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今夜は星お月様星空『真実』

をお迎えしました映画映画映画

 

【スタッフ】
監督・脚本・編集:是枝裕和
製作:ミュリエル・メルラン、福間美由紀、マチルド・インセルティ
撮影:エリック・ゴーティエ
録音:ジャン=ピエール・デュレ
衣装:パスカリーヌ・シャヴァンヌ
美術:リトン・デュピール=クレモン
音楽:アレクセイ・アイギ

【ストーリー】
世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。
海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、
ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書―。
“出版祝い"を口実に、ファビエンヌを取り巻く“家族"が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」
そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。

©2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

 

 

 

真実』(しんじつ、La véritéThe Truth)は、2019年フランス日本ドラマ映画。監督は是枝裕和、主演はカトリーヌ・ドヌーヴ、共演はジュリエット・ビノシュイーサン・ホークリュディヴィーヌ・サニエなど。主演のドヌーヴ自身を想起させるフランスの国民的大女優が出版した『真実』と題された自伝本をめぐって、虚実入り乱れたドラマが展開する[4]

第76回ヴェネツィア国際映画祭でオープニング作品に選出された[5]

ストーリー

フランスの映画スターのファビエンヌが自伝本を出版する。お祝いのためにアメリカで脚本家として活躍する娘のリュミールと、彼女の夫と娘がパリにやってくる。久々の再会に喜ぶ彼女たちだったが、やがて、自伝本の内容をきっかけに、隠された親子の秘密が暴かれていく。

キャスト

 

製作

キャスティング

2011年にジュリエット・ビノシュと企画の相談を始め、2017年にカトリーヌ・ドヌーヴの出演が決まり、2018年にイーサン・ホークの出演が決まった[8][9]

撮影

主要な撮影は、2018年10月に開始し[10]、2018年12月13日に終了した[11]

公開

本作は、2019年8月18日の第76回ヴェネツィア国際映画祭でオープニング上映として、世界初上映された[5]

日本では2019年10月11日に全国上映された後、11月1日に特別編集版が全国上映された[12]

作品の評価

アロシネによれば、フランスの33のメディアによる評価の平均点は5点満点中3.8点である[13]。 Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『真実』は是枝裕和の最高傑作とは言えないかもしれないが、脚本・監督としておなじみのテーマを彼らしい繊細なタッチで再度取り上げている。」であり、158件の評論のうち高評価は87%にあたる138件で、平均点は10点満点中7.2点となっている[14]。 Metacriticによれば、33件の評論のうち、高評価は26件、賛否混在は7件、低評価はなく、平均点は100点満点中75点となっている[15]

 

 
 
サラという女優が、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌのライバルだった。ジュリエット・ビノシュ演じる、ニューヨークで脚本家をしている娘のリュミールは、優しいサラが好きだった。
サラが事故で死ぬ。
それからというもの、ファビエンヌにはサラがいつも肩の上辺りにいるような気がしている。
そしてそのサラは、「私の方がもっとうまく演じられるのに」と言っているように思える。
これは良くとれば思い出からのエールだし、「あなたの分までわたしが生きている」ということだが、悪くすれば亡霊に憑りつかれた、被害妄想。
この大女優ファビエンヌにとっては、前者なのだろう。女優としての矜持を一ミクロンも捨てすにファビエンヌは今までやってきた。
しかし自伝を出すということは、そういうものが期待されるということは、国民的女優のキャリアは集大成的コーナーに入っているとも言える。
ファビエンヌはベッドでパートナーに「わたし女優として終わってる?」と訊き、相手が本当のことを言ってしまいそうだと指でその口を封じる。
娘は、母としてよりも女優として生きてきて、それを娘の前でも悪びれない母親に嫌悪感を抱いている。
この自伝の出版と時を同じくして、ファビエンヌはある映画の撮影をしている。
役は、サラの再来と言われている新進の若い女優の娘。
その母親が病気になり、治療として宇宙に行く。
地球時間で7年ごとに帰ってくるお母さんは若いまま。
娘の方はどんどん年を取ってゆく。
そういうSF作品。
よって娘役が何人かいる。
ファビエンヌは、一番年を取った娘の役。
 
母親役の若い女優に女優として女として張り合おうとするファビエンヌに、実の娘のリュミールは「映画と自分、どっちが好きなの?」と訊く。ファビエンヌは「わたしはわたしが出ている映画が好きなの」と言う。
リュミールが「作品のために自分を捨てて」と言うと、ファビエンヌは一瞬黙る。
そして撮影現場に入ったファビエンヌは、張り合っていた母親役の新進女優に「鹿みたいな目ね」などと言って褒め、空気が温まる。そこで撮影が始まると、病院でファビエンヌがかけていたキャンディーの首飾りが切れて落ちる。これはハプニングなのだが、監督はフィルムを回し続ける。老齢の娘を演じるファビエンヌと若いままの母親を演じる新進女優は、初めて心が通ったかのような演技をして、カット、撮影終了となる。
 
