穀雨April
「何もかも、目覚めてく、新しい私」
谷山浩子さんの、「すずかけ通り三丁目」。作詞は谷山さんとあまんきみこさん。
★『ねこの森には帰れない』(ねこのもりにはかえれない)は、1977年5月25日に発売された谷山浩子の2作目のアルバム。谷山の本格的なプロデビューアルバムである。
概要
A面は、それまで書き溜めていた曲の中から選りすぐったもので、B面(「すずかけ通り三丁目」〜「本日は雪天なり」)はあまんきみこ作の童話『車のいろは空のいろ』をモチーフとした一連の組曲である。主人公の松井運転手の声をかぜ耕士、山猫、くま紳士、きつねの司会者の声をクニ河内が演じている。★
谷山さんとあまんさんの世界は通底している
すずかけとはプラタナスのこと。
カニステルという果物があるということを、昨夜知った。最初「蟹捨てる」かと思った。
カニステル
NHKラジオ文芸館。川上弘美作、「金と銀」。
5歳と11歳だった「はとこ」関係のえいことはるきが、共に大人になり、恋愛をし、失うことを恐れるようになるまでの軌跡。
作品の最後でえいこは、自分は最初からはるきのことを好きだったのだと気付く。
はるきは、えいこの母(現在陶芸教室の先生)と同じ美術学校に浪人後入学、卒業しても無職だったがその後美術教師の職を得、結婚して子供も生まれ、油絵も売れ始める。
しかし離婚、子は妻が引き取ることになる。
はるきは三十代半ばでスランプになり失踪。
ヨーロッパにいるらしいはるきからの手紙が、えいこの元へ届く。
はるきは、一人暮らしのえいこの部屋の合鍵を持っていた。そういう関係。
えいこはその手紙を読み、これからはるきと自分はどうなるのだろうと考える。
タイトルの『金と銀』は、二人が初めて会ったときの会話と、はるき不在の部屋の板チョコの銀紙から。
最初二人は、えいこの母方のひいおばあちゃんの葬式で会う。
霊柩車の金色の飾りを見つめていたえいこに、はるきが「金色のクレヨン持ってる?」と訊き、えいこは「持ってる」と答えるのだ。
ラスト、はるきの部屋に風通しをしに行ったえいこは、そこに、二人で半分こして食べてそのとき初めてキスすることになった、銀紙入りのチョコレートを見つける。
『金と銀』は、『甘い記憶 6 Sweet Memories』(新潮社)所収。
『金と銀』というタイトルとその内容に、『月の夜 星の朝』を想起。
三遊亭圓生の、「佐々木政談」。
桶屋の息子四郎吉が、材木置き場で子供たちと奉行所ごっこをしていた。お奉行さま佐々木信濃守(ささきしなののかみ)役の四郎吉は、子供同士の喧嘩に対し、大人顔負けの裁きをしていた。
それを見た、お忍びで町歩きをしていた当の佐々木信濃守、四郎吉と父親(と家主と五人組)を奉行所へ招いた。
無礼である、と首をはねられるんじゃないかとビクビクしている父親をよそに、四郎吉は佐々木信濃守と互角に頓智頓才のやり取り。四郎吉は、現在の警察署長にあたる与力が賄賂をもらっていることもお見通し。信濃守は四郎吉の知識・洞察力・当意即妙に感心、父親に「今四郎吉は13歳。あと二年そのまま地元で勉強し、15歳になったらここで働かせる」とのお達しをした。
町人は家業を継ぐか他の店に奉公に出るしかなかった時代、父親は喜び、周囲に冗談でやっかまれるほど羨ましがられましたという話。
「お前は星の数を知っているか」と訊かれると「お奉行さまはこのお白洲の砂利の数を御存じですか」と返す四郎吉に、アニメの一休さんを想起。
怒ってるチェリ子ちゃん、可愛い
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 5月号の
「ステッドのホテル STED , A KANGAROO HOTELIER」、発売中です
絵本をお手にされた方は、見るとハッピーになる嶽(だけ)まいこさんの絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
カンガルーのステッドは、丘の上の小さなホテルで働いています。ホテルの仕事は、毎日がハプニングの連続。今日も、屋上で干していたシーツが風に飛ばされそうになったり、夕食の時間に停電になってしまったり……。次々と起こるトラブルをステッドが華麗に解決していきます。なんでもこなせるステッドの仕事ぶりを軽快に描きます。
ステッドのホテル (こどものとも2024年5月号) | くら ささら, 嶽 まいこ |本 | 通販 | Amazon
絵本を手に取られた方は、嶽(だけ)まいこさんのレンブラントのような光と影の表現を、どうぞご堪能なさってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
「クックククックレストラン」こどものとも年中向きも引き続き発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも7月号「ジッタとゼンスケ ふたりたび」発売中です
ジッタとゼンスケ ふたりたび (こどものとも2023年7月号) |くら ささら, くりはら たかし |本 |通販 |アマゾン
オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
【5~6才向け】こどものとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
「ひゃくえんだまどこへゆく?」コインの世界一周の旅発売中です
男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間......。100円玉がおっこちた! 100円玉は、ころころころころ、坂を転がって、トラックに運ばれたり、空を飛んだり、海に落ちたり。しまいには南極にたどり着いたり......! いったいどこまで行ってしまうのでしょうか? 小さな100円玉の壮大な冒険を描いた絵本です。
くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
ひみつのえんそく きんいろのさばく (こどものとも2022年8月号) |くら ささら, 木内 達朗 |本 |通販 |アマゾン
以下、九螺ささら名義の著書です
ゆめのほとり鳥 (新鋭短歌シリーズ40) |九螺 ささら |本 |通販 |アマゾン