『ロラックスおじさんの秘密の種』
『怪盗グルーの月泥棒』イルミネーション最新作!
ロラックスおじさんが守る“秘密の種"をめぐる
感動と興奮の冒険アトラクションムービー!
<ストーリー>
少年テッドの住む街は、すべてが人口でプラスチック。
ある日、テッドは、好きな女の子・オードリーが見たいという本物の木をプレゼントしようと決意する。
おばあちゃんから、かつての緑いっぱいの街を知るという謎の老人ワンスラーの存在を教えてもらう。
そして森を守る不思議な住人・ロラックスおじさんのお話。
ロラックスおじさんを戻ってこさせることができれば、本物の木を手に入れることができるはずと。
そのためには、ある秘密の種を街にまくしかないと教えられる。
しかし、街の大金持ち・オヘアもなぜかその種を狙っていた! !
果たしてテッドは、オヘアよりも先に種を手に入れ、ロラックスおじさんに遭うことができるのか! ?
そして、街に緑を取り戻すことができるのか! ?
監督:クリス・ルノー「怪盗グルーの月泥棒 3D 」(2010)、「熱血どんぐりハンター! 」(2006)
製作:クリス・メレダンド「イースターラビットのキャンディ工場」(2011)、怪盗グルーの月泥棒 3D」(2010)、アイス・エイジ」(2002)
ジャネット・ヒーリー「怪盗グルーの月泥棒 3D」(2010)、「シャーク・テイル」(2004)
原作:ドクター・スース「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(2008)、「ハットしてキャット」(2003)<未>、「グリンチ」(2000)
脚本:ケン・ダウリオ「イースターラビットのキャンディ工場」(2011)、怪盗グルーの月泥棒 3D」(2010)、「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(2008)
シンコ・ポール「イースターラビットのキャンディ工場」(2011)、怪盗グルーの月泥棒 3D」(2010)、「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(2008)
音楽:ジョン・パウエル「ナイト&デイ」(2010)、「ヒックとドラゴン」(2010)、「シュレック」(2001)
『ロラックスおじさんの秘密の種』(ロラックスおじさんのひみつのたね、原題:Dr. Seuss' The Lorax)は、クリス・ルノーとカイル・バルダ監督による2012年3月2日よりアメリカ合衆国が公開された3Dアニメーション映画。カートゥーン ネットワーク 。児童文学作家ドクター・スースの1971年の児童書『The Lorax』を原作とする映画作品。プロデューサーは『怪盗グルーの月泥棒 3D』を担当するクリス・メレダンドリ。イルミネーション・エンターテインメントが共同で制作する3Dアニメーション映画の3作目。
日本では同年10月6日にTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー。
ストーリー
本物の木が1本も生えないほど環境破壊が進んだ世界。人々は全てが人工物で出来た街に籠り、大富豪オヘアから清浄な空気を買って暮らしていた。多くの人は現状の暮らしに満足しており、本物の自然があった時代を知る者はほとんどおらず、オヘアによるプロパガンダの影響で正しい知識を持つ者も少なく、植物を汚物として毛嫌いする者が大半であった。
ある日、本物の木を見てみたいと語る女子高生オードリーの夢を叶えるため、少年テッドは祖母の紹介を得て、街に緑が生え茂っていた時代を知る謎の老人ワンスラーのもとを訪れる。さびれた土地にひとりで住むワンスラー。彼はテッドに興味を覚え、この地に木が1本も生えなくなった理由…若き日の自分が犯した罪を語り出す。
ミュージシャン志望の青年ワンスラーは、あらゆる部位の衣装として使え、吸水性に優れ掃除道具にもなる万能アイテム「スニード」を考えつく。家族の嘲笑を受けながらも、材料を探す旅に出る。長く辛い旅の末に材料となる葉を持つ木・トラッフラの森を見つけたワンスラーは早速木を切り倒すが、その切り株から森の番人ロラックスが出現。ワンスラーを叱りつけるが聞く耳を持たなかったため、ワンスラーが寝ている間にベッドごと滝に落としてしまおうと目論む。しかし彼のベッドで子熊が一緒に寝ているのに気付き、子熊を助ける際に図らずもワンスラーまで救ってしまう。ロラックスを命の恩人と勘違いしたワンスラーは「もう二度と木を切らない」と約束し、ロラックスもこれを認めて共同生活が始まった。
