『ムーミン谷のなかまたち』
「ムーミン谷のなかまたち」の世界へようこそ!
話題の新作アニメをお得な価格でおためし! ! スターター向けとして最適、 まずは、新しいムーミンの魅力に触れみてください。
*NHK Eテレで放送された2つのエピソード (第 1 話 「リトルミイがやってきた」 第 2 話 「春のしらべ」 )収録
あなたがまだ知らないムーミンたちに会える。
「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! 」のクリエイターが贈るムーミンの新しいアニメーション
●フィンランドの作家トーベ・ヤンソンのムーミンが、4K制作の新作アニメとして帰ってきた!
美しいムーミン谷を舞台にムーミントロールが仲間たちと繰り広げる日常を描く。
●シリーズ監督は、アカデミー賞受賞監督『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』のスティーブ・ボックス! 『ウォレスとグルミット』や『ひつじのショーン』、『デンジャーマウス』などで世界の各種賞に輝いたチームがクリエイティブを支える! !
●フィンランドMoomin Characters社の監修のもとで新たに翻案されたどこか懐かしくもあり、新鮮でもあるストーリー。各エピソードには、北欧やヨーロッパで活躍するアーティストたちのオリジナル楽曲が、そのテーマに合った一曲として提供される。
●豪華声優陣集結! !
英語版では、ムーミントロール役にタロン・エジャトン(『キングスマン』シリーズ、『SING/シング』『ロケットマン』『フッド:ザ・ビギニング』) ムーミンママ役にロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)、スナフキン役にNHK大河ドラマ「いだてん」で注目のエドウィン・エンドレ、フィリフヨンカ役にはアカデミー賞®女優のケイト・ウィンスレット(『タイタニック』)がキャラクターたちへ命を吹き込んだ。
【ストーリー】
フィンランドの国民的作家であり画家でもあるトーベ・ヤンソンによって生み出された「ムーミン」シリーズ。
日本でも過去アニメ化され根強い人気を誇るムーミンを、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! 」でアカデミー賞受賞したスティーブ・ボックスが監督を務め、フル4Kの全く新しいCGアニメーションとして作り上げた最新作!
ムーミン谷を舞台に、好奇心旺盛で心の優しい、ちょっぴりセンシティブなムーミントロールが、ムーミンパパ、ムーミンママ、スノークのおじょうさん、リトルミイ、スニフ、そしてスナフキンなどおなじみのキャラクターたちと繰り広げる日常を、美しい四季の移り変わりとともに描く。
『ムーミン谷のなかまたち』(原題:Moominvalley)は、トーベ・ヤンソンとラルス・ヤンソンのムーミン・シリーズを原作とする、フィンランドとイギリスの共同制作によるテレビアニメ作品。日本ではシーズン1が2019年4月4日から、シーズン2が2020年1月9日から、NHK BS4Kにて放送[1]。また、2021年11月6日から、シーズン1が、NHK Eテレにて放送開始[2]。
概要
ガッツィ・アニメーション、フィンランド国営放送・YLE、およびイギリスのSkyが共同で制作する。監督は『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』のスティーブ・ボックス(英語版)が務める。アニメーション制作を担当するスタジオは、フィンランドのアニマである[3]。YLE制作のテレビ番組としては過去最高額となる2000万ユーロ(約25億円)の制作費が掛けられた[4][5]。
本作は2Dの手書きの風合いと3Dを融合させた映像表現を使用している。この手法についてプロデューサーのジョン・ウーリーは、『かぐや姫の物語』の伝統的な手書きアニメーションの技法や、手書きアニメーションと3Dアニメーションを融合させたディズニーの短編『紙ひこうき』からインスピレーションを受けたと述べている[6]。
制作に先立ちガッツィ・アニメーションは、2D/3Dアニメーション技術の開発やキャラクターデザイン、キャラクターリギングなどのビジュアル開発費用を賄うために、インディーゴーゴーにおいてクラウドファンディングを実施した。その結果、2017年3月8日から4月21日までの期間で、3701人の支援者から目標額の20万ドルを超えるおよそ25万ドルの資金が集まった[7][8]。
ムーが歌うテーマ曲に加えて、北欧やヨーロッパで活躍するアーティストたちが各エピソードに一曲ずつ、その回のテーマに合ったオリジナル楽曲を提供する[9][10]。
登場人物
