「月面仏=がちめんぶつ」と読むそうです。

今日も碧巖録ネタです。


死の前日に「ご容体はいかが?」とたずねられた偉いお坊さんが「日面仏、月面仏」と答えたそうです。

日面仏は、1800歳の寿命を持つ仏で、

月面仏は、一昼夜の寿命しかない仏だそうです。


過ぎてしまえば、1800年も昨日も、戻れない過去のこと。

1800年後も明日も、手の届かない未来。

「今、この時に存在する貴さに変わりは無い。」とでも言いたかったのでしょうか。

このお話のお坊さんのように、その瞬間を生ききっていれば、明日の肉体が生きていようが死んでいようが、魂が迷うことはないのでしょう。


いつも苦しいことから逃げてきた自分には耳の痛い話です。


ところで、今日の写経の書き出しは、小僧(小学3年)の筆でした。