インスタで、SNS上ではもう何年もお付き合いになるある方の、今まさに季節のお花の投稿にコメントをしたら返信を頂いた。
その言葉に感じた事があり、それを書いたら、こういうお返事が来た。
『センス・オブ・ワンダーを大切にすることよ』と。
この『sence of wonder』を和訳すると『驚異の感覚』という言葉あたりが私はしっくりと来るが、その言葉とは別に
とある本を、真っ先に思い出した。
それはレイチェル・カーソンの『The sense of wonder』という本だ。
レイチェル・カーソンはアメリカのベストセラー作家であり、海洋物理学者であった。彼女の有名な著書『沈黙の春』をご存知の方も多いと思う。
その彼女が余命いくばくも無い中で(沈黙の春を執筆中ガンにおかされた)書き上げた最後となる作品が、この『The sense of wonder』だ。
この本は、5歳で母をを亡くし、レイチェルが育てた甥、姪の息子ロジャーに贈られている。
レイチェルは母マリアに、自然の美しさや神秘をじっと観察する事を教え、あらゆる生き物が互いにかかわり合いながら暮らしていること、どんな小さな生命でも大切に感じとらせてくれた。
(訳者 上遠恵子氏後書きより抜粋)
私は幼い頃小さな山の中にある家で育った。
都会に近い山ではあったが
嵐が来ると木々がこすり合わさる音や、葉が強風になびくざざーーん、ざざーんという音、又裏庭に雷が落ちた時の家がドンっ!と震えて周りが真っ白に光った事などを体験した。
翌朝には、もう蜘蛛が巣を張っていて朝陽に光っていたり、蛇が道をまたがって日光浴をしていた。
私の、センスオブワンダーの起源はここにあった。
今大阪近郊の、自然も少ない住宅地に住んでいると、自然の驚異や脅威を感じる事は少ない。
けれど人間にとって、センスオブワンダー、驚異を感じる感覚、その瞬間というのは必要だと思う。
私の場合それは、自然が親い感覚だが、ファッションもその次に感じるもの。
人が創った建造物や絵画、音楽、服、その他諸々の中にも感じる事が出来る。
『自分が感じるセンスオブワンダーは何か?』と問いながら、感じながら、生きるという事は
自分の本質を思い出すツールを再発見する旅でもあると思う。
そういう深い事を喚起する事になったS氏の投稿と愛溢れるやりとりに感謝したい。
彼は多分都心に住いながら、季節を、植物やお花から感じている。彼のセンスオブワンダーをいつでも垣間見させて頂ける事にも感謝だ。
そう思えば、私が好きで見ているSNS発信者さんは、其々のセンスオブワンダーを発信されている。
私も自分の、今の、センスオブワンダーを感じて生きていきたい。
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私の、あなたの
センスオブワンダーを思い出す。