臨済宗大本山妙心寺より「碧巖録提唱」という本をいただきました。

これは、妙心寺第三世無因宗因禅師の600年遠諱にあたり刊行されたもので、妙心寺第31代管長の西片擔雪老師による提唱の記録です。

さっそく、読ませていただいています。

上・中・下巻からなる立派な図書で、大事に扱わなければ申し訳ないようなものです。

伝説的な禅僧の言動を集めた碧巖録を丁寧に説かれ、目からウロコの話が活き活きとつづられています。

読んでいると、チョット悟ってしまったかと勘違いしてくるので、要注意な本です。

本当に老師の体得した境地の端っこを掴むには、この本が手あかでボロボロになるまでかかるでしょう。

今日の写真に本を写そうと、いじっていたら、紙で指先を切りました。

活字になってまで、老師の威力が溢れているのでしょうか。

足を折って、悟りを得た大和尚のエピソードが紹介されていましたが、この右手ひとさし指の傷をなんとしましょうか?

紙で切ると、けっこう痛いんです。

そういえば、師匠のマネをして、指を突き立てたら、そのまま指を切り落とされたという小坊主の話もありました。
この「碧巖録」にも取り上げられているようなので、そのうち擔雪老師が話してくれるでしょう。