遅くなりましたが…
5/6,7と、近鉄アート館で『Mother 母が残してくれたもの』の再々公演がありました。
娘、理香は、再演の時と同じ、主人公のヒロミの中学生時代の役を演じさせて頂きました。
今回も、沢山の笑いを頂き、ありがとうございます。
会場から笑いが起きる度に、理香は、生き生きとしておりました。
実は、今回理香は、稽古中に、骨盤にヒビが入ってしまい…
コルセットを巻き、痛み止めを飲み、舞台裏では、トレーナーさんに、針やマッサージなどの治療を受けながらの出演となり、共演者の皆様には、かなりご迷惑をお掛けしてしまいました
そんな中、沢山のお褒めの言葉を頂き、有り難く思っています
私は普段、我が子の出演する舞台で、我が子のセリフなどでは、何故か泣けない親なのですが…
前回も2公演全て観て、今回の2公演目の舞台の途中で、急に、娘を妊娠し出産した時の事、幼い時の事を、公演中に思い出してしまったのです。
理香の歌詞…
「こんな私が、人ひとり、育てられるのか…」その不安な気持ちの歌詞。
理香がお腹に居る頃、息子は生後11ヶ月頃…
幸せだった家庭が、崩れてしまったのです。
1人で生きて行くと決めるまで、色んな事が起こりました。
周りの人達は皆、子供が2人もいたら、生きていけないからと、心配しました。
今ならまだ、間に合うと…
お腹の中にいる、この小さな命、大人の勝手な感情で断つ事なんて、絶対に嫌だった。この子に罪はないのだからと…
母親の精神状態が異常の中、小さい命は、一生懸命に私にしがみつき、居づらかったであろう環境の悪い子宮の中で、一生懸命に生きている。
何を言われようと、絶対に私が守ると決めました。
でも、段々と大きくなる私のお腹…
たまに、どうしようもないくらい、不安になった…
私に、育てられるのか、守り切ってやれるのかって…
そんな時、まだ、話す事も歩く事も下手くそな息子が、なんの罪もない、澄んだ瞳で笑っていた事が、私を強くしてくれた。
あの時の感情なんて、もう、すっかり忘れてたんです。
必死に生きているうちに、すっかり…
『Mother』の公演の4回目を見た時、突然に思いだして、理香が歌ってて…
泣いてしまった…
「貴方の背中を見て…」とあるのだけれど…
娘には、私の背中、どんな風に映ってるのかなって思って…
見ててくれてるのなら、もっとしっかり生きなくては…なんて
丁度、私の席は、このシーンでは、娘の真正面で、目のあう位置だった事もあり、まるで、私に歌いかけてるようだった…
今、娘と共に、夢に向かって突き進んでいます。
子供達の夢を叶える事が、私の生き甲斐になっています。
あの時、諦めなくて良かったなと思う。
きっと、私には、この2人の子供と生きて来た事が、自信となり、頑張れるんだと思う。
心配ばかりかける子供達だけど、2人揃ってる事が幸せだと思う。
2人共産んで良かった。
不安なんて、感じる間もない。
一生懸命に生きるだけ