『私のテンプル Our Little Girl』1935年
原題が『Our Little Girl』で主人公の女の子の名はモリ―・ミドルトンなのに、邦題は『私のテンプル』。
つまりシャーリー・テンプルのアイドル映画。シャーリー・テンプルの可愛さを映すための映画。日本でもシャーリー・テンプルの映画ということで動員できたのだろう（日本公開作とのこと）。
聖子さんが聖子ちゃんと呼ばれていた頃の映画を想起。
主人公のモリ―の父は、本人曰く「田舎の医者」。
研究が成功して奨学金を得てニューヨークへ行くことが夢だったのだが、志半ばで恋をして結婚、モリ―が生まれ、田舎の医者になった。
でもそれは不幸を意味してはいない。とても幸福。妻と娘を愛している。
それを聞き、心を痛める助手の看護師。彼女は、モリ―の父を愛しているのだ。
そんななか、取り組んでいた研究が成功し、奨学金が出て、モリ―の父はニューヨークへ行くことに。
一方、モリ―の母を愛するロルフという男もいて、モリ―の父ドナルドがニューヨークへ行って不在時に、ロルフは共通の乗馬を通してモリ―の母エルザと親密になり食事をし、言い寄り、エルザは離婚再婚を決意する。
それをメイドや大人の会話から知ったモリ―、父とサーカスを観ていて、助手の女性が「緊急です」と呼びに来て子守を交替した際、自分の帽子をわざと落とし、それを拾うという口実で椅子の下からサーカスのテントを出て家出の準備。
モリ―はミニ旅行鞄に全財産の子豚の貯金箱や身の回りの宝物を詰め、愛犬を連れて家を出る。
途中で、娘を亡くしたために放浪の旅に出た男に出会い、どこに行くんだと訊かれると、「自分の家を探すの」。
モリ―がいないとなって大人たちは大騒ぎになったが、その放浪男がモリ―といるところを、モリ―と顔見知りの警察官が通勤途中に車から見ていて、それで捜査班は動く。
放浪男は誘拐犯と疑われるが、モリ―は一緒にはいない。
放浪男はモリ―の父に「あの子は、自分が消えればお父さんとお母さんが元に戻れると思い込んで、消えようとしていたんだ。俺は娘を亡くして、それで放浪の旅を始めたんだ。あの子は天国の門ていう所にいるよ」
天国の門とはモリ―の両親の思い出の場所で、五月と九月の土曜日にそこで一家でピクニックをすることになっていた。しかし最近は父の仕事が忙しく、行っていなかった。
大急ぎで父親が天国の門へ行くと、モリ―の姿はなく、愛犬が吠えまくっている。
「モリ―！」と父が言うと、橋の下で川遊びをしていたモリ―が「ここよ」。
そこへ母も駆け付け、両親はキスをして仲直り。
看護師とロルフは、「俺達は、他人のものに手を出そうとしていたんだな」と互いを慰め合い、この二人がもしかして気が合って？というようなところで、ジエンド。
★Wikipediaより★
『私のテンプル 』(原題：Our Little Girl)は1935年制作のアメリカ合衆国の映画。ジョン・ロバートソン監督のドラマ。シャーリー・テンプル主演作。
ストーリー
ドナルド・ミドルトンは多忙な医師であった。多忙なあまり、妻のエルザ・ミドルトンはかえりみられず、次第に他に関心を抱くようになる。離婚の危機がおき、娘のシャーリーは家出をしてしまう。娘への愛が両親を結びつけ、再び家庭に愛がよみがえる。
キャスト
- モリー・ミドルトン：シャーリー・テンプル
- エルザ・ミドルトン： ロズマリー・エイムス
- ドナルド･ミドルトン医師：ジョエル・マクリー
- ロルフ・ブレント：ライル・タルボット
- セアラ・ボイントン：エリン・オブライエン＝ムーア
- 道化師：プードルス・ハンフォード
- エミー：マーガレット・アームストロング★
★Our Little Girlは1935年のアメリカのドラマで、シャーリー・テンプルとジョエル・マクリーが主役を演じています。この映画は、ベテラン監督ジョン・S・ロバートソンの最後の作品でした。
主人公のモリー・ミドルトン(テンプル)は、医師のドナルド・ミドルトン(マクリー)と、夫の親友ロルフ・ブレント(ライル・タルボット)に惹かれていく妻のエルザ(ローズマリー・エイムズ)の娘です。
『Our Little Girl』は、前作の『Bright Eyes』や『The Little Colonel』だけでなく、その直後の続編である『Curly Top』や『The Littlest Rebel』の影に隠れがちで、テンプルの大ヒット曲はいずれもテンプルの国際的なスターダムにのし上がった。この時期の他の作品とは異なり、ダンスはなく、歌は1曲だけだった。彼女は、部分的または完全に孤児ではないキャラクターを演じ、他のほぼすべての映画でそうであった、またはそうするであろう。Our Little Girl』は、テンプルがフォックス時代に孤児を演じなかった最後から2番目の映画である。最後の映画は『青い鳥』で、その後の13本の映画では孤児の役を演じることになる。
プロット
医師のドン・ミドルトン(ジョエル・マクリー)
は仕事に没頭するあまり、夫の親友と過ごす時間が増え始めた妻のエルザ(ローズマリー・エイムズ)
をないがしろにする。二人は親密な関係を築いていく。ドンとエルザは、娘のモリー(シャーリー・テンプル)への影響を知らずに離婚を決意する。エルサが再婚を決意すると、モリーは家出をする。
キャスト
- シャーリー・テンプル(モリー・ミドルトン役
- ローズマリー・エイムズ - エルザ・ミドルトン
- ジョエル・マクリー - ドナルド・ミドルトン博士
- ライル・タルボット - ロルフ・ブレント
- エリン・オブライエン・ムーア - サラ・ボイントン
- J・ファレル・マクドナルド(ホーボーことミスター・トランプ役
- プードル・ハネフォード(サーカス・パフォーマー)
- マーガレット・アームストロング(エイミー役
- リタ・オーウィン(アリス役
- レナード・キャリー(ジャクソン役
- ジャック・バクスリー(レイトン役 - 薬科医)(クレジットなし)
- ジャック・ドナヒュー 俳優役 (クレジットなし)
- ガス・ヴァン(マジシャン役)(クレジットなし)
生産
Our Little Girlの元の名前はHeaven's Gateになるはずだったが、人々がタイトルを墓地の名前と混同することを恐れて、リリース前に変更された。テンプルは回顧録の中で、マクリーに大きな恋心を抱いていたが、彼女によって引き起こされた2つの顕著な遅延の後、すぐにそれ以上の浮気を避けたと書いている。芝生のグラウンドで遊んでいたところ、入れ歯が2本抜けて見つからず、その日の生産は中止になりました。別のケースでは、カメラのセットアップに長い遅延が発生しました。これ以上我慢できず、彼女は体を濡らした。すっかり恥ずかしくなった彼女は、更衣室で母親をなだめて、彼女を説得し、さらに遅れることになりました。(注1)★