NICE TO MEET SCONE 2
トラウマに近いファーストコンタクトを果たしたスコーンと私。
それから4年余りが過ぎ、私は成人式を迎えていました。
成人式といえばやっぱり晴れ着ですね。
「キャーどれにしよう?ピンク?赤も可愛い♪」なんて・・・
デブスな私はまったくといって興味がわきませんでした。振袖?
いやだ・・・これ以上自分を寸胴に見せるなんて・・・・!!!!
それより海外旅行行きたい!!!ロンドンに!!!!
私は必死に親に頼みました。
「たのむ・・・馬子に衣装着せるより旅を・・・・その振袖のレンタル料で私に旅をおおおおおおおおお!!!」
親はまああんたの成人式だからと旅行代金を支払ってくれました。
ばあちゃんはこんなんでも馬子・・・もとい孫ですから写真くらいは・・・と渋りましたが
最終的には好きなことなさいと2万円のおこづかいをくれました。
ほんと両親祖父母には感謝していますわ・・・・ワガママ娘でごめんね!!!ありがと!!!!
そんなこんなでロンドン旅行が決まったのです。ウヒョー!
わたしにとって3度目のロンドンでした。そしてはじめての友達との海外旅行でした。
一緒に行ったのは高校時代の友人Mちゃんでした。
それはそれはもうエキサイティング!!!
アハハオホホどこいく?なにかう?なんて言いながらあっというまの13時間のフライト。
ヒースロー空港からホテルへ。ホテルから地下鉄でバッキンガム宮殿・ビックベン・ロンドン塔・ウエストミンスター寺院・大英博物館・ピカデリーサーカス・コヴェントガーデン・ロンドンアイ・・・3回行っても飽きません。
かのサミュエル・ジョンソンは言いました。
「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。ロンドンには人生が与えうるもの全てがあるから。」
なんていい言葉だろう。とても共感できます。
時間が許す限り行けるところは全て行きました。
当時私たちは学生で二人ともバイトしてなかったのでそんなにお金はありませんでした。
ただでさえ高いロンドンの物価。入館料や見物料だってバカになりません。
しかも!旅行した当時はなんと、1ポンド200円くらいでした!!!
せっかくだから観光とショッピングでお金をかけたい。。。。
【ショッピング>>>観光>>>>>>>>>>飯】くらいに思っていた私たちは
朝食はホテルで昼食・夕食などはファストフードか近くのスーパーでなにか買って
ホテルで食べて・・・・と食事代を節約をしていたのでした。
いきつけになっていたホテル近くのスーパー(マークス&スペンサー)はとてもおしゃれで
めずらしいものがたくさんありました。
デリコーナーにはたくさんのお惣菜が。チーズとスモークサーモンが挟まっているおいしそうなサンドイッチ、
こんがり焼かれて野菜が添えられたチキン、色とりどりのサラダ、おしゃれなカットフルーツの詰め合わせ
などなどの他にもお寿司や生春巻きやナンとカリーまでありました。インターナショナル!
こんな魅力的なスーパー。私の甘いもの大好き病が発症しないわけがありません。
デリにならんでいる魅力的なケーキちゃんたちを2つとか3つとかカゴに放り込んでは
「そんなに買うの?いつ食べるのwww」とMちゃんを失笑させていたのでした・・・
ホテルに帰ってそのケーキちゃんたちを食べるのですが、見た目はパーフェクトなのですが
中はパサパサ・・・味は甘いだけ・・・・・とても残念なお味なものばかりでした。
海外旅行にはよくある失敗ですね。
でも行く度行く度違うケーキがあるのです。これは買わずにいられません。
M&Sめ・・・やり手だな・・
「チガウノオイトケバ、アノコリナイニホンジンカウヨー」←きっとこんなかんじだったに違いない。
しかしどのケーキも相変わらず残念な味でくどい甘さにも飽きてきた頃、
ついに今まで避けて通ってきたモノに手を出したのです。
それがスコーンでした。
さあ真打登場です。
スコーンちゃんは私がスーパーにはじめて来たその日からケーキコーナーの片隅に
ちょこんと鎮座しておられました。さすが英国です。スコーンちゃんはレギュラーメンバーだったのです。
ええ、たしかに、来る度に毎回彼女とは目は合っていました。
でもあのトラウマの記憶から完全無視状態だったのです。ゴメンネ!スコーンちゃん!!!!!
そのスコーンは色白で大きくボリューミーで真ん中で半分に割られ、たっぷりの生クリームとイチゴジャムが
挟まれて2つセットで売られていました。
(ま・・・そんな甘くなさそうだし、買ってみるか。こんだけクリーム入ってりゃまずくてもなんとかごまかせる・・・)
そんなきもちで1パック買ってみました。
ホテルに帰ったら気が利くMちゃんが
「あ、スコーン買ったんだね!紅茶入れるよ~^^」
とせっせとお湯を沸かしてコポコポと熱い紅茶を淹れてくれました。
(へー、コレには紅茶なんだ。あ、ホントだ。るるぶにも載ってる・・・・)
↑当時はこんな知識しかなかったのです。ロンドン行ったのにほんとにもったいない・・・
なんでもいーや。お腹も減ったしとりあえず食べよ~ってことでドキドキしながらスコーンを口に運びました。
さくっ・・・・
「えっ・・・・!?!?!?!?!?
あれ・・・・?あれ・・・?
うまあああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・
ちょ・・・もう1パック買ってくる!!!!」
そのスコーンと言ったらもう・・・・・・
外はホロホロさっくりで中はふんわりしっとりで、パンでもないし、クッキーでもない絶妙な触感・・・
そして昨日まで食べていたケーキに乗っていたのは何だったの?やればできるじゃん?
っていうくらい上品な甘さの生クリーム・・・・・。果実感あふれるイチゴジャム・・・・。
私の貧相なボキャブラリーでは表現しにくいおいしさだったのです!!!!
そして私はその2個を食べ終えると、パジャマ姿でもう一度店に走り、
残り1パックをゲットし次の日の朝から食べまくり
旅行最終日まで毎日買い続け、もうしばらく食べれない・・・・・ってことで
2パックを無理矢理スーツケースに詰め込み、帰国してからスーツケースを開けたら、
機内の温度で生クリームが溶けて油分が買った服にベットリ・・・という事態に見舞われたのでした
・・・でも惜しんで食べました。
そんなこんなで私とスコーンの出会いはなされたのでした。
その後はご存知のとおりスコーンが大好きになって【スコーン】という文字に躍らされる毎日です。
長かった、あぁ長かった。反省はしていません。
疲れない程度にお付き合いください(笑)
ではSEE YOU NEXT SCONE!!!!