映画の小部屋『トム・ソーヤの冒険』1938年☆☆☆☆☆

『トム・ソーヤの冒険 The Adventures of Tom Sawyer』1938年

The Adventures of Tom Sawyer Full Movie

主人公、悪戯好きのトム・ソーヤ（トーマス・ソーヤ）。

アニメのトム。

悪戯するたびに、トムはポリーおばさんから耳を引っ張らっれる。

常に要領よく立ち回る、弟のシド。

トム、ポリーおばさん、弟のシド。

トムは夜な夜な二階の窓から抜け出し、ハックたちと「冒険」している。

ポリーおばさんがトムに「飲みなさい」と言って渡したスプーンの上の薬を、トムは猫に舐めさせる。するとおとなしい猫が火がついたように走りだす（笑）（ジンのようなお酒なのではと思った。気鬱の薬）。

トムはこの女の子と婚約（キス）している。

身寄りのないハックと、悪戯好きのトム。

ポリーおばさんからお仕置きとして命じられた塀のペンキ塗りを、トムは仲間に「とても面白い事をやらせてあげない」と高値につり上げ、一番高値まで来たところでリンゴやお菓子と交換して「やらせてあげる」。仲間は丁寧に塗りたがり、結果トムはポリーおばさんに「やれば出来る子」との汚名返上名誉挽回の好評価を得る（笑）。

ポリーおばさんにバレないよう、ペンキで顔や足や服を汚すトム。

引越してきた判事の娘ベッキーと、トムは婚約（キス）する。

悪戯好きのザ・少年トム・ソーヤ（トーマス・ソーヤ）が、ハックとジムと共に夜家を出て、墓場に行く。

（ジムとハック）

「死んだ猫を悪人が埋められた墓に持っていくとイボが治る（悪魔が悪人の霊を追いかけ、悪人の霊が死んだ猫を追いかけ、死んだ猫がイボを食べる、というような、日本で言うと風が吹くと桶屋が儲かる的な因果関係）」という迷信を信じ、ハックが死んだ猫を持ってきた。それに、トムとジムは付き合ったのだった。

するとそこで、殺人事件を目撃する。

死体泥棒をしている医者（手術の練習か研究に使うのかと思った）が使っているのは、マフという酔っ払いとインジュン・ジョー。

（インジュン・ジョー）

マフが「金をくれ、来週の金もくれ」と言うと、医者はマフを殴る。するとマフは気絶する。インジュン・ジョーがマフのポケットからナイフを出し医者を刺殺、そしてマフの手にナイフを握らせ、顔を叩き、マフが気づくと、「お前が医者を刺し殺したぞ」。

そこまで見た三人は、怖くなって駆けだす。

（アニメのインジュン・ジョー）

三人は溺死したとされ、教会で葬儀が行われる。ポリーおばさんもベッキーも泣いている。

その自分たちの葬儀を二階席から見ている（笑）三人。

出て行くと、「生きてて良かった！」と、ポリーおばさんがトムを抱き締め、ジムの母もジムを抱き締める。身寄りのないハックが可哀そう、というシーン。しかし牧師は弔辞で、「みなに愛されたハック」と言い、ハックをそれを聞きハッとして、嬉しそうな表情になっていた。

（アニメではこのシーン）

裁判では、マフが殺人をしたとなっている。インジュン・ジョーは、「マフが刺し殺しました」と言う。

しかしトムがマフの証言者として、インジュン・ジョーに睨まれながら真実を言うと、

（公判でナイフをトムにちらつかせ無言で威嚇するインジュン・ジョー）

（酔っ払いのマフ。マフは。牢屋の格子窓からこっそり差し入れをしたトムとハックのことを、「真の友」と言う。）

インジュンはトムに向かってナイフを投げる。そのナイフはトムの耳を掠め、椅子の背もたれに刺さる。

インジュン・ジョーは誰かの馬車に乗って逃げる。警官が発砲するが、当たらない。

勇気ある証言をしたトムを称えるための遠足が行われた。

行先は、洞窟。

そこで、引越してきたばかりの判事の娘ベッキーとトムは二人で歩き出す。

トムはベッキーと「婚約」している（キスすることをトムは婚約と言っていて、ベッキーの前にも一人婚約している（笑））

トムはベッキーと、洞窟の中の滝の裏に入る。

そして迷子に。

洞窟から帰った二台の馬車のどちらにもトムとベッキーがいないとなって騒然とし、大人たちは洞窟の中を探す。

すると岩が崩れてきて、「無理だ。これをどかすのに半年かかる」。

大人たちは洞窟の外で祈り始める。

大人たちの合図の発砲音が聞こえていた二人は、元気が出て「出口を探そう」となる。

(アニメではこのシーン)

