『バグダッドの盗賊 The Thief of Bagdad』1940年
『千夜一夜物語』の実写版。千夜一夜物語 - Wikipedia
ディズニーの『アラジン』を先に見ているので「『アラジン』の実写版」に見えるが、こちらが先行作品。英語のWikipediaの日本語翻訳によると、この映画が『アラジン』のベースになっているらしい。
アーマド王の国バグダッドと、サルタン王の国バスラがある。
バグダッドの政治は宰相ジャファル↓による圧政。
その搾り取りに、家臣も奴隷も苦しんでいた。しかし逆らえば処刑される。黙って耐えるしかなかった。
政治をジャファルに任せていたアーマド、ある日民衆の格好をして町に出ると、民衆はアーマドを憎んでいて、いつか救世主が少年の姿で空からやってくるという話に希望を見出している。
間もなくアーマドは
ジャファルによって地位を追われ、盗賊アブー↓と一緒に投獄された。
アーマドとアブー。
そこから一緒に脱獄すると、アーマドは、バスラの国の王女に一目惚れ。
王女もアーマドを愛し、相思相愛。
しかし王女の父サルタンは珍しい物に目がなく、ジャファルが魔術で出した飛ぶ馬の虜になり、それと引き換えに、娘をジャファルの嫁にすることを承諾。
しかしアーマドと王女の恋の気持ちは燃え上がる。
ジャファルは、アーマドを盲目にし、アブーを犬にした。
そして2人は船に乗せられ、犬のアブーは海に投げられた。
一方、ジャファルは青い薔薇の効力で、王女に過去を忘れさせた。王女は、誰かに恋をしていたことは微かに覚えているが、その相手が誰だったのか、思い出せない。ジャファルは、その相手は自分だと王女に言う。王女はそれを信じる。
するとジャファルの邪悪が弱まり、アーマドの目は見えるようになり、アブーは少年に戻る。
王女の父サルタンは、ジャファルが次に出した銀の人形の虜になる。
ジャファルは「どの妻よりもいい思いが出来ますよ」と言う。
するとサルタンは銀の人形を抱く。すると人形は自分の簪を抜き、サルタンの首に刺し、サルタンは死去。
(ジャファルが銀の人形に仕込んでいた簪。銀の人形はこれで、王女の父を刺し殺す)
犬から少年に戻って岸に打ち上げられたアブーは、そこで瓶を見つける。栓を抜くと、中から大男が現れる。
大男は、アブーを踏み殺そうとする。「なぜ殺す、俺がお前を自由にしてやったのに」とアブーが言うと、「俺はソロモンの時代にここに押し込められ、それから2000年。最初の1000年は、出してくれた人に感謝しようと思ってきた。でもその後の1000年は、とにかく最初に目にした人間を殺そうと思うようになった」。ソロモン - Wikipedia
するとアブーは頭を使い、「お前は本当にこの瓶の中に入っていたのか?とても信じられない、そんなことが、そんな大男に出来るのか?」と挑発。すると「出来るに決まっているだろ?ほら」と大男は瓶の中に入る。そこでアブーは栓をして、大男を閉じ込めた。
すると大男は、「ご主人様、わたしはあなたの願いを何でも三つ叶えます。だからここから出してください」と言う。
アブーが出してやると、大男は三つの願いを叶え始める。
アブーの一つ目の願いは、「何か食べる物を出してくれ」。大男は手の平に熱々のソーセージを出した。
「アーマドがどこにいるか知りたい」とアブーが言うと、「それは、千里眼を覗けば分かる」と大男。
その千里眼は世界一高い山のてっぺんの寺の中にあるのだという。
「そこに行ってくれ」とアブーが言うと、大男はアブーを乗せて空を飛び、その寺の中にアブーを放した。
アブーがその寺の中の仏の額のルビーの千里眼を取ると、そこにアーマドが見えた。
アーマドは処刑されそうになっている。
「こんなものはもう見たくない」とアブーが言うと、それを最後の一つの願いとカウントされ、千里眼はアーマドの姿を映し出さなくなり、大男は「お前の三つの願いは叶えた。これで俺は自由だ」と飛んでいってしまった。
パニクったアブー、「こんなもの!」とルビーの千里眼を叩き割ると、地震。
山がグラグラ揺れ、山の中から黄金の国の生き残りだという人々が現れ、「王子が現われるのを4000年待っていた」と言う。
