『賄賂』1949年
「男性陣」が、エヴァ・ガードナーの美しさを鑑賞する映画なのだろうと思った。
昭和時代の日本で言うと、松坂慶子もの。
戦用余剰品横領の犯人二人を追って中米の島にやってきたアメリカの刑事が、容疑者夫婦の美しい妻(現地での仕事は歌手)の虜となってしまう話。
辞職を口にした刑事は、刑事としてというより、釣りのときに船頭をしてくれた気のいい現地の若者の仇を討つかのように、ラスボス退治に向かう。
現地の花火大会に紛れてラスボスと「刑事」が撃ち合い。
(真ん中の、スーツ姿で逃げる男がラスボス(ヴィンセント・プライス))
「刑事」は一発食らったが、死なずにラスボスを退治し、意中の、夫がラスボスによって殺された女性と熱い抱擁をして、ジ・エンド。
タイトルは『賄賂』というより、『あぶない刑事(デカ)』の方が腑に落ちると思った。
刑事は女にメロメロになったがために隙が出て、夫を守りたい女に、薬を盛られて昏睡してしくじるのだから。
(取り扱い注意。ヤバイくらいマブイやつら。)(笑)
刑事は、現地のゴロツキ男に刑事と知られ、賄賂の代わりに不法ビジネス(戦争で余ったエンジン(モーター)を鉄クズに紛らせ船で密輸)を見逃してくれるよう持ちかけられるが、乗らなかった。故に命を狙われることに。しかしその辺りが説明臭い。ゴロツキ男が説明役として出てきて喋りまくるのだが、この男がいなければただの不倫話。
説明役として出て来る、現地在住のゴロツキ男。
実はこのゴロツキ男が、一番愛嬌がある。役者の素が出てしまっているのだろう。
ラスボスを演じたヴィンセント・プライスは、ホラー映画のヒーロー。マイケル・ジャクソンの『スリラー』のラップで有名
(06:31~ヴィンセント・プライスのラップ)
★『賄賂』(わいろ、The Bribe)は、1949年に公開されたアメリカ合衆国の映画。
監督はロバート・Z・レナード。
フレデリック・ネーベル(英語版)の小説を基にしてマルグリート・ロバーツ(英語版)が脚本を執筆した。
出演者はロバート・テイラー、
キャスト
※括弧内は日本語吹替(初回放送1967年6月4日『日曜洋画劇場』)
- リッグビー刑事:ロバート・テイラー(天田俊明)
- エリザベス:エヴァ・ガードナー(翠準子)
- ビーラー:チャールズ・ロートン
- カーウッド:ヴィンセント・プライス
- タグウェル:ジョン・ホディアク(寺島幹夫)
- ウォーレン:サミュエル・S・ハインズ★