『名犬ラッシー〈家路〉Lassie Come Home』1943年
ヨークシャーのハチ公。
または少年と犬の駆け落ち。
ラッシー(雌のコリー犬・演じたのは雄犬)は、毎日午後03:50になると耳を立て、家を出る。
御主人であるジョーの学校が04:00に終わるから、お迎えにいくのだ。
ジョーのお父さんは失業中。
ゆえに、家族3人が食べていくのもやっと。
ジョーの父母は相談、地域の、犬好きで犬をたくさん飼っていてドッグレースに出場させている伯爵に、ラッシーを売ることになった。
ジョーがいない間にラッシーを売ってしまった父母。
しかしラッシーは、柵の下を掘ったり、柵を飛び越えたりしてその都度ケージを脱走し、ジョーの家に戻ってくる。
(その度に伯爵の使用人が連れ戻しに来る)
(ジョーと伯爵の孫娘(演・エリザベス・テイラー)。伯爵はこの孫娘の鶴の一声に従う。)
伯爵が、スコットランドのドッグショーにラッシーを連れていった。
スコットランドからジョーの家のあるヨークシャーまでは何百キロという道のり。
しかしラッシーは、途中で助けられたり人助けをしたりしながら、ボロボロになってジョーの家に帰ってくる。
最初のピンチは、「いつも羊を襲う犬を仕留めたら〇〇」という懸賞金がかけられたエリア。
そこで懸賞金狙いの二人組に見つかったラッシー。
一人はもう一人に「撃て」と言うが、もう一人は、ラッシーの気高さに気づき、わざと弾を外す。
そして近くまで行くと、「弾がもうない」と嘘をつき、ラッシーの旅を応援する。
別の場所。
夜、鶏小屋の方で音がする。何かに狙われたんじゃないかと老夫婦が家を出ると、泥まみれになって倒れているラッシーを発見。この妻は、ラッシーを愛し、ゲイルと名付け、自分たちが助けなかったら死んでいた、この辺りの犬ではない、となって飼おうとなった。
しかしラッシーが毎日午後03:50になるとドアを引っ掻いて、どこかに行こうとしているのに気づき、「あなたは旅の途中なのね」と旅に出してやる。
馬車で移動している興行師。
ラッシーはこの興行師に餌をもらうが、決して地べたに置かれたものは食べず、皿に入れたものしか食べない。そのことからラッシーは女王様を呼ばれ、女王キャラで興行をすることになる。
この興行師を、夜二人組が金狙いで襲う。すると興行師の愛犬とラッシーが戦い、二人を撃退。しかし興行師の愛犬は、それで死んでしまう。興行師はラッシーに、「お前にも何か目的があるのだろう。お前と一緒にいたいが、いると愛犬の死を思い出してしまう」と途中で別れる。
ある日。
ラッシーが帰ってきたことに気づいたジョーの父母。「
「こんなに俺達に懐いているんだ。もうどこにもやらない」とジョーの父。
しかしそこへ、伯爵が孫娘を連れてやってくる。
父母はラッシーを隣室に隠す。
入ってきた伯爵は、「ラッシーがいなくなった。もしかしてここにいるんじゃないかと思って」。
「まさか。スコットランドからここまでは、何百キロも離れているんですよ」と父。
そこで孫娘が伯爵に耳打ち。
「ああそうだった」と伯爵は、ジョーの父に、「うちの犬小屋の番の仕事をしてくれんか」。
求職中でなかなか仕事のなかった父母は喜んでと受け合う。
そこで隣室から犬の鳴き声。
「なんだ?」と伯爵。「さあ何でしょう」ととぼけるジョーの父。
伯爵がドアを開けると、泥だらけのラッシーが左前脚を引きずりながら出て来る。
「ラッシーじゃありません。こんなに汚い訳がない」とジョーの父。
伯爵はラッシーを見て、孫娘に「この犬はラッシーか?」と目くばせしながら訊く。
すると「いいえ、ラッシーではありません」と孫娘。
「この犬にはケアが必要だ。うちのケージで飼えばいい」と伯爵は言って家を出た。
「もしかしてわかってて嘘をついてくれたの?」とジョーの母が訊くと、「そうだよ」とジョーの父。
午後03:50になった。
ラッシーはドアを開けてと脚で示す。
開けてやると、ラッシーはジョーの学校へ。
授業が終わっていつもの木の下にラッシーを見つけたジョー。
「二人」が抱き合って、ジエンド。
ラッシーを演じたパル(雄)。パル (犬) - Wikipedia
★Wikipediaより★
『名犬ラッシー 家路』(めいけんラッシー いえじ、Lassie Come Home)は、1943年のアメリカ合衆国の冒険映画。 監督はフレッド・M・ウィルコックス(英語版)、出演はロディ・マクドウォールとドナルド・クリスプなど。エリック・ナイト(英語版)の小説『名犬ラッシー』をメトロ・ゴールドウィン・メイヤーが映画化した作品である。日本での初公開時の題は『家路』。 ラッシーはイヌのパルが演じ、後にパルやその子孫を主演とした続編「名犬ラッシー」シリーズが6作公開された。