家に帰ってきたファビエンヌはリュミールと話す。あなたはわたしが、あなたがライオンを演じた「オズの魔法使い」を観に行かなかったと思っているでしょう?実は行ったのよ。とファビエンヌは告白する。
あなたは、わたしが観るのを嫌がるだろうと思って言わなかったのよ、とファビエンヌ。
「で、どうだった?」と訊かれたファビエンヌは、「下手だったわよ」と笑う。二人は笑って打ち解け、抱き合ってしんみりしたムードになったところで、「あっ!」とファビエンヌはいつもの、女優ファビエンヌに戻る。そして「どうして撮影のとき、こんな感じで出来なかったのかしら!撮影し直してもらうように監督に言うわ!」と言う。呆れるリュミール。
 
リュミールは母親として疎(おろそ)かなファビエンヌを責めるが、イーサン・ホーク演じる二流の俳優のリュミールの夫は、リュミールのいない所で「おばあちゃんは凄いよ」と娘に言う。この凄さとは、プロ意識、能力、継続、つまり才能のことだろう。
Wikipediaのキャスティングの欄に「2011年にジュリエット・ビノシュと企画の相談を始め、」とあるのに納得した。ジュリエット・ビノシュ演じる娘の視点で、この映画は描かれている。
よって、ジュリエット・ビノシュ演じる娘はベースギターのように基準線で、一見地味な、縁の下の力持ち的柱ポジション。
一方カトリーヌドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌは、自由にメロディーを奏でられる。
「我がまま」であればあるほど、面白いメロディーとなる。
そのメロディーに絡むのが三人の男。
個人秘書のリュックとリュミールの父である元夫と現パートナー。
リュックは、「自分のことが自伝に一行も出てこない」と里下がりを申し出て退職。
元夫がひょっこりやってくるとファビエンヌは始め避ける。
現パートナーは食と性のみのパートナーという感じ。
 
三人でファビエンヌの相手一人分という感じ。
 
ふと「海街diary」▼を想起したり、
海街diary(Umimachi Diary)のネタバレ解説まとめ | RENOTE [リノート]
向田邦子の「阿修羅のごとく」▼や、
土曜ドラマ『向田邦子シリーズ 阿修羅のごとく』 | NHK放送史(動画・記事)
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大島弓子の、訳のわからない病気で自分だけ急速に、母親より年老いる(しかし恋人の青年は至って平常心、全くパニクらない)「八月に生まれる子供」▼のことも想起した。
 
8月に生まれる子供 | 大島 弓子, 絵, 文学
画像をダウンロード 大島 弓子 顔 写真 119752
 
イーサン・ホークは、『ガタカ』に出ていた、ユマ・サーマンと付き合っていた頃の雰囲気が、とてもクールで知的で好きだったイエローハート
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この映画には、いい意味で下世話な表情が出る。それは非常に日本的な表情で、普段フランス人はそんな表情はしないのでは?というようなもの。しかしそれは、ワサビや和辛子のようなものなのだろう。そういう表情の、そういう視覚的音を、是枝監督が指揮者として欲したのだろう。それをカトリーヌ・ドヌーヴやイーサン・ホークが顔で演じると不自然に映る。ジュリエット・ビノシュはマイワサビやマイ和辛子を体内や意識に常備している俳優で、表情ではなくオーラ・気配でワサビや和辛子を表出しているように思う。
きっと、哲学と詩と音楽という抽出ベクトルの芸術が盛んなフランスに、中庸はないのだろう。日本人はビジネスも中庸、以心伝心、忖度で行うのであり、その文法、文脈で40~70%辺りの中庸が出て、その歯切れの悪さ、中途半端さが下世話やお節介という過不足となって格好悪かったりする。スタイリッシュではない。しかしそれこそが人情、沁みる優しさ、山本周五郎的成分、なのであり、それを切り捨てたら日本人はからっからの乾燥列島生活者になってしまう。
 
温帯湿潤。それが日本で日本人なのだから……。
 
ほどよい放電とほどよい充電のできる心の場となるのが良い作品なのかなと思った。この映画は、どちらもさせてくれた。
 
SFは真実普通の頭文字宇宙人寿命は一億歳
 
九螺ささら宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人あたま
 
 
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