に新しい恋人がいる。

 

クレールと男

Conflit, un film de 1938 - Télérama Vodkaster

Conflit, Léonide Moguy (1938) | La saveur des goûts amers

 

 

呆然としたまま姉の家に行ったクレールは、疲れて横になっていたため、姉が妊娠しないことで夫婦がギクシャクしているその会話を聞いてしまう。これから姉の夫は一年の出張に出るという。

妹がソファから起き上がると、姉の夫は仕事に出る。

姉に妊娠と中絶のことを話すと、同行してくれるという。しかし中絶をしないという病院や、いかがわしい場所のヤバそうな病院ばかりで、2人は適正だと思う場所をなかなか見つけられない。

と、クレールが姉を見る。その目で姉には、妹が中絶をやめたと分かる。このシーンに言葉はない。2人は喜びで手に手を取り、帰宅。

 

不妊の姉と中絶したくない妹。2人は、立場を交換しようと閃いた。

姉の夫は一年間出張でいない。

その間に出産時期が来たクレール。

産院で、姉は妹になりすまし、妹は姉になりすまし、書類に記入。


生まれた子は男の子。

名前はジャン・クロード。

実家に帰った妹、スキーに出掛けて正面衝突した男性と恋仲になり婚約。

 

しかし、クレールが、婚約者が飛行機に乗った航空ショーを見ていると、あの別れた男がやって来て、「よりを戻して結婚しよう」と言う。「駄目」と言うと、「じゃあ金をくれ、困ってるんだ。五万フラン。お前の実家は金持ちだろう?」。「そんな大金は無理」と言うと、「お前の婚約者は、お前を処女だと信じてるんだろうなぁ。俺がお前の婚約者に本当のことを言ってもいいのかなぁ」と嗤う。

男はクレールの反応で、クレールが中絶していないことに気づく。

「俺の子がどこかで生きているのか?」と男は興味津々。

 

クレールが姉に相談すると、姉は宝石を担保に高利貸で金を借りる、となった。

CONFLIT - Cinémathèque de Nice

(姉夫婦の家。使用人たちとジャン・クロード)

Conflit (Léonide Moguy, 1938) - La Cinémathèque française

 

高利貸し店に行った姉の留守に、クレールがジャン・クロードの子守をしていると、「おばさん大好き」と抱きついてくる。実の子を抱き締めて母性が止まらなくなるクレール。

IMCDb.org: "Conflit, 1938": cars, bikes, trucks and other vehicles

 

後日、クレールは姉に「あの子が可愛くて仕方ない。あの子は私が産んだ私の子。だからあの子は私が引き取る。そうすればもうあの男に付きまとわれずに済むし、脅されないはず」と言う。すると姉は、「駄目よ、何もかも滅茶苦茶になるわ」。

辺りにジャン・クロードはいない。「私が来るからわざと使用人に散歩を長くと言ったのね。あの子を返してもらうわ」とクレールが部屋を出て散歩先である博物館へと走りだすと、姉は「あなたを殺してでも阻止するわ」と、引き出しの中から銃を出し、追いかける。

博物館の階段を駆け上がる妹を、姉が発砲したところで、妹の回想が冒頭の現実に追いつく。

 

「これが真実です」

と言ったクレールに、周囲はため息。

姉が不起訴となったという新聞記事が出て、姉は帰宅しジャン・クロードを抱き締めて恍惚。その姿を見て、妹は敗北したように部屋を出るのだった、でジエンド。

フランス映画っぽい終わり方だと思った。

妹は、自業自得で救われない。

クレールが駄目な男に出会ったのが運の尽きだが、「田舎の恵まれたお嬢様」は免疫がないため、そういう駄目な不良を未知のかっこ良さと勘違いしがちなのも真実。

 

こういうとりかえばや物語というのは、ストーリーの一つのパターンなのだろうと思った。
とりかへばや物語 - Wikipedia

 

駄目男役の駄目演技がうま過ぎ、はまり役過ぎ、ふつふつと憎しみが湧き続けた。

 

一番左の高利貸しもいかにもというぺらぺらの安いオーラで、てらてらとしていてとても嫌だった。

Conflit, Léonide Moguy (1938) | La saveur des goûts amers

 

Conflict (1938) - uniFrance Films

 

 

 

 

★Wikipediaより★

『コンフリクト』(フランス語: Conflit)は、ジーナ・カウスの

未定義

小説『Die Schwestern Kleh』を原作に、ハンス・ヴィルヘルム、シャルル・ゴンボー(会話)と共同で脚本を執筆したレオニード・モギー監督

未定義

の1938年のフランスのドラマ映画です。[1]それはCorinne LuchaireAnnie DucauxMarguerite PierryおよびArmand Bernardを主演する。(注2)

映画のセットは、アートディレクターモーリス・コラソンジョルジュ・ワケヴィッチによってデザインされました。

 

キャスト