6月June
まひるさんのコピー能力半端ない
元歌はこちら。デジタル時代の都市の閉鎖空間での鬱屈した怒りが、圧縮された文字数の呟きで表現されている。118がウォンウォンネイと聞こえるのがネイティブっぽくてかっこいい。映像のISSEIさんの、ロケーション設定と長クローズアップと画面への挑発顔という演技指導が効いている。停滞した時代への挑発。音もダンスも、重心がかなり下。止まらない愚痴とハッタリのアート化にも見える。
早送りと遅送りを小刻みに繰り返すようなKEITAさんのシュールな振り付けがかっこいい。このチームは、「ポストジャニーズの正解」を出せた人達なのだろう。
この大島さんの着付けをなさったのは、中森明菜さんの「デザイアー」の衣装を担当していた方なのらしい。
昨夜の『光る君へ』。謎の周明魅力的過ぎる偶然出会った人が後に重要人物として登場、というのは正に少女漫画の王道で素敵この浜辺のドローン映像が最高にかっこよかった。
御簾の巻き上げ方が見られて嬉しかった。宗の楽器、家畜、オウムも、実際ああだったのだろうと感動。賄賂シーンも大変リアリティーがあった。
土曜日のNHKラジオ深夜便の「もっと光る君へ」での演出家黛りんたろうさんのお話、
「大きな嘘をつくためには、小さな嘘をついてはならない」を想起。
https://www.nhk.or.jp/radio/
二代目広沢虎造の浪曲、「清水次郎長伝」。
侠客清水次郎長の妻お蝶の葬式での話。
妻お蝶が死んだが、次郎長には立派な葬式を出してやれる金がなかった。しかし次郎長が声を掛けると、忽ち三千両余りが集まり、立派な葬式が出せた。
その席で次郎長は、「ここに来ていない恩知らずが2人いる。恩知らずは畜生だから2匹だ」と言う。すると次郎長の一番子分の森の石松が「九六でしょう」とその2人のうちの一人を当てる。
九六というのは、元相撲取りの博打打ち。清水港に相撲の興行に来た際に博打をして金を失い、動けなくなって博打打ちとなった男である。
その後次郎長の留守に20両貸してくれと来た九六に、次郎長の妻のお蝶は今金がないからと着物を持って裏から出て、質屋で20両を作り九六に貸してやった。
また、博打で200両を失った九六に次郎長は300両やり、「おめえに博打の才能はねえ。足を洗って堅気になんな」と言ったのに、九六は博打打ちをやめなかった。九六には器量のいい妹がいた。その妹がある男の妾となり、本妻が死去したので本妻となった。その縁で、九六は岡っ引きとなり、博打打ちとの二足の草鞋を履くことになった。
その後九六の恩知らずぶりに我慢がならないとなった次郎長の子分が、九六を川に沈めて殺そうとした。すると九六は命乞い。そこへ次郎長がやって来て九六に20両渡し、これでここから出ていけと言った。
その後上州へ居を移した九六のところへ、情報屋の男がやって来た。「どうだった、次郎長の女房お蝶の葬式は。しょぼいもんだったろう?」と九六が訊くと、「俺が今まで見たどんな葬式より立派だった」と男。
次郎長の妻お蝶の葬式で、九六の恩知らずぶりを改めて思い出して子分が火のように怒り出す中、次郎長は「金をやった俺が悪い」と言い、その男ぶりを上げ、親分としての貫禄を見せつけたのだった、という話。
浪曲とは、和ミュージカルだと思った。
三味線弾きの短い鳴き声のような掛け声が、クレイジーでかっこいい。
清水次郎長のポートレート写真。『幕末・明治・大正回顧八十年史. 第8輯』(1935)より清水次郎長
★清水 次郎長(しみずの じろちょう、文政3年1月1日〈1820年2月14日〉- 明治26年〈1893年〉6月12日)は、幕末・明治の侠客、博徒、実業家。本名は山本 長五郎(やまもと ちょうごろう)。米問屋・山本次郎八の養子。
養家が没落したことで博徒になり、やくざ仲間で名をあげて清水に縄張りをもった。戊辰戦争の際に修理で立ち寄った清水港に逆賊船としてそのまま放置されていた咸臨丸(榎本武揚の率いる旧幕府艦隊の旗艦)の中から、新政府軍に殺された乗組員の遺体を小舟を出して収容し丁重に葬ったことから、次郎長のこの義侠心に深く感動した幕臣の山岡鉄舟
と知り合い、旧幕臣救済のため、維新後は富士の裾野の開墾に乗り出し、社会事業家としても活躍した[1]。
のち、「次郎長伯山」と異名をとった三代目神田伯山の講談で「海道一の親分」として取り上げられたことから名が広まり、二代目広沢虎造の浪曲(ラジオ放送、レコード)、村上元三の『次郎長三国志』などの小説のほか、映画・テレビドラマの題材として多く取り上げられ、人気を博する。これらの作品群では大政、小政、森の石松など、「清水二十八人衆」という屈強な子分がいたとされる。★
森の石松まつり (静岡県周智郡森町)
「男になれた」「あっしには過ぎた女房です」に鶴田浩二を想起。
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 5月号の
「ステッドのホテル STED , A KANGAROO HOTELIER」、発売中です
絵本をお手にされた方は、見るとハッピーになる嶽(だけ)ま、こさんの絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませを
カンガルーのステッドは、丘の上の小さなホテルで働いています。ホテルの仕事は、毎日がハプニングの連続。今日も、屋上で干していたシーツが風に飛ばされそうになったり、夕食の時間に停電になってしまったり……。次々と起こるトラブルをステッドが華麗に解決していきます。なんでもこなせるステッドの仕事ぶりを軽快に描きます。
ステッドのホテル (こどものとも2024年5月号) | くら ささら, 嶽 まいこ |本 | 通販 | Amazon
絵本を手に取られた方は、嶽(だけ)まいこさんのレンブラントのような光と影の表現を、どうぞご堪能なさってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
「クックククックレストラン」こどものとも年中向きも引き続き発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも7月号「ジッタとゼンスケ ふたりたび」発売中です
ジッタとゼンスケ ふたりたび (こどものとも2023年7月号) |くら ささら, くりはら たかし |本 |通販 |アマゾン
オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
【5~6才向け】こどものとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
「ひゃくえんだまどこへゆく?」コインの世界一周の旅発売中です
男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間......。100円玉がおっこちた! 100円玉は、ころころころころ、坂を転がって、トラックに運ばれたり、空を飛んだり、海に落ちたり。しまいには南極にたどり着いたり......! いったいどこまで行ってしまうのでしょうか? 小さな100円玉の壮大な冒険を描いた絵本です。
くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
ひみつのえんそく きんいろのさばく (こどものとも2022年8月号) |くら ささら, 木内 達朗 |本 |通販 |アマゾン
以下、九螺ささら名義の著書です