「ムーミンの登場人物」も参照
声(英語:ロザムンド・パイク[11] / フィンランド語:Satu Silvo[11] / フィンランド・スウェーデン語:Maria Sid[11])
- ムーミントロール
- 声(英語:タロン・エジャトン[11] / フィンランド語:Joonas Nordman[11] / フィンランド・スウェーデン語:Christoffer Strandberg[11])
- 本作の主人公。好奇心が強くて冒険好き。独りぼっちになるのが苦手。
- ムーミンママ
- ムーミンのママ。冷静で些細なことでは悩まない。一家を支えるママ。
- ムーミンパパ
- 声(英語:Matt Berry[11] / フィンランド語:Ville Haapasalo[11] / フィンランド・スウェーデン語:Carl-Kristian Rundman[11])
- ムーミンのパパ。冒険好きでムーミン達にアドバイスをするが、妄想癖がある。
- スナフキン
- 声 (英語:エドヴィン・エンドル[11] / フィンランド語:Olavi Uusivirta[11] / フィンランド・スウェーデン語:Paavo Kerosuo[11])
- 世界中を歩き渡る旅人。ハーモニカと釣りを趣味とする。「禁止」と書かれた看板が嫌い。
- リトルミイ
- 声 (英語:ベル・パウリー[11] / フィンランド語:Kiti Kokkonen[11] / フィンランド・スウェーデン語:Saga Sarkola[11])
- お転婆娘。とあることをきっかけにムーミン一家の仲間入りとなった。口が悪く怒りっぽいが、親切で怖いもの知らず。
- スノークのおじょうさん
- 声 (英語:Akiya Henry[11] / フィンランド語:Alina Tomnikov[11] / フィンランド・スウェーデン語:Edith Holmström[11])
- 本作のヒロイン。ムーミンのガールフレンド。エネルギッシュが取り柄だが、気分屋の一面もあり、ムーミン達は少々振り回されがち。
- スニフ
- 声 (英語:ワーウィック・デイヴィス[11] / フィンランド語:Markku Haussila[11] / フィンランド・スウェーデン語:Andreas af Enehielm[11])
- ムーミンの幼馴染で悪友。宝やキラキラしたものに目がない。ムーミンのやることなすことに便乗しやすいが、一方で臆病な一面もある。
- じゃこうねずみ
- フィリフヨンカ
- ヘムレン
- ミムラ夫人
- ティーティ=ウー
- エンマ
- ミーサ
- オバケ
- おしゃまさん
- ニンニ
- 意地悪なヘムレンの叔母さんの家にいた女の子で姿が見えない。終盤でムーミンのある言葉で姿が見えるようになった。
- ブリスク
- トフト
- トフスラン
- ビフスラン
- 飛行おに
スタッフ
- 原作 - トーベ&ラルス・ヤンソン
- 原作監修 - ソフィア・ヤンソン
- 脚本 - スティーブ・ボックス(英語版)、マーク・ハッカビー、ニック・オストラー
- クリエイティブ・ディレクター - マリカ・マカロフ
- シリーズ・ディレクター - スティーブ・ボックス
- 絵コンテ - ナイジェル・デイヴィス
- 演出 - アヴゴスタ・ゾウレリディ、ナイジェル・デイヴィス、ジェイ・グレイス、ダレン・ロビー
- 美術 - サラ・ホールドレン
- 編集 - ポーラ・ディナン
- 音楽 - ペッカ・クーシスト&サムリ・コスミネ
- 音楽監督 - ヴィルピ・イモネン
- 制作担当 - ポーラ・ポヴェダ-ウルティア
- アニメーションプロデューサー - アンティ・ハイカラ、ヤニ・クロネン
- プロデューサー - ルイーズ・ホームズ
- シリーズ・プロデューサー - ジョン・ウーリー
- エグゼクティブ・プロデューサー - マリカ・マカロフ、ルーシー・マーフィー、ヤーモ・ランペラ
- アニメーション制作 - アニマ
- 制作 - ガッツィ・アニメーション
- 共同制作 - YLE、SKY
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ムーミン谷歳時記だと思った。
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★あらすじ★真冬のムーミン谷にムーミンパパの古い友人ミムラ夫人がやってくる。冬眠中にもかかわらず快くミムラ夫人を迎え入れるムーミン一家だったが、ミムラ夫人のワンパクな子どもたちに振り回されっぱなしに。そして、夫人が夏まで滞在するつもりだと知って、ひと芝居打つことにするが…
