春分March
いつも向上心の塊の聖子さん、法学部ご卒業、おめでとうございます
★スイートピー (Sweet pea,学名:Lathyrus odoratus) は、マメ科レンリソウ属の植物。和名では、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)やカオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などと呼ばれている。★
スイートピーは、スイート(甘い)ピー(豆)。日本語で言うと、麝香豌豆や香豌豆。
豌豆の種子。
六代目三遊亭円楽の、「一文笛」。
江戸から明治になったばかりの頃の話。
スリの「ひで」が主人公。
このひでが、仲間内で誰も盗れない、ある旦那の煙草入れを狙いたいと思い、その「スリの権利」を仲間2人から合計三円で買った。(権利を売った人は、もうその煙草入れを狙えない)
ひではその旦那を狙うが、隙がなく、どうしても煙草入れを盗めない。
そこでひでは、旦那に直談判。旦那を茶屋に誘い、訳を話し、「ということで、その煙草入れを10円で売ってくれないか」。
旦那は「お前は合計13円も払ってこれを手に入れたところで、儲かるのか?」。
「いやそれは俺がその筋の者に売っても、いって4円でしょう。俺は、仲間内での名誉が欲しいんだ」。
隙がないということに気を良くした旦那、その煙草入れをひでに10円で売った。
ひでは仲間内で「すげー」となった。
その仲間が集まる場所に、既に足を洗った元兄貴が来た。
元兄貴はひでに、「おめえ、俺の長屋の角の駄菓子屋で、一文笛を盗まなかったか?」。
ひでは「はい、盗みました。あそこにおもちゃの卸しが来て、とたんに子供たちは、その一文笛を吹いた。でも一人の子が吹こうとすると、『お前はお足を持ってないから吹いちゃ駄目だよ』と店の婆。可哀そうになった俺は、一文笛を盗んで、その子の着物の中に入れてやったんだ」。
「そうだろう?」と元兄貴。
元兄貴は、「その子はおめえがいなくなってすぐにその笛を吹いた。とたんに婆が『泥棒だ』と警察に通報。その話を聞いた子供の元武士の父親(腰が抜け、内職でなんとか2人暮らしを維持していた。子の母親はいない)は、子がどんなに謝っても許さない。子は、井戸に身投げしたんだ。おめえな、何で、買ってからその子にあげるってことができなかったんだ。おめえの才覚なら俺が何とか話をつけてやる。すぐに足を洗ってまともな仕事をしろ」という話をする。
するとひでは驚き、「その子は死んだのか?」
「命は助かった。でも目は開かねえ」
ひでは匕首を出し、自分の右の人差し指と中指を詰め、懺悔。
その後「何とかなんねえのか?」とひで。
「この辺の貧乏人が頼める医者は藪医者だ。でも、〇〇酒屋に出入りしている医者なら洋行帰りで何とか出来るだろう。でも、診療代が50円もする」。
するとひでは、50円を元兄貴に持ってきて、「これであの子を救ってくれ」。
「この金を出せば診てもらえて、あの子の目は開くだろうよ。でもこんな大金どうしたんだ?」
「〇〇酒屋の前に止まっていた人力車の人夫もその医者も酔ってたから隙をついて医者にぶつかったふりをしてその隙に医者から盗ったのさ。巡り巡って自分の金を医者はもらうって訳だが、でも世の中そんなもんだろう」
「ひで、右手の二本指がねえのによくそんな仕事ができたな」と感心した元兄貴に、ひでは
「兄貴、俺、左利きだったんだよ」で下げ。
スリが縄張りの話をするが、縄張り(テリトリー)という言葉も概念も、いかにも暴力団という言葉を小学生も知っていた、昭和時代までの遺物だなと思った。
★匕首(あいくち、ひしゅ)または合口(あいくち)は、鍔(つば)の無い短刀のこと。本来の日本語では「合口」であったが、中国の「匕首」(ひしゅ、拼音: bǐ shŏu ビーショゥ)と混同され、現在はどちらの表記でも「あいくち」で意味が通る。また、本来の「匕首」は、その形状・定義も合口とは厳密には異なる。★
一文笛。(「一文は、今なら50円」という記事を見かけた)
現代に翻訳するとこんな笛では、と思った。
懐かしい雰囲気の、駄菓子屋。
韮の汁を混ぜ込んだ、韮色の餃子の皮。
緑色を付ける植物というと、ヨモギを想起。
春を感じる
蕗の薹「ふきのとう」のイントネーション。 「優先は『低・高・高・高・低』だが、『低・高・高・低・低』も間違いではない」らしい。わたしはずっと『低・高・高・低・低』だと思い込んでいたが、先日のNHKのラジオ文芸館の『好好軒の犬』(井上荒野・作)の朗読で「蕗の薹」が『低・高・高・高・低』で美しかったため、その場で声に出し、矯正した(笑)。「蕗の薹」の「とう」の「と」が高いと、「とう」と遠くの湖にすーっと投げるような、詩的イメージが降臨するのだ。
いつもみんなのことを考えてあげる優しくしっかりもののユヅちゃん。だから自分の目算ミス(御飯茶碗のテーブルはみ出し→落下)が悔しい、認めたくない。物理的理想と現実のギャップに悶える。しかしママのギューで全消化16:18~リタくんの、未知との遭遇
04:48~面倒見のいいユヅちゃん05:28~みんなにチーズ06:36~謎の家出ブーム14:00「こんにちはー」
エネルギーカオス06:05~「一回落ち着いてもらってもいいですか?」「もう元気がなくなった」12:10~ちびっこアーティスト誕生味海苔は混沌を救う
07:04~「チーズください」「そこにあるのは分かってるんですよ」チーズ探偵(笑)
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 年中向き 2月号の
「クックククックレストラン WELCOME TO THE RESTAURANT!」、発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
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