車内の会話 | スコットランドは今日も曇り空

スコットランドは今日も曇り空

気がついたら在英30年。今さら周りに言えない憂さをさらすブログ。

エディンバラとグラスゴーの間には

快速列車が走ります。


30分おきに運行されていて、

(ピーク時は15分に1本)

所要時間は約50分。



写真はScotrail のサイトより



ドル箱路線なので

この快速列車だけは

雨が降ろうが

槍が振ろうが

ストライキがあろうが、

しっかりと、ほぼ時刻表通りに

毎日、運行されています。


車両も長い8両編成。

昔はトローリーによる車内販売も来たけど、

今は廃止されました😕




Edinburgh Waverley Station エディンバラのメイン駅



料金は安くないけど

スコットランドの主要都市

二つを結ぶ便利な路線。

通勤、行楽客、その他でいつも混雑しています。

そんな車内で小耳に挟んだ会話。




 ​アリスンって誰?



先日のUNIQLO詣。

帰りに快速列車に乗りました。


土曜日の夕刻ということで、

車内は満杯。

日本のラッシュに比べたら

可愛いものですが、

それでも通路に立つ乗客も多く

満員電車でした。



私はギリ、4人がけのテーブル席に

空席を見つけ

滑り込みましたが、

なんせ土曜日。



エディンバラでDAYアウトを楽しんだ人や、

これからグラスゴーにナイトアウト

出かける人で車内はワサワサ。

皆さん、声高に会話がすごい!



「アリスン、どこに行くんだっけ?」


「レボリューションに先ず行くから。

降りたら改札で待ってて!」



バラバラになったグループが

傍若無人に叫んでいます。

みんな、缶ビールや

缶カクテルを片手に押し合いへし合い。


私は通路側だったので、

せっかくのUNIQLO戦利品に

お酒をこぼされないかが

気にかかる。

しっかりと紙袋を死守していました。




 フリー、パレスチナ


隣の席には

中年おじさんと

オリエント系の女性たち。


女性は友達同士。

1人がフリーパレスチナ🇵🇸のロゴ付きシャツを着ていたので、エディンバラで開かれた

デモの帰りなのでしょう。



おじさんはデモの参加者かは知らんが、

明らかに興味があるようで、

女性たちに話かけていました。



女性は2人がイエメン出身。

1997年だかに

家族でスコットランドに来て、

以来、帰国したことは無いそうです。


1人はイラン出身。

1人は東欧。


いろいろと話し込んでいました。

かなり、おじさん突っ込んで聞いていたよ?




 ベビーハラスメント?


その先には

ベビーを連れた若い父親。

赤ちゃんを抱っこして

あやしていたんだけど、

何かが近くの女性の気に触ったらしい。



ああ、ハイハイ、

ベビーは可愛いわよね?

みんな、そう思うと信じているんでしょう?



甲高い声で

父親にくってかかっていた。

彼はテキトーに答えて離れようとしているんだけど、

文句を言いたい女性は

わざわざ自分の席を立って

ベビーと父親を追いかけ

通路でさらに何やら言っていた。



遠くて私のいるところからは

会話がよく聞こえないんだけど、

周りの乗客は

興味深々の顔つきで

あからさまに凝視していましたよ。


いつまでもやめないので、

とうとう友達が女性を引っ張って

自分たちの席に強制的に

連れ戻しましたが、

何をそんなに怒っていたんだろう?


ベビーは泣きもせず、

大人しく眠っていたのにね?




 フォルカーク・ガールズ



途中のフォルカークという町から

乗り込んできた若いギャルのグループ。



ただでさえ混雑しているところへ

無理矢理、ゴリ押しして

グループで固まっていました。



これからグラスゴーに

ナイトアウトの女の子たち。



ハイ、スコットランドでは

ボディコン、

ワンレン、

山姥メーク、

モリモリヘアー、

みんな健在です。



どの子もネイルをバッチリ決めた片手に携帯、

もう一方には缶アルコールを持ち、

あたりはばからず

すでにパーティー気分。

グラスゴーに着く頃には

女の子たち、歌い出していたわ。😅



こちらじゃあ

「飲み会」は自宅を出た瞬間から

始まります。

若い子はパブやナイトクラブに

シラフでは行かない。


まずスーパーで安いワインなんぞを

仕入れて、

飲みながら集合ですよ。

誰かの家でウォームアップすることもあれば、

歩きながら

電車やバスの中で

お酒を飲むのも当たり前。



ハンドバッグにミニチュアや

缶カクテルを忍ばせて、

電車に乗った途端に

乾杯🥂ですよ。

(これは大人もやる)



ギャルたちはみんな

綺麗に濃いメイクして

フェイクタンして、

超ミニやら

ピチピチのパンツスーツやら😅



スパイスガールズとバービーの

チープバージョンです。

ちょっと古臭いんじゃないかという

ドレスアップだけど、

まあ、フォルカークだからね〜?

(地元の偏見、思いっきり入ります😆)



フリーパレスチナの隣に

おそらく、その意味も分からないだろうギャル集団。

なかなかシュールで面白かったです。




 紫のオネエさま



あ、紫色の長髪をなびかせた

オネエさまも近くにいましたよ。

ABCは日常です。

オネエさまはパレスチナにもギャルにも関係ない。



携帯でずっと話していたけど、

フラットの屋根が水漏れして

穴が空いたから、

グラスゴーの両親の家に滞在しているんだって。

グラスゴーのウエストエンドで

お店を開いている刺青アーティストは、

自分の叔父さんの友達で

腕が良いから紹介するよという話でした。


タトゥーは一時間70ポンド。

相場より、お得な値段らしい。


でもケルト紋様は

デザインが複雑だから、

もっと値段がかかるそうです。


要らない情報を否応無しに

しこたま仕入れた

車内のコンバセーションでした。


爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑


(叔父さんの名前まで聞いちゃったから、

まさかのグラスゴーでタトゥーを入れたい方は

DM下さいね♪😆😆)