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春の最初の日。ムーミントロールは秋に南へ旅立った無二の親友スナフキンがムーミン谷に戻ってくるのが待ち遠しくてたまらない。冬眠から目覚めて久しぶりに会うスノークのおじょうさんのことさえ目に入らなかった。一方、森の中のスナフキンは大自然が目覚める音を聞きながら今年の「春のしらべ」が自然と紡ぎ出されるのを待っていた。★
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ミムラ夫人はムーミンパパと気の置けない友人らしい。たくさんの子を連れて、冬眠中のムーミン家にやってきて、一家全員迷惑しているのもお構いなしなのだから。
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そこでムーミンは(ムーミンとムーミンパパの関係というのは、バカボンとバカボンのパパ的関係。パパという属性がそのまま劇中名。しかし両者で異なるのは、『天才バカボン』の実質的主人公はバカボンのパパであるのに対して、ムーミンはそのまま劇中の主人公ということ。)
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ミムラ夫人て
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そんな人だったんだ、と失望しそうになるが、そこは生物の種の違いによる忖度のできなさ。
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ミムラ夫人たちは冬眠不要なのだから。
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ミムラ一家の襲来による安眠妨害に、ムーミンは「こんな家、やだ!」と思春期っぽく家出し、浜辺に廃材で家を作る。お手並み拝見と意地悪な目で見守るミイ。
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建ったはいいが、それは歪な砂上の楼閣。二人が見ているあいだに、家は砂に沈んだのだった。
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それでもまた家を作るムーミン。
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作った家をミムラ夫人にプレゼント。
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建付けの悪いその家にミムラ夫人とこどもたちが入ると、家は動き出す。
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ムーミンは、砂浜で眠っていた巨大亀の背中に家を建ててしまったのだった。
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しかし「これで家ごと旅行が出来るわ」と喜ぶミムラ夫人。こどもたちも楽しそう。
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ムーミンパパはムーミンに「うまいことやったな」と、ミムラ夫人が遠のいてくれることを喜ぶ様子。
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ムーミンが建てた家がつみきの家っぽくて可愛かった。
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それでも、あんなにannoy騒がしかった彼ら台風一家が台風一過となっても、それでオールオッケーとならないのが「人情」。ムーミンはミイを懐かしがる。ベッドでムーミンが寝ようとすると、何か背中に異物が。気づけよムーミン(笑)、というシーン。ムーミンはミイの上に寝ていた。ミイは、しばらくここにいるわ、と言うのだった。
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ということなのだが、子供の頃から、ミイとは何なのか、理解できなかった。
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調べてみると、ミイとは、「ミムラという一族の一人で、ママミムラ(ミムラ夫人)の20番目の子。」ええ?!という驚き。まず、というか全部にいちいち驚くのだが、ミムラという一族の一人?!で、ママミムラ(ミムラ夫人)の20番目の子!?ミムラが日本語に聞こえるからますますミステリーサークル(笑)。しかし、何か一周回ってそうなのだろうという感じ。北欧の言葉は、アイヌ語に似た美しい響きがあると思う。何か、氷っぽいというか、樹氷っぽいというか、角があるクオーツっぽいというか。
