穀雨April
明菜さんの、「サザン・ウインド」。来生えつこと玉置浩二のミックス世界を完全にさらっと自分のものにしている凄さ
NHKラジオ第二のフランス語講座の西山教行先生の説明、非常に分かり易い。分かり易い説明を聞くと、読むと、脳内の解像度が急に上がった気になる。実際上がったのだろう。もやもやの霧晴れ。西山教行 - Wikipedia
三遊亭圓生の、「夏の医者」。夏の医者 - Wikipedia
ある村で、病人が出た。
医者がいないため、山裾を周ると6里ある隣り村へ、その病人の家族が老医者を呼びにいった。
老医者は笠にふんどし姿で庭の野良仕事をしている。
訳を話すと、山裾を周ると6里ある、山を登れば1里だからそっちにしようと老医者。
二人で山を登り、頂上に着いたところで一服となった。
医者が煙草を吸っていると、二人でうわばみ(大蛇)に呑まれた(笑)。
病人の家族は「溶けちまう」と慌てるが、老医者は泰然として「さっきの薬篭を出せ」。
老医者は薬篭(薬箱)から腹下しの薬(大黄(だいおう)の粉)を出し、辺りに振り撒いた。
するとうわばみは苦しがり、二人は外に出られた。
と同時に転がり、二人は一気に病人のいる家へ(笑)。
病人を見た老医者、「物当たり(食当たり)だろう。最近何を食べた」と訊く。
すると家族は「萵苣(ちしゃ=レタス)をたくさん」。
「夏の萵苣(ちしゃ)は腹に障る。大丈夫、おらの薬飲めば、ニ、三日で良くなる。こせえてやる(調合してやる)から薬篭を出せ」と医者。
すると薬篭がない。
「あのうわばみの腹ん中に忘れてきた。ちょっくら行ってくる」
と老医者は山に登り(笑)、木の枝でぐったりしているうわばみに、「おめえの腹ん中に薬篭を忘れてきたよって、この腹下しを飲んで出してくれねえか」と言う。
するとうわばみは衰弱しきった体で首を横に振り、
「さっきの腹下しで体が弱りきって、とてもじゃねえがそんなことは出来ねえ。夏の医者は腹に障る(夏の萵苣は腹に障る)」で下げ。
この噺の面白いのは、老医者が心身共にタフ過ぎ大事にもまるで平然としていて、うわばみを軽く上回るところ。
「四天王剿盗異録」、1806年の曲亭馬琴作と歌川豊国画の読本の中の源頼光、渡辺綱、卜部季武、藤原保昌によるうわばみ退治の様子
セイタカダイオウ
何で他の季節ではなく夏の医者でなければならないのかと思っていたが、夏が旬である萵苣(ちしゃ・レタス)を出すためだったのだと納得。医者(いしゃ)に音が近い食物は他になかったのだろう。
いしゃ・きしゃ・ししゃ・ちしゃ・にしゃ・ひしゃ・みしゃ・いしゃ・りしゃ・いしゃ
ぎしゃ、じしゃ、ぢしゃ、びしゃ(濁音版)
ぴしゃ(半濁音版)
五十音で、「イの段+しゃ」を出してみた(笑)。
★和名は、チシャ(萵苣)[1]。古名を「ちさ」といい、「乳草」(ちちくさ)の略とされる[2]。
一般的に言われる日本名のレタスは英名「lettuce」から取られたもので[2]、🔶その語源はラテン語で「牛乳」という意の語 「Lac」 である。和名ともに、レタスの切り口から出る白い液体の見た目に基づき付けられた呼び名である[3][2]。🔶★
レタスの切り口から出る白い液体
牛乳のような白い液体の正体は、ポリフェノールの一種、ラクチュコピクリン、らしい。
【鎮静剤や鎮痛剤の用途として伝統的に利用されている】
↑
だから「眠れないときにはレタスのスープがいい」というのか。
萵苣という言葉が、とにかく何とも魅力的。季語/萵苣(ちしゃ)を使った俳句 | 俳句季語一覧ナビ (haiku-kigo-ichiran.net)
低空を煙ながれて萵苣はがす/中田剛
確かにレタスは「葉をはがす」という感じがする。
月光の蒼く滴るレタス畑/久松久子
分かる
野村さんのお父様は、人類学者なのらしい。野村雅夫 - Wikipedia
絵本カフェcocoru絵本カフェ ココル (cocoru) - 枚方市/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
棚の右上はシルヴァスタインの『おおきな木』だろう。シェル・シルヴァスタイン - Wikipedia
意味はないのだけれど、見た目にも音的にも丸い感じ、cocoru最後のuの上の葉っぱ(?)が、フィンランド語のよう。
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 5月号の
「ステッドのホテル STED , A KANGAROO HOTELIER」、発売中です
絵本をお手にされた方は、見るとハッピーになる嶽(だけ)まいこさんの絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
カンガルーのステッドは、丘の上の小さなホテルで働いています。ホテルの仕事は、毎日がハプニングの連続。今日も、屋上で干していたシーツが風に飛ばされそうになったり、夕食の時間に停電になってしまったり……。次々と起こるトラブルをステッドが華麗に解決していきます。なんでもこなせるステッドの仕事ぶりを軽快に描きます。
ステッドのホテル (こどものとも2024年5月号) | くら ささら, 嶽 まいこ |本 | 通販 | Amazon
絵本を手に取られた方は、嶽(だけ)まいこさんのレンブラントのような光と影の表現を、どうぞご堪能なさってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
「クックククックレストラン」こどものとも年中向きも引き続き発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも7月号「ジッタとゼンスケ ふたりたび」発売中です
ジッタとゼンスケ ふたりたび (こどものとも2023年7月号) |くら ささら, くりはら たかし |本 |通販 |アマゾン
オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
【5~6才向け】こどものとも|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
「ひゃくえんだまどこへゆく?」コインの世界一周の旅発売中です
男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間......。100円玉がおっこちた! 100円玉は、ころころころころ、坂を転がって、トラックに運ばれたり、空を飛んだり、海に落ちたり。しまいには南極にたどり着いたり......! いったいどこまで行ってしまうのでしょうか? 小さな100円玉の壮大な冒険を描いた絵本です。
くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
ひみつのえんそく きんいろのさばく (こどものとも2022年8月号) |くら ささら, 木内 達朗 |本 |通販 |アマゾン
以下、九螺ささら名義の著書です