星お月様星空『おかしな二人 The Odd Couple』1968年星空お月様星

おかしな二人 | HMV&BOOKS online - PHNE-101972

おかしな二人 - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン
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したたかな、日常。

12年続いた結婚が破綻、離婚だとなって、自殺しようとしていたフィリックスを救って広い自分の家で同居を始めたオスカー。

(左がオスカー。右がフェリックス。)

おかしな二人の画像一覧 | 映画ポップコーン

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スポーツ記者のオスカーは離婚していて、高級取りだが散財してばかりで、養育費が滞っている。オスカーは、妻に家も子供も渡した。細かい性格のフィリックスは、オスカーの散らかった家を大掃除、自炊してオスカーの散財を防ぐ。

ここでは需要と供給が噛み合っている。二人は夫婦そのもの。

 

やがて性格の不一致から大喧嘩。

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オスカーはフィリックスに出ていけと言う。

本当に出て行ったフィリックスを、オスカーはポーカー仲間と心配。仲間内の警察官が、パトカーに仲間を乗せてフィリックスを探す。

しかし見つからない。自殺したのでは?とオスカーが頭を抱えていると、同じマンションの、未亡人と独身の、フィリックスファンの姉妹がやって来て、うちにフィリックスがいる、しばらく一緒に暮らす、と言う。

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フィリックスがオスカーに「じゃあな、フランシス」と自分の妻の名を言うと、オスカーはフィリックスに「じゃあな、ブランチ」と自分の妻の名を言うのだった、というオチ。

 

一人の人間には常時五人くらいの必須人間関係があって、オスカーとフィリックスの妻のポジションに、束の間お互いがいたという感じ。

 

このコメディーは、日本人に分かるというか、ある時期からこの辺りが日本に入ってきたのだろう、と思った。

 

一人空気を読めない人物が失態をやらかし、「〇〇~~」とその人物の名を言って全員が突っ込むというのは、既視感ありありで、つまりこのニール・サイモンセンスが日本に入ってきてそれを子ども時代から自分はテレビで観ていたのか、と思った。

 

おたまをスプーン、リングイネをスパゲッティーと言うオスカーを延々と責めるフィリックスが可笑しかった。この度が過ぎると、ホラー。

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オスカーがマーキングした(散らかした)場所を、フィリックスが嫌味のようにしつこく欠かさず追い回し、とことん掃除してゆく。

発散しろ、と言う、スポーツ記者のオスカーに、「自分はこういう性格なんだ」とノイローゼ調子のフィリックス。

(左がオスカー。右がフィリックス。)

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しまいにはオスカーもノイローゼっぽくなる。

 

 

フィリックスが姉妹に連れられていっていなくなったオスカーの部屋では、またいつものメンバーでのポーカーが始まる。

するとオスカーは「ここは俺の家だ。吸った煙草は灰皿に、〇〇は▲▲に」とフィリックスの口癖を言う。

このように、人というのは影響し合い、生き続ける。

人は、出会うべき時に出会うべき人に出会って情報収集し、常に脳のコンディションを自分の魂に最適化させているのだろうと思った。

その時が来たら「これで良かった」と満足して安らかに永眠し、シームレスに他界(世界チェンジ)するために。

 

 

こまどり姉妹のような、ピーコック孔雀姉妹の囀りぶりがコメディエンヌだった。やたらうざくて(笑)可笑しい姉妹。

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こまどり

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ニール・サイモンは、「冴えない中年男たちの可笑しみ」というジャンルを作った人なのでは、と思った。

冒頭、自殺したいだけならすすり泣くしかない昭和演歌。

そのようなシーンを踏み台にして、コメディーに料理。人生というものの凝縮を洒脱に描いている。

 

ニール・サイモンキラキラキラキラキラキラ

追悼記念・第76回『本読み会/ニール・サイモン』&『忘本会!2018』のお知らせ | 『本読み会』

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ニール・へフティーのこのテーマ曲が、人生というもののしたたかさの可笑しみを表現し切っていると思った。

 

 

 

 

 

 

★Wikipediaより★

おかしな二人』(原題:The Odd Couple)は、1965年に初演されたニール・サイモンによる戯曲、ならびにこれを原作とする映画テレビドラマ

概要

妻と離婚したずぼらな性格のスポーツ記者、オスカー・マディソンの部屋に、彼のポーカー仲間で几帳面な性格のニュース記者、フェリックス・アンガーが「妻に逃げられた」と転がり込んできた。ニューヨークの同じ部屋に住みながら性格が180度違う2人が巻き起こす騒動を描いたコメディ。

1965年にブロードウェイで上演された舞台では、オスカーをウォルター・マッソー、フェリックスをアート・カーニーが演じた。マッソーはこの作品でトニー賞 演劇主演男優賞を、また演出担当のマイク・ニコルズも同賞の演劇演出賞を受賞した。

その後も、キャストを変えての再上演が行われている。

映画 (おかしな二人)

おかしな二人
The Odd Couple
監督 ジーン・サックス
脚本 ニール・サイモン
原作 ニール・サイモン
製作 ハワード・W・コッチ
出演者 ジャック・レモン
ウォルター・マッソー
音楽 ニール・ヘフティ
撮影 ロバート・ハウザー
編集 フランク・ブラクト
配給 パラマウント・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1968年5月2日
日本の旗 1969年4月26日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $44,527,234[1]
次作 おかしな二人2
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舞台の好評を受け、ニール・サイモン自身が脚本を担当して1968年に映画化された。監督はジーン・サックス英語版)。オスカー役のウォルター・マッソーは舞台から続投したが、フェリックス役はジャック・レモンに変更された。

第21回全米脚本家組合賞ではコメディ脚本賞を受賞した[2]

キャスト

役名 俳優  
 
フェリックス ジャック・レモン  
オスカー ウォルター・マッソー  
マレー ハーバート・エデルマン  
ヴィニー ジョン・フィードラー  
ロイ デヴィッド・シェイナー  
     
     
     
     
     
     
 
   
   
   
   
   
   
   

スタッフ

ニール・ヘフティ

 

 

★代表曲