星お月様星空『小都会の女』1936年星空お月様星

未定義

Small Town Girl (1936) - IMDb

 

毎日毎日代わり映えのしない田舎の地元の生活に飽き飽きしているケイ。

ケイは、ケイの姉とその夫が営んでいるグローサリーで働いている。姉の夫は入り婿。家に帰ると、子供椅子に座った姉の子がほんれん草を食べない、というのが定番。老いた両親は、今日も同じことしか言わない。それが安心安定という幸福なのだが......。

Small Town Girl (1936)

ある夜、ケイ地元町で開かれたフットボール大会に押し寄せた車の一つに接触しそうになる。その車に乗っていたのが、ここから車で一時間であるところのボストンの、名門の医師(父も医師)道に迷ったと言う彼ボブに道を教えていたケイ、勢いでその車に乗り、ボブの医師仲間のパーティーに参加、

Small Town Girl (1936)

二人で抜けて泥酔すると、車でドライブ(酒飲み運転)その勢いで寝ていた判事を起こし、結婚(この時代の定番の流れ)

 

 

翌朝、ぬかるみにはまった車中で目覚めたボブは、ケイのことも、結婚したことも覚えていない。しかしボブのジャケットのポケットには、結婚証明書が。さあどうする?という話。

 

ボブは、「知り合いの弁護士にもみ消してもらうさと言うが、ボブは昨夜、判事に、金を増量して渡し、大きな結婚広告を(多分地元)新聞出してくれと言ってしまっていて、手遅れ。さあどうする?という話(笑)。

ボブには婚約者がいて、その人は「ボブの階級」の人、プリシラ(銀幕のスターっぽいオーラ)。

ケイは、ボブが仲間に「酪農婦」と紹介するような、いわゆる田舎娘(ボブに悪気はなく、ケイもそれで傷ついたりしない)。

 

ドジでノロマな亀」と自分を卑下しながら婚約者のいる教官を愛する昭和のドラマ「スチュワーデス物語」を想起した。スチュワーデス物語 - Wikipedia

(左から、ドジでノロマな亀・千秋(憑依・堀ちえみ)、教官風間杜夫)教官の婚約者、真理子(=片平なぎさ)

「スチュワーデス物語」「不良少女とよばれて」など鈴木おさむ氏と振り返る80’s大映ドラマ|懐かしの「昭和カルチャー探検隊」|JAF Mate ...

徹頭徹尾臭過ぎて、何て素晴らしいんだろうと思う02:15~電電公社のカタカナ電報。それを持つ手の震えが、これまた臭過ぎて感動。日本電信電話公社 - Wikipedia

明治2年から現在まで...NTT西日本の電報担当社員が語る【電報の歴史】 |NTT西日本 (denpo-west.ne.jp)

電電 公社 ロゴ

 

 

体裁のため、半年間夫婦のふりをすることになった二人(その後離婚する予定だった)。最後には密かに相思相愛になり、ケイが、婚約者がいることが辛いと地元に戻ると、ボブがあの日のように車でやって来て、「道に迷ったんだ」。幼馴染から再求婚されていたケイは、急に霧が晴れたような表情になり、車に乗る、でジエンド。

 

 

半年間、周囲のほとぼりが冷めるまで自家用船に乗って偽夫婦を演じていた二人。自然で優しく好奇心の新鮮なケイに、独身の船長も恋をする。

(風邪をひいたボブに、レモンとグレープフルーツのお湯割り(じぶんち風邪薬)を飲ませるケイ(昭和日本の玉子酒か))

Small Town Girl (1936)

(凄い量。「これを飲んで汗をかこう」とボブ。日本のポカリスエットか。

Image of Small Town Girl (1936)

 

ケイは、この航海に終わりが来るのが嫌で、卓上カレンダーの日付を一日一日消していた。するとボブは、「まるで刑期みたいだな」「そうね」と応えるケイに、ケイを好きになりかかっていたボブは気を悪くして自分の部屋へ。観客としては、「違うの違うの。ケイは一日一日を大事に大事にしていて、この船から降りるのが嫌で、だから印をつけているのと追って言い訳したいところ。

 

二人の心が近づいたのは、寄港した海辺の丘で、金属線に引っかかった小鹿を見つけたところから。てきぱきと適切な処置をする外科医の本領発揮のボブに、ケイは「命を助ける仕事は素晴らし」。

Small Town Girl (1936)

 

この思いがけない緊急事態で、二人は素になり、ボブは、父親の銃をいじっているときに発砲して頭蓋骨を撃ち抜き、しかし自分の手術で助かったジミーという男の子の話をする。この入院中のジミーは、ボブを頼りにしている。ボブも、ジミーが早く学校に戻れるように、励ます。

 

そんな中、ジミーが危篤に。ボブの父の病院から電話がかかってくるが、ボブは既に出かけた後。ボブは病院へ行くとケイに言ったのだが、実は呼ばれて婚約者の所に行っていたのだった。事情を理解したケイ、婚約者のところへ電話するが、伝言してもらえない。ケイは婚約者のところへ行き、ボブに直接話す。するとボブは病院に駆けつけ、俺に任せろと手術。しかし途中から、ライバル視してきた同僚がボブを不安気に見る。ボブは彼に「代わってくれ」。

手術は成功したものの、ボブは落ち込む。するとケイが「駄目だと分かったときに交代できるなんて、凄い勇気よ」とボブの靴を脱がせ、何か力になりたいと懇願。そんなケイを抱きしめようとしたボブ、はっと我に返る。ここから心の通じた二人。しかしかりそめの偽夫婦。ボブはケイの部屋へのドアを開けるも、またそっと閉めるのだった。というこのシーンは、もどかしくリアリティーがあり、感動した。このシーンのために、それまでボブはただかっこつけて体裁ばかりの二枚目、ケイはやたら騒がしくガチャガチャ動いていたのか、と思った。