「俺は王子なんかじゃない、盗賊だ」と言っても、その人たちは「あなたが王子だ」と言う。
アブーは、彼らの魔法の絨毯を盗み、それに乗って、処刑されそうになっているアーマドの元へ急ぐ。
(黄金の国の人々は、それを物陰から喜ばしいこととして見守っている(とにかくアブーが解放者(救世主)だからなのだろう)
今正に大刀がアーマドの首に振り下ろされようかという所へ、飛ぶ絨毯に乗ったアブー出現。
「救世主の少年だ!」と民衆は騒ぐ。
アブーは絨毯の上から、処刑人に矢を放つ。すると処刑人は死に、アーマドが「アブー!」と立ち上がる。
そのアーマドを見た王女も、「アーマド!」と本当の恋人を思い出す。
アーマドはジャファルと戦い、ジャファルは死去。
目出度し目出度しとなったところで、
「俺は自由な生活がいい」とアブーは絨毯に乗って去る、でジエンド。
冒頭、脱獄したシーンで、代々盗賊であるアブーは、市場で食物を盗み、食べる。「盗んだら処刑される」とアーマドが言うと、「盗まないと死ぬ」とアブーは言うのだ。
これは、圧政や法律よりまず人命が大事、人の為の政治・法律なんだ、というようなシーンかと思った。
アブーは、自分の生活のためにまず盗むが、鼠小僧のように、貧しくて行動力のない人たちに、盗んだ食料を分けることもしているのだ。
タイトルは『バグダッドの盗賊 The Thief of Bagdad』。解放者、自由の体現者(つまり救世主)であるアブーが主役なのだ。このお話が出来た頃の、独裁の圧政に対する、必然の産物(希望)だったのだろう。
映画冒頭は、盲目のアーマドが乞食になっているシーン。そこへジャファルが金をやると、アブーである犬が吠え、「それは偽金ですね?」とアーマド。アーマドは見えないので、それがジャファルとは気づかない。
ジャファルによって宮殿に連れて行かれたアーマドは、そこで宮中の女性たちに自分のこれまでを話して聞かせるというものなのだが(王女はベッドで魘されている)、このシーンが、映画の途中に当たり、そこで回収され更に映画は進む、という構成と理解した。
バグダッド
★『バグダッドの盗賊』(ばぐだっどのとうぞく、原題:The Thief of Bagdad)は、1940年に製作されたイギリスとアメリカ合作の映画である。
あらすじ
バスラの街。港付近に人目を引く一人の男がいた。彼は盲目で犬を連れていたが、実はかつてのバグダッドの王アーマッドで、犬は仲間の盗賊アブーであった。アーマッドはバスラの王女に恋愛感情を持っていたが、宰相ジャファルに王の地位を追われ、ジャファルの魔法により盲目にされアブーは犬に変えられたのだ。バスラの王サルタンも殺害され、王女は過去の記憶を消す青いバラを口にする。ジャファルが王女を手中に収めたと認識したことから、魔法が解けアーマッドは視力を取り戻しアブーは人間の姿に戻る。二人は船でジャファルを追跡。しかし途中で遭難し、離れ離れになる。砂浜でアブーは二千年間眠っていたという巨人ジーニーと遭遇。アブーはジーニーと取引をし、世界が見渡せるルビーを入手するため空の旅を始める。仏教の寺院でルビーを発見、苦心の末ルビーを入手。その頃アーマッドはジャファルに捕らえられ処刑寸前となっていた。ジーニーはアブーに協力せず姿を消したため、アブーは怒ってルビーを割る。するとそこに謎の国が出現し、アブーは多くの武器を手にする。アブーは空飛ぶ絨毯に乗って王宮に到着。戦闘の末ジャファルは死に、アーマッドと王女は救出される。アブーの姿はかつてバグダッドの人々が噂した正義の騎士のものであった。アーマッドはアブーに王宮に残るように命じるが、アブーは自由な生活の方が良いと言い残して空飛ぶ絨毯に乗って姿を消した。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |||
---|---|---|---|---|---|
NHK版 | フジテレビ版 | 日本テレビ版 | PDDVD版 | ||
アブー | サブー・ダステージャー | 古川清 | 長谷部泰 | 塩屋翼 | 安芸此葉 |