その後スニードを完成させたワンスラー。街に売りに出ると初めは笑いものにされるが、偶然近くにいた女性の帽子になったのをきっかけに大当たり。やがて立ち木から葉を採集するだけでは供給が追い付かなくなり、ワンスラーは約束を破って木の伐採を始めてしまう。スニード増産により瞬く間に大富豪になったワンスラーはロラックスの忠告を無視して見境なく木を伐採、工場を増設して更なる増産に努め、その結果スモッグや工業排水で環境は急激に汚染されていった。遂に最後の一本を切り倒してしまい、スニードを作れなくなったワンスラーは貧乏に逆戻り。ロラックスは天へと消え、共に暮らしていた動物たちや金目当てで身を寄せていた家族も彼のもとを去り、一人ぼっちになってしまった。その後、汚染された環境下で清浄な空気を売る事を考え付き成功したのがオヘアである。
初めはオードリーの気を引きたい一心だったテッドだが、話を全て聞き、木の大切さを身に染みて理解する。そんなテッドにワンスラーは唯一残されたトラッフラの種を託し、街の一番目立つ所に植えるよう頼む。テッドは種を持ち帰り家族やオードリーに見せるが、テッドの行動全てを監視していたオヘアが種を奪うため追っ手を放つ。植物は光合成により清浄な空気をタダで作ってしまうため、空気を商品とするオヘアにとって木はあってはならないのである。家族の手助けで街の広場まで辿り着き、種を植えようとするテッドとオードリーだったが、オヘアのプロパガンダを信じる街の住民に妨害される。そこに追っ手とオヘアも加わって追い回される中、街の壁が崩壊。壁の向こうにあったのは、かつてワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡だった。真実を知った住民達は種を植え育てることで一致団結、なおも木は不要と主張するオヘアを追い出した。
その後、街に戻りトラッフラの若木の世話をしていたワンスラーの前でロラックスが天から舞い戻る。「よくやった」と労うロラックスを、ワンスラーはしっかりと抱きしめるのだった。
キャスト
役名 | 原語版声優 | |
---|---|---|
ロラックスおじさん | ダニー・デヴィート | |
ワンスラー | エド・ヘルムズ | |
オードリー | テイラー・スウィフト | |
テッド・ウィギンス | ザック・エフロン | |
アロイシウス・ オヘア | ロブ・リグル | |
ノーマおばあちゃん | ベティ・ホワイト | |
テッドのママ | ジェニー・スレイト | |
配達員サイ | フレッチャー・シャーダン | |
マリー | クレイラ・ティットマン | |
ワンスラーの母 | ネジム・ペドラッド | |
グリゼルダおばさん | エマリー・ウェンデル | |
アブおじさん | スティーヴン・トボロウスキー | |
ブレット | ダニー・コックジー | |
チェット | ||
スタッフ
- 監督 - クリス・ルノー
- 製作 - クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
- 製作総指揮 - オードリー・ガイゼル、ケン・ダウリオ、シンコ・ポール
- 原作 - ドクター・スース
- 脚本 - ケン・ダウリオ、シンコ・ポール
- 音楽 - ジョン・パウエル
トラッフラの森。まずこの木、トラッフラが素敵。名前も見た目も、いかにも「あらゆる部位の衣装として使え、吸水性に優れ掃除道具にもなる万能アイテム「スニード」」の原材料っぽい。
このような広告を想起。
トラッフラの森の番人ロラックスと、そこに棲む動物たち。
ミュージシャン志望の青年ワンスラーは、トラッフラの森の動物たちにマシュマロをあげたりして仲良くなっていた。
ワンスラーは、自身の発明したスニード作りの為に、
トラッフラの木のカラフル部分を採取していたが、
やがて強欲発動して木を伐採し始め、
工場も持つ大金持ちになったが、トラッフラの森は死滅。
森に棲んでいた動物たちは居場所を失い、まるで聖地を追われる人々のように、うなだれ、ワンスラーにがっかりしながら去ってゆく。