1993年には「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされ、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[1]
[2]。★
★Wikipediaより★
『名犬ラッシー』(めいけんラッシー、英語: Lassie)は、小説『名犬ラッシー 家路』(原題:Lassie Come-Home)を原作とする作品シリーズのタイトル、およびその主人公であるメスのコリー犬の名前である。"Lassie" とは、スコットランド語で「お嬢さん・少女」を意味する愛称的な言葉である。
ラッシーは映画・テレビドラマ・テレビアニメなどの主人公になり、世界中で最も有名な犬の1頭となった。
オリジナル・ストーリー
ラッシーは、元来はイギリス系アメリカ人作家のエリック・ナイト (Eric Knight 1897-1943)
が創造し、1938年のサタデー・イブニング・ポスト紙上に掲載した短編作品『名犬ラッシー 家路』の主人公である。この短編は、1940年に小説として単行本化された。
ナイトのオリジナルの話では、英国ヨークシャーに住む幼い少年が、類い希な美しさと気高さを持ったラフ・コリーを所有していたが、少年の一家が経済的な困窮に直面し、やむを得ずにラッシーを金持ちの貴族に売却した。少年と犬は別離を悲しみ、わけても新しい所有者がラッシーを何百マイルも先の自分の領地があるスコットランドへ連れていったため、悲しみはさらに募った。しかし、ラッシーはコリーの持つ本能と勇気で逃げだし、小説はラッシーが故郷へと、彼女の愛する少年のいる土地へと、家路を辿る苦難の旅を描いている。
右の写真はラフコリーで、毛足の長い豊かな毛が特徴。ラッシーは、設定ではこの種類のコリーである。映画でラッシーを演じたのは、「パル (Pal)」 とその子孫たちである。
映画
1943年に映画『名犬ラッシー 家路』が製作・公開された。この作品を皮切りに映画やテレビドラマなどが多数製作され、ラッシーは最も有名な犬の名前となり、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに顕彰される3頭の犬の1頭となった。あとの2頭は、名犬リンチンチンと
名犬ストロングハート。
名犬ラッシー・シリーズ
ラフ・コリー犬のパルがメインの犬を演じた作品群。(リメイクをのぞく)
- 1943年:『名犬ラッシー 家路』
- パルがラッシーを演じた最初の作品。ナイトの原作に忠実な内容であるが、タイトルにはハイフンがない。
- 1945年:『名犬ラッシー/ラッシーの息子(英語: Son of Lassie)』
- 上記の続編。パルがラッシーの子の雄犬「ラッディー」を演じる。ラッシーは別の犬が演じた。
- 1946年:『名犬ラッシー/ラッシーの勇気(英語: Courage of Lassie)』
- エリザベス・テイラー主演。テイラーは、1943年の映画「家路」にも出演している。原題・邦題ともに「ラッシー」とあるが、パルは本作には「ビル」という役名で出演している。
- 1948年:『ラッシーの主(英語: Hills of Home (film))』
- 別名『故郷の丘』"Danger in the Hills" または "Master of Lassie"。
- 1949年:『山荘物語(英語: The Sun Comes Up)』
- 監督:リチャード・ソープ。交通事故で子供を亡くした孤独な声楽家と孤児との交流を描く人間ドラマ。
- 1949年:『ラッシーの試練(英語: Challenge to Lassie)』
- 実在の犬「グレーフライアーズ・ボビー」の話をラッシーものとして映画化。
- 1951年:『名犬ラッシー 彩られた丘(英語: The Painted Hills)』
- 監督:ハロルド・クレス。アレキサンダー・ハルの小説「彩られた丘」をラッシーものとして映画化。
- 2005年:『名犬ラッシー』
- 1943年版のリメイク。日本では2006年12月23日に公開。
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