小満May
3人それぞれ、才能の塊
5月29日付け朝日新聞夕刊一面の内田博仁(うちだ はくと)さんの記事に感動した。
僕の中に、言葉はある 重い自閉症の15歳 話すことはできない、でも――:朝日新聞デジタル (asahi.com)
重度自閉症で言葉を話せない僕 タブレットで入力した「夢は小説家」:朝日新聞デジタル (asahi.com)
小学生の部::作品一覧::第四回 徒然草エッセイ大賞 つれづれびとよ、筆をとれ。 (tsurezure-essay.jp)
体はここにあるのに、その運動機能をコントロールできない(意思伝達に必要なある部位の筋肉に脳が指令(コマンド)を出せない)ということかと思った。
中に言葉があるのに、それが閉じ込められてしまっていて、アウトプットできない。その通路となったのがタブレットだった。
少数派の行動様式ゆえ、多数派は「彼は分かっていない」と判断してしまい、ゆえに博仁さんは長いこと、土砂崩れで閉じたトンネルのこっち側で独りぼっちになり、向こうへ行けなかったのだろう。彼の発声は、書き文字なのだ。
そういう人が道具を身体の一部にできると、開通する。それ以降何をどうそのトンネルの向こうへ通すかは、作家と同じ作業なのだろう。「思ったことをそのまま書けるか」というのは、作家と同じレベルの苦悩なのだろう。
私も、博仁さんの書いたものをもっと読んで博仁さんの心を読みたいと思った。
三遊亭金馬の、「孝行糖」。
親孝行の徳によりお上からご褒美金をもらった与太郎。
その金で与太郎に商売をさせてあげようと、長屋の者たちが考え、「孝行糖」という飴を売り歩かせた。
与太郎は少し抜けたところのある人で、それが失礼に見えてしまうことがある。与太郎という人を知っている人たちは彼の性質を知っているため「悪気がない」と分かっているが、当時一番厳しかった水戸藩のお屋敷(現在の小石川後楽園)の門番は、ふざけていて無礼だと感じ、怒り出した。すると通りがかりの与太郎と知っている人が、「かくかくしかじか、悪気はないんです、親孝行に免じてお許しください」と許しを請うた。すると事情を理解し、門番は不問に付した。
門を後にした通りがかりの人が与太郎に「どこをぶたれた」と訊くと、「こーこーとーこーこーとー(孝行糖孝行糖)(=こことここと)」で下げ。
この時代、親孝行者にお上が御褒美をやるというような計らいでお上と庶民の心が通じ、色々なことがうまくいき、よって江戸時代というのは長く続いたのかなと思った。儒教とは、人心掌握のテキストともなりえたのだろう。
このご褒美の名残が、例えば褒章なのだろう。
枕は様々は売り声の話。
生きた魚(金魚やメダカなどの観賞魚)を死んだような単調で売り、死んだ魚(鰯などの食用鮮魚)を威勢よく生き生きと売る、という話が面白かった。
★小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)は、東京都文京区後楽一丁目にある都立庭園。江戸時代初期に水戸徳川家の江戸上屋敷内につくられた築山泉水回遊式の日本庭園(大名庭園)である。国の特別史跡及び特別名勝に指定されている[3]。★
一緒に勉強している気分になり楽しい
体を張って食べる大島さんが素敵
おいしくて泣き出す大島さんが好き
ほっこりフレンズ
「それぞれの猫に積極的に挨拶した」が可愛い過ぎる
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閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
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