原料がなくなったス二―ド工場は閉鎖。
その閉鎖作業をしている作業員の中に、若きアロイシウス・ オヘア▼がいた。オヘアはその時、まだ歯に矯正用の金具を付けているようなこども。しかしオへアはこの時、将来自分こそがワンフラーの次の億万長者になることを夢見た。
このオへア▼が、「現在」街一番の大金持ちになっている。オヘアたちは、自分たちが環境汚染した街の汚れた空気の中でペットボトル入りの清浄な空気を売ることを考え付く。
その、オヘアが支配する、木が一本もないプラスチックの街に住んでいるのが少年テッド▼。
オードリーという女の子のことが好きなテッド。「木というものが見たい」と言うオードリーの気を引くため、木というものを知っているというワンスラーのもとへ、危険を冒して話を聞きに行く。このワンスラーのことを教えてくれるのが、テッドと気の合うおばあちゃん。テッドはお母さん、おばあちゃんとの三人暮らし。
★テッドはワンスラーの昔話を全て聞き、木の大切さを身に染みて理解する。そんなテッドにワンスラーは唯一残されたトラッフラの種を託し、街の一番目立つ所に植えるよう頼む。テッドは種を持ち帰り家族やオードリーに見せるが、テッドの行動全てを監視していたオヘアが種を奪うため追っ手を放つ。植物は光合成により清浄な空気をタダで作ってしまうため、空気を商品とするオヘアにとって木はあってはならないのである。家族の手助けで街の広場まで辿り着き、種を植えようとするテッドとオードリーだったが、オヘアのプロパガンダを信じる街の住民に妨害される。そこに追っ手とオヘアも加わって追い回される中、街の壁が崩壊。壁の向こうにあったのは、かつてワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡だった。真実を知った住民達は種を植え育てることで一致団結、なおも木は不要と主張するオヘアを追い出した。
その後、街に戻りトラッフラの若木の世話をしていたワンスラーの前でロラックスが天から舞い戻る。「よくやった」と労うロラックスを、ワンスラーはしっかりと抱きしめるのだった★
トラッフラの、一つだけ残っていた種を、ワンスラーから託されたテッド。その種は、発芽を始めていた▼。(カタツムリのようで so cute!🐌)
一度オヘアに奪われたトラッフラの種は、オヘア社のペットボトルに入れられた。オヘアたちはそれを持って逃走。
この種があると、オヘアたちのビジネスは破綻する。
オヘア社は、ペットボトルに入れた清浄な空気を売って大儲けしようとしていたから。
このペットボトル入り空気を工場で製造すればするほど、この閉鎖された街の空気は汚染され、ますますペットボトル空気が売れるという循環。
オヘア側に奪われ、ペットボトルに入れられたトラッフラの種は、プロペラに似て、まるでモミジの種▼のよう。
こちらはツクバネの種子。羽子板で「突く」「羽根」から来ているようだ。
オヘアから種子の入ったペットボトルを奪ったのは、おばあちゃんの杖のU字部分。
U字杖は、Uの部分で仕事をする、マジックハンド。
マジックハンド。
このU字杖によるトラッフラの種子奪還シーンが、スローモーションであることが非常に効果的。
テッドと気が合うおばあちゃんは、そのままショベルカーでオヘアの金ピカ像をぶち壊す。すると像の頭部が、土のない街に落ちる。するとそこに穴があき、下の土が見える。
そのままショベルカーで街の端の壁をぶち壊すと、その向こうには、かつてワンスラーが滅ぼしたトラッフラの森の跡。
ここのシーンがスターリンの銅像撤去とベルリンの壁崩壊のようだった。
壊れた壁の上で、テッドは住民たちに森の大事さを訴える。なおも、自然の汚さ、プラスチックの快適さを訴えるオへアを住民は拒否。機械で遠くへ飛ばすのだった(笑)。
土のところに、奪還したトラッフラの種子を、新たな街の誕生を記念する植樹式のように植える市民たち。
ワンスラーは街の様子を遠くに見て「ありがとうテッド」と言い、長年窓に打ち付けていた板を破壊。
ここが、懲役終了という感じでほっとした。
ずっと引きこもっていたワンスラーは既に老人。この姿に、罪の深さと刑に服した人の哀しみを感じた。
ワンスラーがトラッフラの若木にじょうろで水をやっていると、あの時の姿のままの森の番人ロラックスがやって来て、二人は友人のように話を始めるのだった。
