書いてきていた通り、独身の彼には意中の女性が居た。
あたしは自分の事を『2番目以降』の関係だと思っていたし
独身の彼のことは『2番目以降の男』だと思っていた。
段々と束縛されている感じを受けるようになってきた。
言葉での束縛は全くなかった。
しかし時間の拘束がきつかった。
あたしだって男友達の数人は居る。
あやふやな付き合いではなく、本当に友達として付き合って
居た人も数人居た。しかし休みを尽く、独身の彼に奪われて
しまっていたのだった。
独身の彼もあたしと同じように、本気ではないとしたら・・・
本気かどうかを確かめると、この先続かなくなるのでは?
なんて安易な事を考えてしまった。
あたしは独身の彼に聞かれた事と同じ質問をした。
『例の彼女とは、その後どうなの?』
独身の彼は、相変わらずだなぁ・・・と答えるだけだった。
翌朝、メールのチェックをした。
彼から何らかのメールが来てやしないだろうか?そんな
思いでの日課だったのだが・・・独身の彼からのメールが
そこにはあった。
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ジュリの事は、俺の中でどうでも良い存在ではなくなっている。
だからって例の彼女の事を今すぐ忘れられない俺も居る。
しばらくジュリには失礼かもしれないけれど、今までのように
付き合っていくことは不可能だろうか?
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そんな内容のメールだった。
あたしは正直、本気になってくれなくっても良いと思った。
どちらかと言うと・・・振ってもらいたいと、そう思ってさえいた。
いつもいつも、誰かとあたし自身が比べられているような
そんな気がしていた。
彼も、そして独身の彼もまた・・・。
誰かと比べているのはあたし自身。
独身の彼と、もう戻ってくる事はない彼・・・。
いつも無意識の内に比較している失礼極まりないあたしが
自身を誰かと比べられて、腹を立てるなどお門違い。
分かってはいるけれど、どうにも耐えられなかった。
誰かと比べるのではなく、あたしはあたしだけを求めて
くれる人を心から、求めていたのだと思う。
なりふり構わず、あたしを求めてくれる人を願った。
だけど、身近に居る男性にそう言う人は居なかった。
あえて言えば・・・自分の休日を全て使っている男性
独身の彼だけが、そんな雰囲気だった。
振られたいと願いつつ、求められるような感覚を
同時に与えられる、この男性。
・・・今その時の独身の彼が、あたしの夫。
世の中、どこでどうなるか・・・分からないものですね。