手足のふるえ、運動緩慢といった症状から始まり、次第にその程度が重くなっていくことで身体のバランスをとる機能にも影響があるため、進行期には転倒しやすくなるなどの運動障害が特徴的なパーキンソン病。日本にも15-20万人の患者がいると考えられていますが、その原因や治療法に対する認知は必ずしも高くありません。

 

世界パーキンソン病デーは、欧州パーキンソン病協会(EPDA)と世界保健機関(WHO)がパーキンソン病の周知を図るため1997年に、病気を発見したイギリスの医師ジェームズ・パーキンソンの誕生日にちなんで制定されました。

 

2005年からは赤いチューリップが病気のシンボルになりましたが、それは1980年に新たに開発された赤と白のチューリップに「ジェームズ・パーキンソン先生のチューリップ」と名付けられたのがその由来です。また、近年では4/11の夜間にビルをブルーでライトアップしたり、ブルーのファッションに身を包むなどのアクションも見受けられるようになっています。

 

若くしてパーキンソン病に罹患しながら、以降も多くの作品に出演した俳優マイケル・J・フォックスの活躍が、筆者にとってこの病気を知るきっかけとなりましたが、4/11の世界パーキンソン病デーもまた、多くの人にこの病気のことを知る手がかりとなることを願ってやみません。