先週末の2/15、16と、6月発売予定の新作DVD『[DVD]よくわかるQCストーリー』の撮影立会いで、名古屋に出張してきた。
施策実行型QCストーリーを使って職場の問題を解決し、改善したQCサークルのみなさんに実際に改善事例を再現していただいた。
QCストーリーは、職場の問題・課題を解決するための手順で、問題解決型、課題達成型、施策実行型、未然防止型の4種類がある。
4つのQCストーリーごとに、4社のQCサークルのみなさんに出演していただく。
今回の撮影は2社目だったが、出演していただいたQCサークルのみなさんに共通して言えることは、みなさん明るく、和気あいあいのチームワークで、何より目がキラキラと輝いていたことである。
TQM(総合的品質管理)の主な活動エレメントは、方針管理、日常管理、小集団改善活動(QCサークル)であり、そのねらいとするところは、効率的な品質経営の実現、人材の育成にある。
職場の改善活動、QCサークル活動を通じて人材が育っていく、今回もそのことを目で、そして肌で強く感じた。
日本のGDPが世界4位に後退したとのこと、世界2位にあった頃の最大の要因は産業力である。
品質立国日本の復活なしに、GDPがこのままずるずると落ちていくことは火を見るよりも明らかである。
AI、DXは今後のビジネスにおいて重要であるが、AI、DXの今後の進展も、そのベースにものづくりのしっかりした土台があってこその話である。そのことをきちんと再認識する必要があるのではないだろうか。
今、日本の産業が危ない。TQMの再構築、リストラクチャリングが急務ではないだろうか。
与党も野党もウラ金、ウラ金の話ばかりである。もっとやるべきことがたくさんあるだろう。
なぜ、品質立国日本となれたのか、そこには何があったのか、今、何が足りないのか、そのことを産業界に明確に指し示して欲しいと思う。手遅れになる前に。
(了)