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例えば「カウニステ」というフィンランド生まれのインテリアブランドがあるが(カウニステ・フィンランド)、ブランド名の由来となる「Kaunis(カウニス)」とは、フィンランド語で「きれい・美しい」を意味する言葉。
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アイヌ語の神を意味するカムイに似ていると思う。
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英語の、ジョリー、みたいな感じがない。ジャム、みたいなぐちゃぐちゃ湿潤感がない。ジュルヌヴォワールみたいな貴族感もない。もっと硬質で乾いていて平等市民感。音が、広い空間で響きそうで、それが祈りの空間という感じ。
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それは緯度の高さによる氷感、アイシーモードなのだろうけれど。
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アイスクリームというよりシャーベット。
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寒さに備えなければならない為、人間同士で下世話にマウントし合っている暇がなく、大自然への崇高な祈りが主役となるからなのかもしれない。
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★美しい・かっこいい意味のアイヌ語。カ始まり
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(カムイ【神】 カムイウチ / カムイフチ【火の神】 カムイノミ【神への祈り / お祭り】 カムイモシリ【神々の国】 カムイル【髪の道 / けもの道】 カント【天空 / 空】 カンナカムイ【雷 / 雷神 / 竜神】 カンナカンナ【再び】)★
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ミイなのだが。
- 「生まれた途端に飛行船の配管に
- オートミールを
- 詰め込んでおり、母であるミムラ夫人からは独創的だと評されている。」という。生まれた途端というのが、天上天下唯我独尊の釈迦っぽい。「あまりの度が過ぎたいたずらに、ミムラねえさんからきつく叱られることも少なくない。」
- ミムラねえさんが、中間管理職っぽいのだろう。ミイのこの目立ちようは、まるでスイミー(笑)。
- ミイは、「「喜ぶ」「怒る」という感情を大切にしており、「かなしむ」ということは何の役にも立たないと考えている」
- という。
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なるほどと思う。これは作者トーベ・ヤンソンの人生哲学なのだろう。
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あるお二人の有名人が、人の死についてラジオで話していて、「私たち、人が死んでもあまり悲しまないようなところがありますよね。それは仕方ないというような」「生きているうちだけだもの。」というようなやりとりをしていた。
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悲しむとは、非生産的モードだ。何も生まない。つまりエネルギー値が低い。一方、喜ぶと怒るは、エネルギー値が高い。この二つは生産的モードだと思う。喜ぶは、1喜ぶ(単位)でホットケーキが一枚焼ける。怒るは、1怒るでチクワを一本天ぷらにできる。
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喜ぶがパーティー系、怒りが祭り系だとすると、悲しむは雑用作業系。雑念の掃除、カタルシスに使用される涙。
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ミイはいじわるばあさんとオーバーラップする。いじわるばあさんもミイ同様、「「喜ぶ」「怒る」という感情を大切にしており、「かなしむ」ということは何の役にも立たないと考えている」だろう。ミイもいじわるばあさんも強(したた)か。一筋縄ではいかない江戸っ子気質。めそめそしない、ぐずぐずしない、しょうがないことにはさっさと見切りをつけ、次の興味に頭を突っ込んでゆく。人生の達人。二人は、あんかけかた焼きそばのような、かた焼き煎餅のような、接するとこっちの硬口蓋(かたこうがい)に麺が刺さりそうな、初噛みで前歯が欠けそうな不敵キャラ。町内に一人はいるべき人間関係エンジンだが、しかし誰もが「お隣さんとしては勘弁。風の噂に聞くレベルの距離で」、と願っているはず(笑)。なぜなら、面倒だから(笑)。「お前さん、今朝ちゃんと牛乳パックを解体して出したかい?この解体が甘いのはお前さんの牛乳パックじゃないのかい?」と解体の甘い牛乳パック(笑)を持って裏口(死語・死空間)からぬっと顔を出してきそう(笑)。そしてそんな些細なことがミイやいじわるばあさんの生活のエネルギーで。
