春分March
少しピッチの速い、EPOの「う、ふ、ふ、ふ」
録音発売された音源は、こちら
十代目柳家小三治の、「二人旅」。
「茶なんかいらねえのよ、酒を出してくれよ」「ああええよ、この辺りは地酒の産地でな。これはむらさめじゃ」「むらさめ?いいじゃねえか」「心地良く酔っても、村を出る頃には酔いが冷める酒じゃよ」「他には?」「これはにわさめ。心地良く酔っても、庭を出る頃には酔いが冷める酒じゃよ」「他には」「これはじきさめ」「こりゃ駄目だ」
「さあ、酒じゃよ」と婆さんが出してきた器は汚い湯呑。「こりゃ婆さんが普段使ってる湯呑じゃねえか?そんなもんで客に酒出しちゃ駄目だよ」「大丈夫、後で自分が茶を飲むときにはちゃんと洗ってからにするから」という具合。
「婆さん、それたにしの佃煮だろ?酒の肴にいいから出してよ」「これはたにしの佃煮じゃねえ。豆腐の煮つけじゃ」「そんな茶色い豆腐あるかよ。一体どんくれえ煮直してんだ」「八幡様の御祭礼のときのお煮しめの残りじゃから、そっからじゃ」「その祭りは去年なんじゃねえか?」「去年ということはねえ。おととしじゃよ」で下げ。
マイナスで攻めてきたものを、天然(傍から見れば、更なるマイナス)で返す戦法(笑)。
この「婆さん」は、「あたしなんて」が口癖・話出しの枕詞である、自己卑下(昭和時代までの「謙遜の美徳」という人付き合いマナー)で世渡りする人の陽転化版、とも言える。
「あたしなんて、」とは、実は「自分は控えめなパーソナリティーなんですよ」という(、一見そうは思わせない)自己宣伝。又は、芸のない人のマニュアル合いの手ワード。相手に「愛(う)い奴じゃ。苦しゅうない、近う寄れ」と言われようとする、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)的強(したた)かな外交戦術(≒媚びコミュニケーション(媚びコミュ))。
たにしの佃煮。
★タニシ(田螺、英語: river snails)は、腹足綱 原始紐舌目 タニシ科 Viviparidae に分類される巻貝の総称。
南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生である。一般的に、殻口をぴったりと塞げる蓋を持つ。リンゴガイ科(スクミリンゴガイ等)と並び淡水生の巻貝としては大型の種を含む。★
こちらは春雨という名の酒。
二人旅といえば、東海道中膝栗毛。
(弥次さんと喜多さんの像 (京都・三条大橋))
★八幡神(やはたのかみ/はちまんしん、旧字体:八幡神󠄀)は、
日本で信仰される神で、清和源氏、桓武平氏など全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めた[1]。
誉田別命(ほんだわけのみこと)とも呼ばれ、応神天皇
と同一とされる。また早くから神仏習合がなり、八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)と称され[2]、神社内に神宮寺が作られた。★
徹子さん作の、『木にとまりたかった木のはなし』。もうタイトルからして、徹子ワールド
徹子さんと徹子さんの理想が形になっていると思った。
ラストで語り手が出て来るものは、古き良き懐かしい形。一周回って現在では、こういう着地はメタ化という相対化・俯瞰化という距離感作り(お話没入から通常営業へのギアチェンジ)なのでは、と思った。
武井先生の経緯を聞いてからだと、そこも一つの物語で、深さが半端なくなる。徹子さんの話芸も凄いので、受け取るものがいい意味で重い。
「泣いてるんじゃないんですよ。目が乾燥しちゃって」と目尻を拭う田川さんに、「泣いてんのよ」とトットちゃんが視聴者に通報(笑)するような、素敵なコンビ愛
いつも親切な木の願いをかなえるため、小鳥たちはみんなで木をもちあげました……! 「トットちゃん」が初めて作った絵本。
木にとまりたかった木のはなし :黒柳 徹子,武井 武雄|河出書房新社 (kawade.co.jp)
Amazon.co.jp: 木にとまりたかった木のはなし : 黒柳 徹子, 武井 武雄: 本
武井先生は、「童画」という言葉を作った方らしい。武井武雄 - Wikipedia
★武井 武雄(たけい たけお、1894年〈明治27年〉6月25日 - 1983年〈昭和58年〉2月7日)は、童画家、版画家、童話作家、造本作家である。
童話の添え物として軽視されていた子供向けの絵を「童画」と命名し、芸術の域にまで高めた。武井武雄の童画は、大胆な構図や幾何学的な描線によって、モダンかつナンセンスな味わいを感じさせ、残された作品はいまもって古びていない。『コドモノクニ』をはじめとした児童雑誌の挿画、版画、図案(デザイン)、おもちゃの研究・創作「イルフ・トイス」、本自体を芸術作品と捉えた「刊本作品」、童画批評など多岐多彩な分野で作品を残した。★
(『コドモノクニ』表紙、左から1926年(大正15年)10月号 / 12月号。武井武雄画。)
(日本童画家協会の創設メンバー)
(イルフ童画館入口看板の「ラムラム王」)
★イルフ・トイス イルフとは、古い(フルイ)の反対で新しいという意味の武井による造語。新しい様式のおもちゃの創造することをめざしていた。 ★
コドモノクニの表紙、可愛い
「山田くーん、座布団1枚」(笑)
もう笑うしかない、波動(笑)
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 年中向き 2月号
の
「クックククックレストラン WELCOME TO THE RESTAURANT!」、発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店こどものとも
7月号
「ジッタとゼンスケ ふたりたび」
発売中です
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オオカミの兄弟、ジッタとゼンスケは、大仏さまをおがむために、はるばる都にやってきました。その道中で、ふたりは氷をキツネのお殿様に届ける仕事を任されることに。しかし、行く先々には数々の困難がふたりを待ち構えていました。果たしてふたりは、氷が溶けないうちにお城にたどりつけるのでしょうか? 新感覚時代劇絵本。
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くらささら名義の他作品🐪「ひみつのえんそくきんいろのさばく」🐪
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