アーマッド | ジョン・ジャスティン | 川合伸旺 | 家弓家正 | 菅生隆之 | 大塚智則 |
ジャファル | コンラート・ファイト | 横森久 | 桑原毅 | 平林尚三 | 矢嶋俊作 |
王女 | ジューン・デュプレ | 里見京子 | 渡辺知子 | 滝沢久美子 | 小林美穂 |
ジーニー | レックス・イングラム | 風祭修一 | 田中崇 | 小浅和大 | |
サルタン | マイルズ・メイルソン | 古賀浩二 | 辻村真人 | ||
老王 | モートン・セルテン | 福田豊土 | 松岡文雄 | ||
ハリマ | メアリー・モリス | 黒田絢子 | 鳳芳野 | 麻丘三妃 |
- NHK版:初回放送1961年11月16日『劇映画』19:43-21:29
- フジテレビ版:初回放送1963年8月5日『テレビ名画座』15:00-16:45
- 日本テレビ版:初回放送1982年8月7日『土曜映画劇場』14:30-16:00
★バグダッドの泥棒は、1940年のイギリスのテクニカラーの歴史ファンタジー映画で、アレクサンダー・コルダが制作し、マイケル・パウエル、ルートヴィヒ・バーガー、ティム・ウィーランが監督し、ウィリアム・キャメロン・メンジーズとコルダ兄弟のヴィンセントとゾルタンが追加で貢献しています。この映画は、インド生まれの10代の俳優サブ、コンラッド・ファイト、ジョン・ジャスティン、ジューン・デュプレが出演しています。アメリカとイギリスではユナイテッド・アーティスツから発売された。
ロンドンのアレクサンダー・コルダの会社ロンドン・フィルムズが製作したが、第二次世界大戦の勃発によりカリフォルニアで完成した。
ジョルジュ・ペリナル(George Perinal)はアカデミー撮影賞、ヴィンセント・コルダ(Vincent Korda)は美術監督賞、ローレンス・W・バトラー(Lawrence W. Butler)とジャック・ホイットニーは特殊効果(Special Effects)で[4]受賞した(「マニュアル・ブルースクリーン技術」が初めて使用された[5])。また、ミクローシュ・ローザは、アカデミー賞で英国映画として初めてオリジナル音楽賞にノミネートされました。(注6)
この作品は1924年版のリメイクですが、2つの映画には違いがあり、最も重要なのは、このバージョンでは泥棒と王子が別々のキャラクターであることです。脚本はラヨシュ・ビロとマイルズ・マレソンが担当し、王女の父親であるバスラのスルタン役でも出演しています。
プロット
古代バスラでは、盲目の物乞いがフラッシュバックで映画の物語を語り始め(アラビアンナイトのスタイルを模倣しています)、彼が本当にバグダッドの若くて世間知らずの王アフマドであることを明らかにします。アフマドは民のことをもっと知りたいと思い、大宰相のジャファルに騙されて変装して街に潜入する。その後、ジャファルは彼を逮捕し、王位を簒奪します。刑務所でアフマドは若い泥棒アブと出会い、アブは脱獄を手配する。二人はバスラに逃れ、そこでアフマドは王女と出会い、恋に落ちる。しかし、ジャファルもまた、王女を自分のものにしようとバスラへと旅立つ。
強力な魔術師であるジャファルは、おもちゃに夢中なバスラのスルタンに、娘の結婚と引き換えに機械仕掛けの空飛ぶ馬を提供します。アフマドに恋をした王女は逃げ出すが、ジャファルは魔法を使ってアフマドを盲目にし、アブを犬に変えてしまう。彼女は捕らえられ、奴隷市場に連れて行かれ、そこでジャファーのエージェントに買われます。しかし、宮殿では深い眠りに落ち、目覚めることができません。ジャファルの手下であるハリマは、アフマドを騙して王女を目覚めさせます。その後、彼は犬を連れて街の波止場に連れて行かれ、そこで物語を締めくくります。
プリンセスは騙されてジャファーの船に乗り込む。ジャファルは彼女に、魔術師に抱きしめてもらうことでのみアフマドの失明を治すことができると告げる。彼女は服従し、アフマドとアブの両方から呪文が解かれます。二人が追跡に出かけると、ジャファルは嵐を起こして難破する。バスラに戻ったジャファルは、機械仕掛けのダンサーを使って王女の父親を殺害する。その後、彼は王女と一緒にバグダッドに戻ります。