ワンスラーの家は、牢獄屋敷のようなものから清潔で居心地の良さそうなものに変わっていて、これにも安心。
とそこでハッピーエンディング。
ラスト、画面に、ドクター・スースの以下の言葉が出る。
"Unless someone like you cares a whole awful lot, nothing is going to get better. It's not." Dr.Seuss
「あなたのような人がひどく気にしない限り、何も良くなることはありません。そうではありません」―ドクター・スース
▲この和訳はネット上の直訳なのだが、この文脈で最後の It's not.を意訳するなら、neverの感じで、「決して」又は「絶対」だろうか。
なんと、あのドクタースースにここでやっと会えた、というような感慨。映画『シックス・センス』で、こどもの臨床心理士をしている主人公と妻のやり取りで、ドクタースースの名前が出てくるのだ。
★ドクター・スース(Dr. Seuss、1904年3月2日 - 1991年9月24日)は、アメリカ合衆国の絵本作家、画家、詩人、児童文学作家、漫画家、本名は、セオドア・スース・ガイゼル(Theodor Seuss Geisel)。『ホートン』、『グリンチ』、『ハットしてキャット』、🔶『ロラックスおじさんの秘密の種』🔶等、生涯で60作以上の本を出版。作品は各国で翻訳出版され、全世界で6億5000万部以上を売り上げている[1]。★
原作のタイトルは、「THE LORAX」。
映画では、ロラックスは脇役的。
主人公は今を生き、格闘する男の子・テッドになっている。きっかけは「モテたい」だったテッド。しかし次第に、現代のモンスター、環境破壊と闘うことになる。結果、意中の女の子の愛も得ることに。環境問題に積極的に立ち向かう、グレタ・トゥーンベリさんのことを想起した。
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん。
主人公が功労賞のようなものを貰い、妻と喜びを分かち合う。そのやり取りの中でドクター・スースの名が出てくる。
この映画を観ると、種子萌えが発動する。種子は、情報箱。世界の秘密箱。遺伝子の散布体。この星の活動のスタートエンジン。
ヘチマの種(お借りした画像より)。
レタスの種(お借りした画像より)。
ジャガイモの種子。
小麦の種子。
アカマツの種子。
フウセンカズラの種子。
スミレの種子。
アサガオの種子。
ヒマワリの種子。
スイカの種子。
の発芽。
ココヤシの発芽種子。
- 「椰子の実」
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月
旧の樹は生いや茂れる 枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕 孤身の 浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば 激り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん
![大豆 育て方 水やり 314211](https://d2v9opmik2a3uk.cloudfront.net/uploads/2016/06/07152927/a5403c0116b902c0f8ce2f5f59fdf8b0_1465313367.jpg)
![大豆の写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK](https://thumb.photo-ac.com/87/87ca52ec5b85db2f8619d76b90a2bba4_t.jpeg)
炒ったダイズ。
様々な種子。
色々な種子。
世界の種子。
この映画のキャラクターが人形っぽく、舞台も人形の舞台のよう。その質感が面白く、現実の不都合部分を排除してくれる機能も果たす。
「ひょっこりひょうたん島」を想起した。
映画の中の陽光の天国感は、この延長に天敵がいないという動物としての直感から来るものだろうか。
風を感じないところも、本能的に危機を感じない。
こういう舞台だからこそ、綿菓子のようなトラッフラの森、に現実味が生じた。