星お月様星空『ゼンダ城の虜 The Prisoner of Zenda』1937年星空お月様星

Amazon.co.jp: ゼンダ城の虜(字幕版) : ロナルド・コールマン, マデリン・キャロル, ジョン・クロムウェル: Prime Video

The Prisoner of Zenda (1937)

 

 

この人間関係の面白さは、発明だったのだろう。


時は19世紀の終わり。

ヨーロッパのある公国に釣りにやって来た、戴冠式を明日に控えたその国の新王に瓜二つの英国紳士が、

ゼンダ城の虜/ロナルド・コールマン/国王の座を狙う陰謀、国王に扮し戴冠式、誘拐された国王を救う | 闇雲映画館

新王の異母兄の陰謀で消されそうになった新王と周囲を、新王の替え玉になることによって勇敢に戦って救い、彼らと相思相愛になったところで英国に帰ってゆく話。

 

新王は異母兄の陰謀により、ゼンダ城で、毒の入ったワインを飲むように仕組まれ、飲むと深く眠ってしまう。戴冠式に出ないと、新女王が王位継承、その新女王と異母兄が結婚、実権は異母兄にというレールが敷かれる。

そのタイミングで釣りにやって来た、新王そっくりの英国紳士ルドルフ。新王の側近の発案で、替え玉となって戴冠式を行う事になる。

ゼンダ城の虜 1937 <古城と怪奇映画など

ゼンダ城の虜 1937 <古城と怪奇映画など

驚いたのは異母兄。早速部下に、ゼンダ城を見に行かせる。

ゼンダ城の虜 1937 <古城と怪奇映画など

ゼンダ城で新王は眠っていて、替え玉であることが異母兄にバレる

異母兄の部下は替え玉の勇敢さに惚れる。そして、他の関係者全員を殺してこの国を二人のものにしないかと言う。

そういう誘いを断り、ルドルフはあくまで平和主義でこの難事を乗り越えようとする。そんなルドルフに、新女王は「あの冷血な人とはまるで別人ようと惚れる。

ゼンダ城の虜/ロナルド・コールマン/国王の座を狙う陰謀、国王に扮し戴冠式、誘拐された国王を救う | 闇雲映画館

 

面白いのは、異母兄の愛人が、異母兄を殺人者にしたくないという動機でルドルフに加勢すること。これは、愛するがゆえに逃亡者を通報する感じか。

日本の戦国時代にも、このような愛の寝返りは多々あったのだろう。

 

異母兄が、異母兄の愛人に横恋慕していた部下と争って刺殺されると、部下とルドルフが一騎打ち。

Blandir la espada | Maceta en el páramo

ゼンダ城の虜 1937 <古城と怪奇映画など

ルドルフが閉じられていた跳ね橋の縄を切ると、

ゼンダ城の虜 1937 <古城と怪奇映画など

塀が開き、外で待機していた近衛兵によって部下は射殺される

 

やっと、虜になっていた王を解放。冷血な王は、この一件で生まれ変わったかのように人間的に。恩人のルドルフ臣下になってほしいと言う、「わたしはイギリスに帰ります」。

すべてを知った新女王と二人きりになったルドルフ、結婚を申し出ると、新女王は「あなたを愛しているが、この国を守らねば」と辞退ゼンダ城の虜|Apple TV

かくしてルドルフは、一緒に戦った王の側近に見送られ、馬に乗って帰途につくのだった、でジエンド。

 

異母兄とその部下が非常に憎らしく、そこでマイナスを掘るため、ルドルフが平凡(ゼロ)でも相対的にヒーロー(プラス)

 

ドラゴンクエストファイナルファンタジーっぽいと思った。つまり騎士道(正義と仲間が大事。お姫様を救え。)ベースの冒険物語。

 

ドラゴンクエストII 悪霊の神々

Ffxi公式サイト - FINAL FANTASY XI

 

わたしは子供の頃、「誰かの大ファンというキラキラ文脈で「とりこいう言葉と出会ったため、それが囚人という意味とは長いことイメージしにくかった(とりこ=虜も長いことピンと来なかったのだが、誰かの大ファンとは、つまりその人の囚人ということなのだ(自分という城明け渡し)

