大寒winter
心にコタツと猫とみかん
古今亭志ん朝の、「水屋の富」。水屋の富 - Wikipedia
宝くじに当たった一人暮らしの水屋が、その800両が盗られるのではとノイローゼになり、ヤクザに盗まれて「これで苦労がなくなった」とほっとしてしまう話。
江戸四代目になって玉川上水、神田上水が出来たが、水量が安定しなかったのか、供給量が足りなかったのか。
井戸はあったが、近くの水が雨で増水すると濁り、使えなくなる。その濁りから生まれた澱を食べてもらおうと鯉を入れておくと、その鯉を子どもが突く……。とうまくいかない。
よって江戸時代、飲み水や煮炊きに使う水は水屋から買った。この水屋というのは、噺を聞いていると、汲んで天秤で売り歩くということだから、(遠くの)きれいな井戸を見つけ、そこから汲んで、売り歩いていたということか、と思った。
とにかく町の人たちは、その水屋をあてにして生活しているため、水屋は休むことができない。ライフラインの一部。一周回ってペットボトルの水を買っている今の時代は、江戸時代に回帰しているのかも、と思った。
住民にあてにされている水屋は、次の代わりが見つかるまで休めないから、800両手にしても、水屋の仕事に出る。
それでどこに隠して出るかを検討、畳の下の板をひっぺがし、そこにふろしき入れの800両を取り付け、行きと帰りに天秤棒で突いてなくなっていないことを確かめていた。その様子を見ていたヤクザの下回りが、何か隠してあるんだろうと中に入って畳と板をひっぺがし、800両を見つけて盗んだ。
仕事から帰ったノイローゼ気味の水屋は、ないことを知り、ほっとした、というオチ。
あってもなくても心配、という金。
江戸四代目将軍とは、徳川家綱。徳川家綱 - Wikipedia
★神田上水(かんだじょうすい)は、江戸時代、江戸に設けられた上水道で、日本の都市水道における嚆矢である。江戸の六上水のひとつであり、古くは玉川上水とともに二大上水とされた。★
(歌川広重『東都名所 御茶之水之図』)
江戸の水売り。
富籤を買った、湯島神社。
枕での、清盛の火の病。絵の情報量、凄(笑)。
(月岡芳年『平清盛炎焼病之図』)
平清盛の病と死因 「寺を焼いた呪いか? 原因不明の熱病」 - 草の実堂 (kusanomido.com)
★原因不明の熱病
治承5年(1181年)清盛は激しい頭痛に侵され、病状は日に日に悪化していった。
清盛は水さえ口にすることができず、身体はまるで火を焚いたように熱かった。
石風呂に水を入れ、その中に清盛を入れたのだが、その水はほどなくして湯になったと言われている。
※南都を焼き払ってしまったために清盛は神仏の怒りで高熱を出したと噂された。
清盛はただ「あつ!あつ!あた!あた!」とうめくばかりであったという。
清盛の死因は一般的には熱病とされ、「あつち死」と平家物語には書かれているが、高熱によって悶え苦しんで死んだということである。
マラリアで死んだとされる説もあるが、死亡した2~3月頃は冬で蚊がいたとは考えにくく、インフルエンザや脳出血だという説もある。
しかしインフルエンザでは周りの人に感染するはずだが、周囲の人々には誰も感染してはいないためインフルエンザとは考えにくい。
脳出血と考えると、高熱が出ると即死するほどの重症な症状だが、清盛は何日もうなされ、遺言で「頼朝の首を見ていないことが心残りだ」と言っていることから脳出血ではないと思われる。
本当の死因は現在の医学的見地から「髄膜炎(ずいまくえん)」だとされている。
髄膜炎は中耳炎などから脳に細菌が入って起こる病気で、激しい頭痛・高熱・けいれんが起きる。
現在、髄膜炎は抗生物質により大抵の場合は治癒することができる病気である。★
浮世絵師、月岡芳年。月岡芳年 - Wikipedia
★河鍋暁斎、落合芳幾、歌川芳藤らは歌川国芳に師事した兄弟弟子の関係にあり、特に落合芳幾は競作もした好敵手であった。また、多くの浮世絵師や日本画家とその他の画家が、芳年門下もしくは彼の画系に名を連ねている(後述)。★
月岡芳年の絵。春の夜の底寒気配を感ずる。
今風。
この絵、凄く好き。
師匠の歌川国芳の自画像。凄く好き。歌川国芳 - Wikipedia
大英博物館所蔵の、国芳の絵。この絵、好き。
大英博物館大英博物館 - Wikipedia
片っ端から喫茶店|TVO テレビ大阪 (tv-osaka.co.jp)
店名の「ブランケット」とは、ブランケットシンドロームから。これはつまり、ライナスの毛布のことだろう。
漫画『ピーナッツ』に登場する、ライナス。ライナス・ヴァン・ペルト - Wikipedia
というか、ルーシーのその帽子は?(笑)
母親から「ガミガミ屋大賞」をもらっている(笑)、ライナスの姉、ルーシー。ルーシー・ヴァン・ペルト - Wikipedia
その世界に安住しない、安心しきらない、ゆえに常に不満を抱える(怒っている)ことになる、ムーミンのミイっぽい立ち位置か。
お知らせ
わたしが文を書きました、福音館書店こどものとも 年中向き 2月号の
「クックククックレストラン WELCOME TO THE RESTAURANT!」、発売中です
家族みんなでレストランに来ました。注文したのは、ハンバーグ、ナポリタン、ミックスピザに、特製デザート! クックククック、さあ作ろう! シェフたちが自慢の腕をふるって、ごちそうを作ります。つぎつぎと料理ができあがっていく過程を、弾むような言葉と踊るような絵で、美味しく楽しく描いた作品です。
【4~5才向け】こどものとも年中向き|月刊誌のご案内|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
福音館書店(ふくいんかんしょてん) (fukuinkan.co.jp)
心のこもった温かく素晴らしい絵を描いてくださったのは、優しい天才イラストレーター、嶽(だけ)まいこ さんです
お手にされた方は、嶽さんが描くおいしそう過ぎる絵を、どうぞ隅々までお楽しみになってくださいませ
嶽 まいこ / Maiko Dake (dakemaiko.com)
嶽 まいこ / Maiko Dake (@mk_dake) / X (twitter.com)
閉じ込み付録「絵本のたのしみ作者のことば」には、
「ワクワク クックク レストラン」と題して、
この絵本が生まれるもととなった、こどもの頃の思い出を書いております
プロフィール絵は、わたし作・ぶたさんシェフです
どうぞよろしくお願いいたします(=^・・^=)
閉じ込み付録の「おたよりのへや」では、読者の方から『ひゃくえんだま どこへゆく?』の感想をいただいております。
どうもありがとうございます
ひゃくえんだま どこへゆく?|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
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以下、九螺ささら名義の著書です