小満May
この季節に聴きたくなる、大貫妙子さんの「彼と彼女のソネット」。
昨夜の「光る君へ」。まひろの「道長様は、かつて私が恋焦がれた殿御にございます。」に涙。
5月18日付け朝日新聞朝刊21面読書欄の野矢茂樹先生の書評が面白かった。文体の工夫ということなのだろうか。読みやすく、即そのことに入っていける、というか、前置きがなく、最初の一文字目からそのことの核心なのだ。書評タイトルは「ただひたすら地道な捜査と推理」。書評の書き出しは「無理だ、と笑われたという。あるのは明治期に写された一枚の白黒写真だけ。」
書評されているのは、木下悠著『失われた絵画を再生する デジタル技術を用いた復元への挑戦』。
「地味にすごい」復元作業とは、作者の息遣いに同期することなのかなと思った。
復元作業をした三つの大作とは、北斎の大絵馬「須佐之男命厄神退治之図」、
「大坂冬の陣図屏風」、
モネの「睡蓮、柳の反映」(上半分が失われている)。
(画布の上半分が欠損した発見時の「睡蓮、柳の反映」)
(「睡蓮、柳の反映」デジタル推定復元図)
デジタル復元をしたモネ「睡蓮、柳の反映」を国立西洋美術館で公開 - Impress Watch
★北斎の絵馬、大坂冬の陣図屏風、モネの睡蓮――
本来の姿を失ってしまった絵画作品たち。その再生を目指して、残された写真や模写を、様々な資料とともに読み解き分析していく。図像を受け継ぐ、その方法や挑戦、限界を、復元現場の先頭にたつ開拓者が語るイメージの探検。★
失われた絵画を再生する - デジタル技術を用いた復元への挑戦 (芸術選書) | 木下 悠 |本 | 通販 | Amazon
すみだ北斎美術館
三遊亭圓生の、「またかのお関」。
「またかのお関」とは、お関が勤めをしているときに客の紙入れから金をしばしば盗んだがゆえの命名。
お関という盗人女が、亭主の平吉の仇を討つため、昔の仲間が持ってきた毒薬でその仲間を殺し、平吉の敵もその毒薬で殺した噺。
この噺の面白いのは、旗本の後家の占い師を装っている一見しっとりしたお関が、いざとなると自分の美貌と色気を使いつつ、男以上に大胆に事を成し、腹が据わっていて決してビビらず微塵も後悔をしないところ。しっとりしているときと事を成すときと、別人のように言葉遣いが変わる変わり身の早さも面白い。「化けの皮が剝がれる」とは違い、自分でその二面性をコントロールし、利用しきっている。
『水戸黄門』で由美かおるが演じたかげろうお銀の悪役ヴィラン版かと思った。かげろうお銀 - Wikipedia
お銀は最初黄門様の命を狙う伊賀忍者の刺客。しかし黄門様の人となりに触れ改心、黄門様の一行となることに。
その、大島さんが大好きすぎるブランドギザのマドモアゼルユリアさん
大島さんがもともとスタイリストになりたかったという話に首肯。大島さんは、欲しい物のために物凄く頑張れる人なのだな
切ると異世界にレゴ化される。
見惚れる
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 5月号の
「ステッドのホテル STED , A KANGAROO HOTELIER」、発売中です
絵本をお手にされた方は、見るとハッピーになる嶽(だけ)まいこさんの絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
カンガルーのステッドは、丘の上の小さなホテルで働いています。ホテルの仕事は、毎日がハプニングの連続。今日も、屋上で干していたシーツが風に飛ばされそうになったり、夕食の時間に停電になってしまったり……。次々と起こるトラブルをステッドが華麗に解決していきます。なんでもこなせるステッドの仕事ぶりを軽快に描きます。
ステッドのホテル (こどものとも2024年5月号) | くら ささら, 嶽 まいこ |本 | 通販 | Amazon
絵本を手に取られた方は、嶽(だけ)まいこさんのレンブラントのような光と影の表現を、どうぞご堪能なさってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
「クックククックレストラン」こどものとも年中向きも引き続き発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも7月号「ジッタとゼンスケ ふたりたび」発売中です
ジッタとゼンスケ ふたりたび (こどものとも2023年7月号) |くら ささら, くりはら たかし |本 |通販 |アマゾン
オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
【5~6才向け】こどものとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
「ひゃくえんだまどこへゆく?」コインの世界一周の旅発売中です
男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間......。100円玉がおっこちた! 100円玉は、ころころころころ、坂を転がって、トラックに運ばれたり、空を飛んだり、海に落ちたり。しまいには南極にたどり着いたり......! いったいどこまで行ってしまうのでしょうか? 小さな100円玉の壮大な冒険を描いた絵本です。
くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
ひみつのえんそく きんいろのさばく (こどものとも2022年8月号) |くら ささら, 木内 達朗 |本 |通販 |アマゾン
以下、九螺ささら名義の著書です