 

 

 

『ゼンダ城の虜ゼンダの囚人

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漫画版『ゼンダ城の虜』。

集英社 おもしろ漫画文庫26 鹿野もゆる ゼンダ城の虜 | Mandarake Online Shop

ルドルフという名前は、貴族っぽい。

ゼンダ城の虜〈おもしろ漫画文庫26〉SOLD OUT ありがとうございました - すぺくり古本舎

兵隊ものゆえか、造形の丸っこさゆえか、のらくろっぽいなと思う。

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のらくろ。ダンジョン(地下牢)を破壊。

目指せ「のらくろマンガ賞」!ところで『のらくろ』って何? 【ひでたけのやじうま好奇心】 – ニッポン放送 NEWS ONLINE

講談社 少年倶楽部名作選 田河水泡 のらくろ漫画全集(箱+帯欠) 別巻 | まんだらけ Mandarake

 

虜の城ダンゼ、ではない(笑)。著者は 著眸 垣高 ではない(笑)。(まず、著者ではなく、訳者だろう。)高垣眸 - Wikipedia

高垣眸 ゼンダ城の虜 | まんだらけ Mandarake

★高垣眸(たかがき ひとみ)

翻訳

 

ゼンダ城の虜 - Wikipedia

『ゼンダ城の虜』(ゼンダじょうのとりこ、The Prisoner of Zenda)は、イギリスの作家アンソニー・ホープ

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冒険小説1894年誌に出版された。続編に『ヘンツォ伯爵』。

物語に登場する架空の国・ルリタニア王国は、米英においては冒険とロマンの王国の代名詞として広く知られており、辞書にも載っている単語となっている[1]

 

ストーリー

ゼンダ城の虜(1937) : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

時は19世紀の終りであった。英国の紳士ルドルフ・ラッセンディルは、好きな釣りをするため、はるばるとヨーロッパのある公国内へ出かけて行った。折からこの国では領主ルドルフ大公の載冠式が行われるので、各方面からの賓客や見物人で国境の旅館検閲所はごった返していたが、役人たちはラッセンディルを見て驚きの目を見はった。それは彼の顔が余りにも大公と生写しだったからである。ラッセンディルはゼンダ領内の河畔で1人釣糸をたれている時、偶然にもルドルフ大公と忠臣ゼプト及びフリッツとめぐり会う。彼と大公はお互いに多少の血縁のあることも判って、その夜は大公の狩小屋に一夜の歓待を受けたが、それは丁度載冠式の前夜であった。大公の異母兄マイケル公爵は、母が身分の低い女であったため、兄でありながら領主になれぬことを恨みに思い、この夜人を使って大公の酒盃に麻酔薬を盛らせた。そのため大公が式に出られぬのを幸に、自分が代って領主となることに、腹心の剣客ルパート大尉と計画をめぐらしていた。夜は明けたが大公は眠からさめなかった。ゼプトとフリッツは公国の危機を救うため大公と瓜2つのラッセンディルを身代りとして式に列席させることを説得し、人々の待ちうける寺院へ乗込んで式を済ませた。そしてその夜直ちに狩小屋へ引帰してみると、大公はマイケルの居城であるゼンダ城の奥深く幽閉されていた。やむなくラッセンディルはそのまま大公になりすまし、何も知らぬ大公の美しい許嫁フレヴィア姫と一緒に舞踊会やその他の場所へ出なければならなかった。マイケルの愛人アントアネットは、彼が領主となれば自分は棄てられるのを知っていたので、秘かにラッセンディルを手引して夜のゼンダ城へ案内した。その夜マイケルはアントアネットに横恋慕するルパートと争って刺れてしまう。ラッセンディルは剣客ルパートと一騎討を演じ、ついに幽閉された大公を無事に連れ出すことができた。そして後は秘かに愛していたフレヴィア姫に別れを告げ、ゼプトとフリッツの2人に送られて、夜明けの国境を遠く離れて行った。