アブは人けのない浜辺で一人で目を覚ます。彼は瓶を見つけて開け、長い投獄に憤慨した巨大な魔神を放ち、少年を殺すと宣言した。アブは魔神を騙して彼に服従させ、3つの願いを叶えさせる。最初の願いは叶わなかったが、魔神はアブがアフマドを見つけて再会することを可能にする魔法の宝石「すべてを見通す目」を盗むのを手伝う。宝石を手にしたアフマドは、ジャファルが魔法を使って王女に真実の愛を忘れさせようとしているのを見る。落胆したアフマドはアブと口論になり、アブはうっかり3つ目の願いを利用してアフマドをバグダッドに送り返してしまう。
バグダッドでアフマドは王女と再会し、王女は彼を覚えている。彼らはジャファルによって投獄され、死刑を宣告される。アブは宝石の助けを借りて、なすすべもなくこれらすべてを目撃します。怒りに任せて宝石を破壊し、「伝説の国」の「老王」を解放する。アブは報酬として魔法のクロスボウを渡されます。彼は王の魔法の絨毯を盗み、その上に乗ってバグダッドに飛ぶ。アブの出現は古代の予言を成就させ、街の住民によるジャファルに対する反乱を引き起こします。アブーは逃げるジャファルをクロスボウで殺し、アフマドは権力を取り戻した。アフマドが宰相になるための教育計画に警戒したアブは、楽しみと冒険を求めて絨毯の上を飛び立ちます。
キャスト
- コンラッド・ファイト(ジャファー役
- アブとしてのサブ
- プリンセス役のジューン・デュプレ
- ジョン・ジャスティン(アフマド役
- レックス・イングラム(ジン役
- マイルズ・マレソン(バスラのスルタン役
- モートン・セルテン(老王役
- メアリー・モリスは、ジャファーのエージェントであるハリマと「シルバーメイド」を演じています。
- ブルース・ウィンストン(商人役
- 占星術師としてのヘイ・ペトリー
- 歌手としてのアデレード・ホール
- ロイ・エマートン(看守役
- アラン・ジーズ(ストーリーテラー役
- ロバート・グレイグ - バスラの男 (クレジットなし)
- グリニス・ジョンズ(プリンセスの乙女役)(クレジットなし)
- タオ・ポーチョン・リンチ - The Golden Idol (クレジットなし)[7][8]
デュプレのキャラクターには名前がありません。彼女は単に「プリンセス」と呼ばれ、「プリンセス」、「私の愛する人」などと呼ばれています。
コルダはヴィヴィアン・リーをプリンセス役に起用するつもりだったが、ローレンス・オリヴィエと共演するためにハリウッドに行った。(注9)
生産
プロデューサーのアレクサンダー・コルダは、監督を探した結果、1939年初頭にドイツの映画監督ルートヴィヒ・ベルガーを選んだが、初夏には、ベルガーの映画の全体的なコンセプトに不満を抱くようになり、特にバーガーが使用を提案したスコアに不満を抱くようになった。基本的にバーガーの背後には、イギリス人監督のマイケル・パウエルがさまざまなシーンを撮影するために連れてこられ、パウエルの予定された仕事は量と重要性を増し、その間、コルダ自身は自分のセットでバーガーを弱体化させるために最善を尽くしました。また、音楽の問題でベルガーの側につく一方で、ミクローシュ・ロッサを連れてきて、ベルガーのオフィスに隣接してピアノを置かせ、楽譜の制作に取り組ませることで、ベルガーが選んだ作曲家(オスカー・シュトラウス)を弱体化させました。やがてバーガーはプロジェクトから手を引くよう説得され、コルダが製作した別の映画『Q Planes』の制作を終えたばかりのアメリカ人映画監督ティム・ウィーランが、パウエルの仕事を補強するために招聘された。しかし、1939年9月に第二次世界大戦が勃発すると、パウエルは写真から外され、士気を高めるドキュメンタリー『ライオンは翼を持つ』の制作に取り組んだため、作業は中断された。
