音楽座ミュージカル『泣かないで』202.6.10 | juriの『いつかきっと(仮)☆』

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音楽座ミュージカルとキャラメルボックスとCONVOYとイヌパンが元気の素

泣かないで。
まず、今回の『泣かないで』を否定するつもりはない。
ただ、以前の『泣かないで』版はそのままとして、『もう一つの泣かないで』として欲しかった気がする。『MM21』みたいに。

前回の『聖女』ミツは素朴で自然でちょっと天然な人が、ごく自然にひとを受け入れる『心の壁』がない人。彼女と関わることで、周囲が愛に溢れた世界になるんだと。原作もそう思った。「個」と『個』を繋ぐ人。

今回は『世界』と『世界』を繋ぐ人。
誤診以前の世界は、表向きは仲がいいように見せて本音は馬鹿にしているような世界。
一方、復活病院の世界は『敷地内は自由で仲が良い。外の世界とは別世界だけど、その世界の中では裏表がない、ある意味楽園』

みっちゃんは、後者の世界に居場所を見つけただけで、何かを変えたわけでもない。

どこが聖女なんだ?
ちょっと人のいい子。

体はどうあれ、心はいつも綺麗に。みっちゃんが加わって変わったことじゃなく、病院の中の世界観にみっちゃんが居場所を見つけてる。

うーん。

聖女ってなんだろう。遠藤周作作品『おバカさん』の女性版としての立ち位置の原作。

自分の中に落とし所がまだ見えない。

ただ、プラナが占い師として、ミツにある役割を与えて、見守り、最後に受け入れたことはわかるので、神が使わした人なんだろう。

今回、更に嫌な奴になった吉岡と、『よっちゃんの裏の顔』に驚いたし、ダンスミュージカル度はアップされた。
カサブランカのダンス、小林君上手なんだけど、今までの新木さんダンスよりも、力が入っていてもっと優雅に魅せて欲しいかも。

これが、今のまとまらない感想。
大阪でまた変わるかな。