星お月様星空『ジェーン・エア Jane Eyre』1943年星空お月様星

1943年映画作品『ジェーン・エア』(原題:Jane Eyre):「神への信仰、真実の愛は必ず最良の場に導いてくれる」 : 言葉と音楽の錦繍

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Jane Eyre (1943)

Movie Monday: Jane Eyre (1943)

英和対訳シナリオ ジェーン・エア (南雲堂編集部訳) / 斜陽館 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」

 

 

 

 

『美女と野獣』だとも思ったし、『オペラ座の怪人』だとも思った。ハーレクイン小説の原型とも思った。

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愛を知らない侯爵|ハーレクイン

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ある男と女が出会う。男は金持ち。女は孤児で貧乏。

二人は、自分の運命に傷付いているため、堅牢に心をガードしている。しかしだからこそ、その奥に封印されたピュアな魂が響き合う。

 

女は、男の屋敷の住み込みの家庭教師としてやって来た。

女ジェーン・エアが教師としてみる女の子は、屋敷の主人の男ロチェスターが引き取ったのだと紹介される。

ロチェスターは、たまにしか帰ってこない。

帰ってきたロチェスターはジェーン・エアに一目惚れ。ジェーンも、頑ななこの人の心を溶かすことができるのはわたしの心だけ、と恋に落ち、ロチェスターを愛し始める。

しかし二人は身分が違う。

Jane Eyre (1943) | 4 Star Films

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Jane Eyre (1943)

ロチェスターが帰宅中の夜、奇声がし、ジェーンが部屋のドアを開けるとそこには火のついた蝋燭。煙が出ているので廊下を走ってドアを開けると、就寝中のロチェスターが煙と炎の中。慌ててカーテンを引きちぎり、目覚めたロチェスターと共に消火するジェーン。

しかしロチェスターは、放火の主が誰かが分かっている様子。

 

この放火の主が、ロチェスターが19歳のとき、遊びに行ったジャカルタで出会って結婚した女性。彼女は病気で、その後気が狂い、屋敷の塔に幽閉されている。彼女が女の子の母。女の子の父親はロチェスターなのだとその女性が言った。だからロチェスターが引き取ることになった。女性は踊り子で、ロチェスター曰くふわふわの衣装が大好きで媚びてばかりいた。娘は母そっくりになっている。

 

宗教のきまりで、ロチェスターはその女性とは離婚できない。

ロチェスターは、彼女と結婚したことを若気の至りと後悔していて、女性がいるこの屋敷にいつけず、世界中を、現実逃避するように遊び歩いて、誰か他の女性に出会いたいと思っている。しかし寄ってくるのは金目当ての女ばかり。ロチェスターは更に厭世的になり、結果誰とも交流したくないから高圧的に、独裁的になる。(これは典型的な英国の偏屈症状の比喩で、このような思考の硬直、つまり現実逃避の思考停止、イコール「英国紳士」の柔軟な想像力の欠如を、原作のシャーロット・ブロンテは孤軍奮闘して痛烈に批判しているのかもしれない。これだけのものが書けたシャーロット・ブロンテは、というかブロンテ家という家庭は、英国という国家が見渡せる精神の高みを獲得していたのだろう。)

 

女の子は、母親がこの屋敷の塔にいることを知らないらしい。

観客は最初、孤児をロチェスターが引き取ったと思う。ジェーンも女の子を、自分と同じ孤児だと思い、それ故同情したのだろう。

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つぶやき映画館 ジェーン・エア 1943年

ロチェスターは、金持ちだったが落ちぶれた家のブランシュ嬢と結婚式を挙げようとする(塔に妻が幽閉されているので、実は重婚)。

 

ロチェスターを愛しているジェーンは傷心、屋敷を出てまた家庭教師の仕事を探そうとする。

すると、ジェーンを深く愛していることに気付いたロチェスターが金目当てのブランシュ嬢と客たちを追い返し、ジェーンに求婚。しかし、幽閉されている女性の兄メイソンが異議を唱え、ロチェスターとジェーンの結婚式は中止された。