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でも寂しいと、つい、蚊のような二人に血を吸われたくなる、という吸血鬼待望心理。ムーミンもその心理。
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- ★ミイ(典: Lilla My、芬: Pikku Myy 原文和訳で「ちびのミイ」とも)
- 声 - 堀絢子 / 佐久間レイ / 水田わさび / 豊崎愛生[1] / 大谷育江[2]
- ミムラという一族の一人で、ママミムラ(ミムラ夫人)の20番目の子。タマネギのように結った髪型が特徴(ミムラ族は女はみなこの髪型。男は逆立てたような短髪である)。アニメ『ムーミン』では黄色いワンピースを着て赤いスカーフを絞めている。『楽しいムーミン一家』では赤いワンピースを着て桃色のスカーフを絞めているが、黒い手袋をしているため、手が黒く見える。他に34人の兄弟姉妹がいる。原作ではヨクサルとミムラ母娘が出会った後、スナフキン誕生以前にミムラ夫人より生まれている(つまりムーミンたちより高年齢)。ちびのミイという名前は、他の弟妹達と異なり大きく成長しなかったことにちなんでつけられたもの。一人称は『ムーミン』では固有名詞を言い「ミイ」[6]と言う『楽しいムーミン一家』では「あたし」、原作では「あたい」。
- 一言で強烈な印象を与える毒舌家であり、作品に現実的な視点を添える特徴的なキャラクター。物怖じしない性格で、歯に衣着せぬ正直な物言いや勘の鋭さから、誰もがたじろいでしまう事がある。但し根っからの悪い子ではなく、意地悪で言っているわけでもない。
- 怒った時は噛みつき、馬鹿にするときは鼻から息を吸って歯の間から吐き出す。
- 大変な悪戯好きであり、騒動のきっかけや中心になる事も多い。コミック版ではこの悪戯にムーミンたちが手を焼いて振り回される話が多く、アニメ『ムーミン』『楽しいムーミン一家』でもそれが強調されている。生まれた途端に飛行船の配管にオートミールを詰め込んでおり、母であるミムラ夫人からは独創的だと評されている。あまりの度が過ぎたいたずらに、ミムラねえさんからきつく叱られることも少なくない。
- 「喜ぶ」「怒る」という感情を大切にしており、「かなしむ」ということは何の役にも立たないと考えている。★
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★あらすじ・その2。春の最初の日。ムーミントロールは秋に南へ旅立った無二の親友スナフキンがムーミン谷に戻ってくるのが待ち遠しくてたまらない。冬眠から目覚めて久しぶりに会うスノークのおじょうさん
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のことさえ目に入らなかった。一方、森の中のスナフキンは大自然が目覚める音を聞きながら今年の「春のしらべ」が自然と紡ぎ出されるのを待っていた。★
- ムーミンは、お弁当を持って「待つ仕事」に行く。誰を待つのかというと、「あの人」、スナフキン。スナフキンはまるで春の訪れの象徴・佐保姫。あの人が、来る、と待望されるスナフキンは、期間限定の救世主イエス・キリストのようでもある。
- 向田邦子のエッセイに、「お人が来る。」で始まるものがあったと思うが、そのプレッシャーが高揚感になってゆく家の中がまるで演劇の舞台裏のように描かれていた。
- 待望されるということは、常駐していてはならず、スナフキンは常に世界ツアー中なのだ。スナフキンは春の訪れの気配をハーモニカで作曲しようとするが、気分が乗らないとなって機会を逃す。
- スナフキンは、雪の塊をムーミンと誤認して心の内を吐露……。
- ムーミンとはトロール、妖精だとなると、実在するのは人間であるミムラ一族とスナフキンだけなのかもしれない。
- 誰か人間がこのムーミン谷を肉眼でみたら、谷には誰もいず、時々ミムラ一族がピクニックに、放浪者スナフキンが休憩に立ち寄っているだけなのかもしれない。
- でも、それが事実という冷めた共通認識だからこそ、我々は脳の皺の谷・ムーミンバレーに、マシュマロチックな妖精ムーミンを棲まわせるのだ。
