身体の一部が機能しなくなるということ。
それは一時的にはショッキングなことかも知れない。
でも、人間というのは優れた生き物で、その不自由にも順応しようとする。
そして、不自由な状態こそが当たり前だと、脳が認識してくれる。
例えば、トカゲの尻尾や甲殻類の腕のように再生能力があったらいいなぁなんて思ったりすることもあった。
だって、俺なんて15歳で前歯失ってるんだぜ。
冬とか季節の変わり目になると右足がビキーンって唸るしさ。
左手の親指は力を入れると激痛が走る。
そんな身体にも人生の半分以上を過ごしていると慣れてくるんだな。
いや、むしろ愛着さえ湧いてくる。
「そろそろ右足が疼く季節か…。」
とか
「今度の差し歯はガムがくっ付かないから最高だぜ。」
とか思うのですよ。
MarKは俺みたいに大事に至らなければ良いと思うが、万が一、多少の後遺症が残ったとしても、それは新しい個性だって思えるようになると良いな。
失うからこそ、何かを得ることができるんだから。
それを『等価交換の法則』というらしい。
きっと何か大きなものを失う度に人は強くなって大きくなるんだろう。
これを機に、人間を改めて大きく成長したMarKになることを期待したい。
神様がくれたチャンスなんだと。
前向きにポジティヴに考える人間には幸福が待っている。
後ろ向きにネガティヴに考える人間からは幸福は遠ざかっていく。
そんな風に思うんだ。
同じ物事を前向きに、失敗を糧にして生きていける人間になりたい。
そして、その失敗を笑い飛ばせるような結果を掴み取りたい。
ふっと忘れてしまうこともあるけれど、俺は思いつくとそうやって考えることにしている。
泣いてたって、笑ってたって同じ結果なら、笑って過ごす人生の方が素敵だからさ。
泣きたいときは独りで泣けばいい。
好きなだけ泣いたら、人前では空元気でも良いから笑ってこういうのさ。
「俺の不幸は俺のもの、お前の不幸も俺のもの。」
そんなジャイアニズムで行こうぜ。
まあ、そんなに緊張するな。
人間誰しも大怪我とか手術なんてやるんだから。
俺も前歯折ったときは3時間くらいオペしたぜ。
正確に言うと前歯が折れたんじゃなくて、膝蹴りで頭蓋骨が折れたからな。
口から鼻からドバドバ流血して息もできないくらいだったぜ。
でも、俺は「ぜってー、やり返す。」という精神でオペを乗り切ったぜ。
MarKもそんな風にど根性を見せてくれよ。
男の意地を。
お前の武勇伝を待っている。