するとトムは、ここに隠されていた伝説の金貨箱を見つける。

しかしそのすぐ後で、洞窟に隠れていたインジュン・ジョーに出くわす。

トムはインジュンに追いつかれそうになったときに、ポケットに入っていた、ハックがくれた真鍮のドアノブを投げる。これはベッキーにプレゼントしたが、二股をかけていることがバレて突っ返されたものだった。

それをインジュンに投げると、インジュンは奈落の底に落ちて死去。

それを見ていたベッキーは悲鳴が止まらず、その後笑いが止まらない。

「落ち着け」とトムはベッキーの体を揺する。

そして「インジュンがいたんだから、この近くに出口があるはずだ」。

灯りの炎も消えた。しかしそれでも明るい。

「月明かりだ！」となり、二人は脱出。

ベッキーを救出したトムの勇気を称え感謝する、ベッキーの父である判事。トムは金貨を得た。

いつも通りの日常が戻ってきた。

弟のシドは憎まれ口をたたく。

トムは悪戯好き。

しかしポリーおばさんの態度は少し変わっている。

「あの子は大統領にだってなれるよ。死刑（首吊り）にならなきゃね」というポリーおばさんの時代を反映したブラックジョークで、ジエンド。

（ポリーおばさん）

トムにはシドという要領のいい賢くズルく抜け目のない弟と、メアリーという弟思いの姉がいる。しかし両親はどうしたのか、この映画では触れていない。

アニメのトムの声は、野沢雅子さんだった。

（アライグマは手は洗いに来るけどなかなか鳴かない（笑））

【声優文字起こし】ラスカル役の野沢雅子さん、役への向き合い方が凄過ぎる！

19:30～その、アライグマの声。

あらいぐまラスカル　第1話「黒いマスクの可愛いやつ」

あらいぐまラスカル　第11話予告「消えた角砂糖」

トム・ソーヤーの冒険 (アニメ) - Wikipedia

誰よりも遠くへ　日下まろん　トム・ソーヤの冒険OP

物語の舞台となる、マーク・トウェインの出身地、ハンニバル (ミズーリ州) - Wikipedia

（ハンニバルにあるマーク・トウェインの少年時代の家）

（トム・ソーヤーとハック・フィン、カーディフ・ヒルのふもと(1926年)、フレデリック・ヒバード作）

（ハンニバルのミシシッピ川）

ミシシッピ川。

ミシシッピー川クルーズ Part2 / Mississippi River Cruise

ザ・少年がトムとすると、ザ・少女はアンだと思う。

★Wikipediaより★

トム・ソーヤーの冒険は、デビッド・O・セルズニックがプロデュースし、

ジャッキー・クーガンとジュニア・ダーキンと共演した『ハックルベリー・フィン』(1931年)を監督したノーマン・タウログが監督した1938年のアメリカのドラマ映画です。この映画は、タイトルロールのトミー・ケリーが主演し、ジャッキー・モランとアン・ギリスが出演しました。ジョン・V・A・ウィーバーによる脚本は、マーク・トウェイン

による1876年の同名の古典小説に基づいている。この映画は、カラーで作られた最初の小説の映画版でした。

プロット

ユナイテッド・アーティスツのリリースには、フェンスの白塗りのエピソードなど、本の読者に馴染みのあるシーケンスのほとんどが含まれています。ミシシッピ川を下る野生のいかだに乗る。トムとハックルベリー・フィンは、離島で冒険を楽しんでいた少年たちが死んだと思われた後、自分たちの葬儀に出席しました。地元の酔っぱらいマフポッターの殺人裁判。トムとベッキー・サッチャーは、真犯人であることが明らかになったインジュン・ジョーから逃れようと洞窟を飛び越えます。

キャスト

• トミー・ケリー:トム・ソーヤー
• 
• ジャッキー・モラン:ハックルベリー・フィン
• アン・ギリス - ベッキー・サッチャー
• ポリーおばさん役のメイ・ロブソン
• ウォルター・ブレナン - マフ・ポッター
• ビクター・ジョリー - インジュン・ジョー
• デヴィッド・ホルト:シド・ソーヤー
• ビクター・キリアン(保安官役
• ナナ・ブライアント(サッチャー夫人役
• オリン・ハウランド(学校教師のドビンズ氏役
• 日曜学校監督としてのドナルド・ミーク
• チャールズ・リッチマン(サッチャー判事役
• マーガレット・ハミルトン(ハーパー夫人役
• マーシャ・メイ・ジョーンズ - メアリー・ソーヤー
• ミッキー・レンチュラー - ジョー・ハーパー
• コーラ・スー・コリンズ:エイミー・ローレンス
• フィリップ・ハーリック(リトル・ジム役
• フランク・マクグリン・シニア(Frank McGlynn Sr. as Minister)(クレジットなし)
• ローランド・ドリュー(ロビンソン博士役)(クレジットなし)
• スプリング・バイイントン - ダグラス未亡人 (クレジットなし)