その年の終わりまでに、コルダは資金と信用を使い果たしていることに気づき、1940年の春に制作全体をハリウッドに移す手配をした(撮影が始まってから1年で3インチ (76 mm) 以上も太っていたため、映画の若きスター、サブのいくつかのショットをやり直さなければならなかった)。パウエルはイギリスに残ったので、1940年の夏にメンジーズとゾルタン・コルダがハリウッドで指揮を執り、グランドキャニオン、モニュメントバレー、ブライスキャニオン[10]:287、ペインテッド砂漠での英雄のショットを含む。最後に書かれた光の女神の神殿のシーンは夏の終わりに完成し、映画は1940年の秋に編集され、再構成されました。[要出典]
制作中のある時点で、この映画はミュージカルとして書かれていました。完成した映画には3曲が収録されているが、他にも書き下ろされた曲があり、レックス・イングラムが精霊のために書いた歌を歌う一節など、生き残った曲もいくつか録音されている。
この映画は、ピーター・R・ハントが15歳で副編集長を務めた最初の映画として有名です。[11]ハントは後に6本のジェームズ・ボンド映画に携わり、1969年の『女王陛下のシークレットサービス』の監督も務めた。
レセプション
この映画はアメリカで最も成功した作品であり[2]、ヨーロッパでも成功し、フランスでは5,135,145枚のチケットを売り上げ、その年の観客動員数で7番目に多い映画となった。[12]
ニューヨーク・タイムズ紙の評論家ボズレー・クラウザーは、この映画を「この悩ましい季節の最も魅力的で素晴らしい映画として、ファンタジアの隣にランクインする」と熱く語った。クラウザーは「本当に素晴らしい色彩」と、主演の5人全員の演技を称賛した。(注13)
ロジャー・イーバートは『バグダッドの泥棒』を「オズの魔法使いと同レベル」と評して「偉大な映画」リストに加えた。エバートによれば、「それは一貫した精神を維持しており、その精神はストーリーテリングにおける真っ向からの喜びの1つである」。彼はサブゥーとファイトの演技を賞賛したが(「脚本のニーズに完璧に合っていた」)、デュプレとジャスティンのケミストリーにはあまり感銘を受けなかった(「むしろ血の気が引いた」)。[14]
1924年の前作はRotten Tomatoesで96%の「フレッシュ」評価を獲得し、1940年のリメイク版は29件のレビューに基づいて100%の評価を受けており、平均スコアは8.70/10です。そのコンセンサスは、「颯爽としていて、まばゆいばかりで、完全に魔法のように、バグダッドの泥棒は、あらゆる年齢の子供たちにとって魅惑的なファンタジーである」と述べています。(注15)
影響力
この映画は、『千夜一夜物語』を題材にした後の映画に大きな影響を与えている。例えば、ディズニー映画『アラジン』は、特に邪悪な宰相とスルタンのキャラクターを自由に借用しており、どちらも『バグダッドの泥棒』の登場人物と著しい類似性を持って描かれています。悪役のジャファルは、ハールーン・アル・ラシードに仕えた歴史上の宰相ジャアファル・イブン・ヤヒヤにちなんで名付けられたコンラート・ファイトが演じたキャラクターにちなんで名付けられました。[16]以前の映画のスルタンのように、ディズニーのスルタンはおもちゃに夢中です。ディズニーアニメの泥棒猿アブは、サブゥーが演じる少年に基づいています。[17] リチャード・ウィリアムズは、彼の映画『泥棒と靴屋』について、彼の興味の1つは、そこからコピーしない東洋のファンタジーを作成することであったと述べた。プリンス・オブ・ペルシャのビデオゲーム・フランチャイズも、この映画と同様の特徴を共有しています。[18]
ラリー・バトラーは、この映画の特殊効果シーンのために、既存の「トラベリングマット」プロセスのバリエーションである、最初の適切なクロマキープロセスを発明しました。この手法は、画面要素や俳優を背景から分離し、特殊効果の目的で新しい背景に配置するための標準的なプロセスになり、それ以来、何千もの映画で使用されています。[要出典]
この映画は後に、バグダッドを舞台にしたマレー映画『アブ・ハッサン・ペンチュリ』(1955年)の制作に影響を与えた。[要出典]★