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ロチェスターは過去に若気の至りでメイソンの妹バーサと結婚していたのだ。精神に異常をきたしたバーサが今も屋敷に幽閉されていることを知ったジェーンは、法や道徳に従い、愛するロチェスターに別れを告げ、屋敷を後にし、故郷に戻る。

 

すると、自分を虐めていた叔母は病床(ジェーンは両親のいない孤児故、この叔母の家で暮らしていたが、物置に閉じ込められ、虐待されていた。しかし決してめげなかった。それ故石のように強情で可愛げのない子と叔母に言われていた)。その息子は、浪費の果てに自殺。

唯一密かに優しくしてくれていた家政婦の女性

Jane Eyre (1943)

と心を通わせ、その家で叔母の看病を一緒にしていると、来客。

ジェーンの心は引きこもりになっていて、誰にも会いたくないと言うが、家政婦は、「あなたはここに居ちゃダメ」と来客に会わせる。

客は、ジェーンの寄宿学校に来ていた医師。

学校を仕切る独裁者のもと厳しくされ辛い思い出しかなかったが、

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その医師だけは信用できる人だった。

彼は、ジェーンあての手紙を持っている。

それは、屋敷からのもの。もう戻るつもりはないとジェーンは思い、その手紙を読むつもりがないと言うと、医師は手紙を火に入れる。

Jane Eyre (1943)

 

しかし、ジェーンはしばらくして幻聴でロチェスターの声を聞き(虫の知らせというようなか弱いものではなく、大風の中、あの低く響く大きな声が聞こえるのだ)、胸騒ぎを覚えて屋敷に戻った。

すると屋敷は、焼け落ちている。

中から知り合いの家政婦が出てきて、これはバーサの仕業だと言う。バーサを制しようとしたロチェスターが塔の上に上がろうとすると、バーサは塔から身投げして、死去したらしい。

 

ロチェスターも死んだのかと観客が思っていると、「誰か来たのか?」と壊れた壁の向うから杖をついて彼が登場。

彼は、目が不自由な様子。

そこへジェーンが駆け寄ると、「ジェーン、きみなのか?」とロチェスター。

あらゆる物理的法的心理的障害が消え、宿命のトラウマを乗り越えた、カタルシス後の浄化された二人は、心の深い霧が晴れ、しっかりと抱き合うのだった。

 

そしてしばらくすると、ロチェスターの視力は回復し、ジェーンとの間の子を見つめて抱くのだった。

でジエンド。

 

オーソン・ウェルズが一人だけ舞台人の発声で、でもそれがロチェスターという人物の、異質なほど重厚な生命力を醸し出していた。

 

この原作を書いたシャーロット・ブロンテの文学性、感情の深さに感じ入った。

つまりゴシックロマンスということだろう。

当時の社会通念に反逆する主人公が出て来る作品『ジェーン・エア』は、実名で出すと炎上&叩かれてヤバかったので、筆名カラー・ベルで出したのだろうと思った。

イギリスの権威主義に順応せず異を唱える子供の頃のジェーンが、応援したくなる健気さと意志の強さだった。強情と言われるジェーンだが、そうしないと、悪環境に染まってしまう。気高い魂のジェーンは、流される訳にはいかなかったのだ。

誰にも運命がある。そしてそれを恨みつつ、流されていたロチェスター。

ジェーンは、自分とロチェスターの絶望的に見える運命を変えるために、社会に逆らい故郷を出た。

そして、然るべき時間を経て、然るべき愛を得たのだ。

Secluded Charm: Classic Film Review: Jane Eyre (1943)

 

 

★シャーロット・ブロンテ(Charlotte Brontë、1816年4月21日 - 1855年3月31日)は、イギリス小説家ヨークシャーソーントン生れ。

ブロンテ三姉妹の長姉。当時の社会通念に反逆した同名の女性を描いた『ジェーン・エア』で反響を呼んだ(カラー・ベルの筆名で刊行)。ほかに自伝的な『ヴィレット』などがある。★