 

主役の二人と、二人の婚約者と幼馴染が、適役。

(左から、ケイ、ボブの婚約者、ボブ)

Small Town Girl (1936)

(ケイに求婚する幼馴染と、ケイ。ケイの風船を、煙草の先で割ってしまうことが二人の関係の暗喩。この幼馴染には、生活はあるが、ケイが欲する夢がないのだ。

Small Town Girl (1936)

 

 

 

 

★Wikipediaより ★

『スモール・タウン・ガール』は、ウィリアム・A・ウェルマン監督、

未定義

ジャネット・ゲイナー

未定義

ロバート・テイラー、

Robert Taylor | Most handsome men, Classic movie stars, Movie stars

ジェームズ・スチュワート

未定義

主演の1936年のアメリカのロマンチック・コメディ映画です。脇役には、ビニー・バーンズアンディ・ディヴァインルイス・ストーンエドガー・ケネディが名を連ねています。

ベン・エイムズ・ウィリアムズの小説を原作とするこの映画は、スクリーンに登場するまでに多くの変更が加えられました。脚本は、ジョン・リー・マヒンエディス・フィッツジェラルドそしてアルバート・ハケットフランシス・グッドリッチの夫婦チームによってクレジットされています。

1953年のMGMミュージカル映画『同名』とは関係がない。

プロット

TCM.com より:「ケイ・ブラナンは自分の人生に飽き飽きしているので、家族と将来の求婚者であるエルマーにかろうじて耐えられます。交通の迂回により、何百人ものイェール大学とハーバード大学のフットボール選手が町を通り抜けます。そのうちの1人、ボストン出身の社会的に著名な外科医であるロバート・デーキンは、彼女に人気のあるロードハウスへの道順を尋ね、彼女をそこに連れて行き、楽しみに参加します。

その後、ボブは酔っ払って、平和の正義を彼らに結婚させるよう主張する。ケイはそれほど酔っ払ってはいないが、退屈な状態から逃れたいと願って同意する。翌朝、ボブの両親はケイを気に入るが、2週間後に社交界の名士プリシラ・ハイドと結婚する予定だったボブが、こんなに無謀なことをするのかとショックを受ける。スキャンダルを避けるため、ボブはケイに、6ヶ月間は幸せな結婚生活を送っているふりをして、静かに離婚することを提案する。傷つきながらも彼女は同意し、デイキン家のヨットで「新婚旅行」を楽しんだ後、二人はボストンに戻る。次第に二人は恋に落ち始めるが、それでもお互いを手の届く距離に置いておく。

プリシラがヨーロッパでの休暇から戻ったとき、彼女とボブは密かに会い始めます。ある夜、ケイはボブの診療所から電話を受け、若い患者ジミーの脳外科手術を緊急に行うよう要請される。プリシラがボブと電話で話すことを拒むと、ケイはプリシラのアパートに迎えに行く。ボブは手術を開始するが、ジミーを救えるほど冷静かどうか確信が持てず、同僚のアンダーウッド博士に繊細な手術を完了させる。

家では、ボブは失敗者のように感じています。ケイは躊躇いがちに自分の気持ちを彼に話そうとするが、プリシラから電話がかかってきて、彼女は立ち去ってしまう。彼女はボブの両親に家に帰ることを告げ、しばらくして地元の新聞は、ボブが離婚のためにリノに旅立つと噂されていることを伝えます。ケイは散歩に出かけたエルマーに会い、プロポーズするが、ちょうどその時、ボブが車でやってくる。ケイに、リノへの道に迷ったので、絶対に見つけたくないと告げた後、二人は一緒に車を走らせる。(注2)

キャスト

鋳造

TCMのマルガリータ・ランダズーリはこう書いている:「MGMは当初、ジーン・ハーロウの映画として『スモール・タウン・ガール』を発表していた。ジャネット・ゲイナーは、サイレント時代後期からトーキー時代初期にかけて、20世紀フォックスの最も重要なスターだった。しかし、1936年までに、フォックスでの彼女の地位は...シャーリーテンプル。そのため、ゲイナーとフォックスの幹部は、特にMGMの最もホットな若い主役の相手役としてキャスティングされることになるので、『スモール・タウン・ガール』のような一流の作品のために彼女をMGMに貸し出すことに満足していた。"[3]

生産

ランダズーリ監督は「監督のウィリアム・ウェルマンは、このプロジェクトの比較的後発の人物でした。ウェルマンはアクション映画と同様にコメディにも慣れ親しんでいたが、彼のコメディスタイルはゲイナーよりも荒削りで、2人は撮影中に何度も衝突した。実際、ウェルマンはあまりに不幸だったので、写真から外すように頼んだ。MGMは彼の要求を拒否した。(注3)

「その年の後半、ウェルマンはデヴィッド・O・セルズニックのもとで、ウェルマンの心に残るプロジェクト『アリー/スター誕生』に取り組んでいた。セルズニックはゲイナーが主役に理想的だと考えており、ウェルマンはゲイナーとの以前の問題にもかかわらず、セルズニックの選択に心から同意した。このコラボレーションは、スターと監督にとってはるかに幸せなことです。」(注3)

興行収入

MGMの記録によると、この映画は米国とカナダで1,108,000ドル、その他の地域で497,000ドルを稼ぎ、274,000ドルの利益をもたらしました。(注1)

栄誉

この映画は、アメリカン・フィルム・インスティテュートの2002年リストAFIの100年...100の情熱(注4)