清明April
聖子さんの、「赤いスイートピー」。平凡か明星か近代映画の切り抜きが懐かしい
昨夜の『光る君へ』。大河ドラマ「光る君へ」 - NHK
石山寺が俄然光り輝いて見えてきた
『蜻蛉日記』の作者とその息子道綱が石山寺で紫式部に会っていたという設定は、サザエさんちのワカメちゃんの引き出しからドラえもんが出てくるような、国家的夢の共演。
まひろ(紫式部)に「高望みの相手の妾ではなく、適当な人の嫡妻になりなさい」と女性の先輩として本音アドバイスをしていた、藤原道綱母 - Wikipedia
道綱がまひろと同衾しようとして入る布団を間違えた、石山寺。石山寺 Ishiyamadera (@Ishiyamadera_T) / X (twitter.com)
三遊亭圓生の、「紫檀楼古木」。(したんろうふるき)
紫檀楼古木(したんろうふるき)という名の、狂歌の先生の話。
この人は羅宇屋をしていた。
羅宇(らお/らう)とは、煙管の、吸い口と火皿の間の黒斑竹の部分。
羅宇屋さん。(絵葉書の絵らしい)
金にならない風流にばかり注力している紫檀楼古木(したんろうふるき)は、奧さんにちゃんと仕事をしてくれと言われる。
しかし、その苦言にもいちいち狂歌で返歌(笑)。
あるいい家の前で女中に止められ、羅宇を交換してくれと言われ、仕事をして自分で試し吹きをしてから渡すと、窓から女中と奥さんの声が聞こえる。二人は、あんな汚い老人が口を付けたもの、と言い合い、洗ってから使おう、などと言い合っている。
その汚い老人という言葉を聞いた古木、奧さんへ向けて狂歌を書いたものを女中経由で渡す。すると最後の古木のサインで「まあ、あの人は、うちの旦那さんが習っている先生の、更に上の先生よ」と驚く。
そして、古木と奥さんは、女中を介していくつか歌のやり取りをする、という話。
(達者な字の)古木「牛若の御子孫なるか御新造(ごしんぞ(奧さん))の我を武蔵(むさし・むさくるしいの意味とかけている)と思いたまいて」
牛若丸と武蔵坊源義経 - Wikipedia武蔵坊弁慶 - Wikipedia
奧さん(御新造)の返歌
「弁慶と見た目は僻目(ひがめ・見間違い)か すげ替えの鋸(のこぎり)もあり才槌(さいづち)もあり」
才槌とは、小さな木製の槌(つち=トンカチ)。槌 - Wikipedia
羅宇屋というのは、ミニ大工道具を持っていて、それでヤニの溜まった、詰まった、煙管の竹部分(羅宇)のすげ替えをしたらしい。
古木「弁慶にあらねど腕の万力は煙管の首を抜くばかりなり 古木」
このラストのサインで、「羅宇屋の汚い老人」が、旦那の先生の更に上の、有名な紫檀楼古木とわかった奥さん、寒いから、と旦那の上等な羽織を、丁寧な言葉を使って渡してくれと女中に言うが、「そんないい物は私が頂きます、あの爺さんにはこれで十分」と女中は他の劣化した羽織を渡しながら、頓珍漢な、自己流の丁寧語で古木に渡す。
「もしもし、そこへおいでの羅宇屋様、あなた様は「トタン楼ブリキ(とたんろうぶりき・紫檀楼古木(したんろうふるき)の聞き間違い)」とかおっしゃる先生だそうで。さあ、この羽織をお召しあそばせ」
思わず笑った古木、「面白いお女中さんだ。お羽織は頂きませんで、わたくしはこの荷を担げばこの通り、羽織(はおりゃ)着てるー(羅宇屋来てる(らうやきてる))」で下げ。
★羅宇屋
かつては羅宇のヤニ取りや挿げ替えを生業とする、羅宇屋(らうや、らおや)と呼ばれる露天商があった。小型のボイラーから出る蒸気で羅宇を掃除し、その際に鳴る「ピー」という笛にも似た音が特徴的であった。
羅宇屋は戦後に急激に数を減らし、1964年には東京で4軒だけとなっており[5]、2007年にはたばこと塩の博物館において、『刻みたばこの歴史~実演と展示~/東京羅宇屋物語』という展示があり、案内に「“東京最後の羅宇屋”である中島留四郎さん(86)が長年実際に使った道具を展示し、懐かしい日本の風情をご紹介します。」とあり[6]、用具等は同博物館が所蔵している[7]ことから、この頃絶えたものと考えられる。
古典落語には狂歌に熱中するあまり本業をおろそかにして、羅宇問屋の旦那から流しの羅宇屋に落ちぶれた人物を主人公にした「紫檀楼古木」[8]という作品がある。★
枕では、川柳の発祥についての話。川柳と名乗っていた俳人に選句の才能が非常にあり、そこから、その選句のような洒脱なものを川柳と呼ぶようになったらしい。
選んだ句の中から、呉陵軒可有が選出した『誹風柳多留』(はいふうやなぎだる、後に柳樽と称される。1765年-)が刊行されて人気を博し、これ以降「川柳」という名前が定着した。このころは、「うがち・おかしみ・かるみ」という3要素を主な特徴とし、人情の機微や心の動きを書いた句が多かった。★
★代表的な句
- 本降りになって出ていく雨宿り
- これ小判たった一晩ゐてくれろ
- かみなりをまねて腹がけやっとさせ
- 寝ていても団扇のうごく親心
- 役人の子はにぎにぎをよく覚え★
輪転印刷機の仕組み・特徴について:印刷史のなるほど雑学09 | デザイン作成依頼はASOBOAD | 印刷機について・印刷知識 (asobo-design.com)
これは、ガリ版。
夏の予感
アンコール
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嶽 まいこ/ Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
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嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
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