- 水の質感が凄い。
- 絵だと水色とは透明ではなくこういう薄いブルー
- という前世的記憶があるため、波長の色味がついていない純分子的透明水があると、そこだけリアル。
- 絵の中に濡れた本物の川があるようで、マイナス100からプラス100を見るようで、0から見るより水っぽい。
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色 波長 周波数 エネルギー 紫 380-450 nm 680-790 THz 2.95-3.10 eV 青 450-485 nm 620-680 THz 2.64-2.75 eV 水色 485-500 nm 600-620 THz 2.48-2.52 eV 緑 500-565 nm 530-600 THz 2.25-2.34 eV 黄色 565-590 nm 510-530 THz 2.10-2.17 eV 橙色 590-625 nm 480-510 THz 2.00-2.10 eV 赤 625-780 nm 405-480 THz 1.65-2.00 eV - 絵での「水色」の川。
- このアニメでの透明な川。
- ミイもスノークのおじょうさんもムーミンのことを「ムーミントロール」と呼ぶ。これは人間の太郎のことを「太郎人間」と呼ぶようで、ムーミンが種の代表っぽくなる、と感じた。いや主人公だからそれで良いのだが。スヌーピーをスヌーピードッグ、又はスヌーピービーグル、と呼ぶ感じか。いやしかしスヌーピーは『ピーナツ』で唯一犬だから、わざわざ犬と言わなくても、もうあの人はスヌーピーだから、でそれ以上の種のカテゴリーまでは不問なのだろう。
- スナフキンはムーミンの家に着いた。
- それが春の始まり。
- ムーミン谷では、「スナフキン」は春の季語なのだろう。
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★01話「リトルミイがやってきた」、
★真冬のムーミン谷にムーミンパパの古い友人ミムラ夫人がやってくる。冬眠中にもかかわらず快くミムラ夫人を迎え入れるムーミン一家だったが、ミムラ夫人のワンパクな子どもたちに振り回されっぱなしに。そして、夫人が夏まで滞在するつもりだと知って、ひと芝居打つことにするが…★
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「春のしらべ」
★春の最初の日。ムーミントロールは秋に南へ旅立った無二の親友スナフキンがムーミン谷に戻ってくるのが待ち遠しくてたまらない。冬眠から目覚めて久しぶりに会うスノークのおじょうさんのことさえ目に入らなかった。一方、森の中のスナフキンは大自然が目覚める音を聞きながら今年の「春のしらべ」が自然と紡ぎ出されるのを待っていた。★
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- この二話では出てこないニンニの存在が概念的というより概念でしかなくて凄い。存在の息を殺した、生きづらさから空気に擬態した子、と思った。いないふりというか。自信を失うとこうなるというトーベ・ヤンソンの気持ちの可視化(可視化できない)表現が凄い。
- ★ニンニは、意地悪なヘムレンの叔母さんの家にいた女の子で姿が見えない。終盤でムーミンのある言葉で姿が見えるようになった。★
- ★ニンニ
- 声 - 松尾佳子/冨永みーな/- / - / 福緒唯
- 一緒に住んでいる意地悪なおばさんに嫌味を言われ続け、萎縮してすっかり自信を無くした影響で、姿が見えない透明人間になってしまった少女。声も出せず、着ている服や履いている靴も見えなくなっている。
- 1969年版のアニメーション27話-顔を亡くしたニンニから製作を開始した、虫プロダクションでは、原作や、アニメ「楽しいムーミン一家」と異なり、ヘムレンさんの家から、パパが雨の日に連れて来て、見えないニンニに傘を差してあげているパパに、ムーミンが「何故そんな処へ差しているの?」と聞く場面があった。
- アニメ「楽しいムーミン一家」では、原作と同じくトゥーティッキがムーミン家に連れて来る。おばさんから首元に小さな鈴を着けられ、ムーミン達はそれが鳴る音でしか反応が分からない状態。しかしムーミンママ秘伝の薬と、ムーミン一家達からの愛情により次第に見えるようになってゆく。
- 「自由が丘カウンセリングオフィス」のカウンセラーで臨床心理士の山内志保がツイッターで採り上げて話題になった(4万9千「いいね」)[14]。★
- ルネ・マグリットの絵を想起。
- ルネ・マグリットの絵。
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