プロダクションノート

『トム・ソーヤーの冒険』は、1907年、1917年、1930年に公開されたトウェインの小説の4番目の映画化であり、テクニカラーで撮影されたのはこれが初めてである。

H・C・ポッターは当初監督として契約していたが、ジョージ・キューカーが監督を辞退したため、解雇され、タウログに交代した。^[4] Cukorはいくつかのシーンを監督したが、彼の貢献に対してスクリーン上でのクレジットは受け取らなかった。

ブロンクスの消防士の息子であるトミー・ケリーは、プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックが行った全国的なキャンペーンを通じてタイトルロールに選ばれ、セルズニックは後に『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを演じる女優を探した。1937年にストーリー編集者のキャサリン・ブラウンに送ったメモによると、彼は当初、孤児をトム役にキャスティングすることを望んでいたが、そのようなスタントは「大きな注目を集め、大衆の温かい感情を呼び起こし、映画のグロスを大幅に増やす」と感じていた。^[5]ケリーは仲間の子役フレディバーソロミューのスターの地位を達成できず、取るに足らないキャリアの後、彼は引退し、後に学校の教師になりました。^(注6)

映画の試写会で観客が記入したコメントカードを読んだ後、セルズニックはタウログ監督にメモを送り、多くの観客が「子供には恐ろしすぎる」と表現した洞窟のクライマックスシーンについて懸念を表明しました。彼はタウログに「これは心配だ。家族向けの写真にしたいのは確かだから」と助言し、その結果、ベッキーのヒステリーが「少女のヒステリーというよりは、重病の女性のヒステリーの影が強すぎる」と「後悔している」ベッキーのクローズアップをカットした。^(注7)

ウィリアム・キャメロン・メンジーズが手がけた洞窟のシークエンスのデザインが評価され、セルズニックは彼を『風と共に去りぬ』に起用した。^(注8)

屋外のシーンは、ビッグベアーレイク、マリブ湖、カリフォルニア州アグーラのパラマウント牧場、RKOのエンシノ映画牧場で撮影されました。その他のシーンは、『アリー/スター誕生』(1937年)の残骸であるブロジェット家のインテリア(キッチン、リビングルーム、寝室)や、月に向かって遠吠えするオオカミのシルエットなど、リサイクルされたセットで撮影されました。トム・ソーヤーが撮影したミシシッピ川のロングショットは、後にMGMの1951年のミュージカル『ショー・ボート』で再利用された。

レセプション

この映画はラジオシティ・ミュージックホールで初演され、ニューヨーク・タイムズ紙のB・R・クリスラーはトミー・ケリーを「キャスティングの奇跡」と評し、原作の良さだけでもこの映画を「今年の最高の作品の一つ」と呼んだが、トマトやケーキのアイシングなどを含む「安っぽくて明白な」ドタバタのシーンが含まれていると批判した。クリスラーはプロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックに「『風と共に去りぬ』で忙しくしてくれないか。トマトを投げる前に」と言った。^『Variety』誌は、セルズニックは製作に「金銭的な打撃を与えなかった」とし、映画は概ね原作に忠実であったが、スクリーン用に書かれた新しいセリフについては「素晴らしい仕事」をしたと書いている[9]。^[10] フィルムデイリーはこれを「すべての関係者にとっての勝利」と呼んだ。『ニューヨーカー』誌のジョン・モッシャーは、ケリーとギリスを「トウェインの子供たち」と賞賛し、ウィーバーの脚本を「素晴らしい」と評した[¹¹]。^[12]

タイムアウト・ロンドンは、この映画を「ウォン・ハウによる絶妙なテクニカラーのカメラワークと想像力に富んだデザインで、非常にハンサムな作品」と評した。長引く部分もあるが、怠惰なミシシッピの夏の雰囲気と、ジョリーが見事に悪役のインジュン・ジョーを演じたことで、本の精神の多くを捉えている。^(注13)

TVガイドは「速いテンポ、身も凍るようなクライマックス、そして驚くほどのウィットを特徴とする生き生きとした作品」と評した。^[14]

賞のノミネート

アカデミー賞最優秀芸術監督賞、ヴェネツィア国際映画祭ムッソリーニカップ最優秀作品賞にノミネートされた。★