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ジェーンの子供時代は、アニーのようでもあるし、赤毛のアンのようでもある。つまり自分を失わない、強く健康的な魂の持ち主。

(ジェーンと、もともと体調が悪かったのに雨の中のお仕置きを受け、それが原因の肺炎で死んでしまう友(エリザベス・テイラー演)。)

Jane Eyre — 1943 film based on the novel by Charlotte Brontë

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★Wikipediaより★

ジェーン・エア』(Jane Eyre)は、1943年アメリカ合衆国のドラマ映画。監督はロバート・スティーヴンソン、出演はオーソン・ウェルズ

Orson Welles

ジョーン・フォンテインなど。

ジョーン・フォンテイン

シャーロット・ブロンテ同名小説の映画化作品である。

ストーリー

成人したジェーン自身の語りで物語は進行する。孤児のジェーンは親戚のリード夫人の屋敷で育ったが、はっきりとものを言う性格が災いして、夫人に毛嫌いされ虐げられた。10歳になったジェーンは、慈善学校であるローウッド学園に送られることになり、世話をしてくれた乳母のベッシーに別れを告げた。

ジェーンは学園でも反抗的だと問題児扱いされたが、ヘレンという優しい性格の友人ができた。親切な村の医師リバーズは、ヘレンの咳を心配したが、冷酷なブロックルハースト校長は生徒の健康を気にかけず、ヘレンは結核で亡くなってしまった。

10年後にジェーンは学園を出て、家庭教師として生きる道を選んだ。ソーンフィールドと呼ばれる館に雇われたジェーンは、アデールという少女を任された。アデールは当主のロチェスターがフランスの踊り子から、彼の落とし子だと押し付けられた娘だった。

ロチェスターは高慢な皮肉屋だが、それは彼の純真な魂が傷ついたせいだと語るジェーン。ある夜、ジェーンは不気味な笑い声で目を覚まし、ロチェスターの寝室の火事を消し止めた。放火の疑いがあったが、命拾いしたロチェスターはジェーンに口止めし、誰にも事実を伝えなかった。

ロチェスターは媚びない性格のジェーンに好意を持ったが、美しいブランシュ嬢との交際を続け、母親や友人たちと共にソーンフィールド邸に招待した。宴会が開かれた日の深夜、ロチェスターはジェーンに血まみれの男の介抱を頼んだ。怪我人はジャマイカから来たメイソンという客だったが、ロチェスターは今回も真相を語らず、事件を内密に処理してしまった。

ロチェスターがブランシュ嬢と結婚すると思ったジェーンは、ソーンフィールド邸を出る決心をした。ロチェスターは金目当てのブランシュ嬢と客たちを追い返し、ジェーンに求婚した。しかし、結婚式に弁護士ブリッグズとともに現れたメイソンが異議を唱え、式は中止された。ロチェスターは過去に若気の至り、盲目にもメイソンの妹バーサと結婚していたのだ。精神に異常をきたしたバーサが今もソーンフィールド邸に幽閉されていることを知ったジェーンは、法や道徳に従い、愛するロチェスターに別れを告げ、館を後にした。

行き場のないジェーンは、乳母のベッシーに会いたい一心でリード家に戻り、リード夫人の最期を看取った。破産状態のリード家の公売を終え、ローウッド学園に勤めることを覚悟するジェーン。しかし、幻聴でロチェスターの声を聞いたジェーンは、胸騒ぎを覚えてソーンフィールド邸に戻った。館がバーサの放火で焼け落ち、バーサも亡くなったことを知ったジェーンは、失明したロチェスターと共に生きることを誓うのだった。

キャスト

役名 俳優  
   
エドワード・ロチェスター オーソン・ウェルズ    
ジェーン・エア ジョーン・フォンテイン    
ペギー・アン・ガーナー(少女時代)    
アデール マーガレット・オブライエン    
リバース医師 ジョン・サットン    
リード夫人 アグネス・ムーアヘッド    
アリス・フェアファックス エディス・バーレット    
リア メエ・マーシュ[1]    
ヘレン エリザベス・テイラー[1]