パーフェクトデイズ | スコットランドは今日も曇り空

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気がついたら在英30年。今さら周りに言えない憂さをさらすブログ。

役所広司の映画、パーフェクトデイズを

観てきました。



グラスゴーで上映しているのはおろか

映画自体も全く知らず、

お友達に誘われたので

ホイホイついて行っただけ。😅



ちょうど先週のサンデータイムズに

批評が出ていたんですが、

星三つと低めの上に

微妙にくさした内容でした。

詩的だけどプロットが無いとか、

役所広司の演技だけで持っているとか、

見どころは東京の風景だけで、

あとはイマイチみたいな書き方でした。



キョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロ



だから私の予備知識は

淡々と役所広司が

トイレの清掃をする映画、というくらいでした。



さて実際に観てみたら。



日本ではとっくに公開されたし、

グラスゴーも今日が最終日だったから、

ネタバレ的な感想を書いても良いですよね?





ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ








ハイ、まず東京の綺麗な

ハイテク、

ピカピカ、

お洒落なトイレに

度肝を抜かれました!




透明トイレはもちろん、

どのトイレも凄い!



そして綺麗!

明るい!

ちゃんと機能している!

なのに無料!



びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり


比べるのもおこがましいですが、

グラスゴーの公共トイレは

有料と無料が半々の上、

いくら定期的に清掃が入っていても

あんなにピカピカ清潔ではありません。


おまけに公共トイレの個室は

ちょっと薄暗いブルーライト。

麻薬常用者に対する予防策です。



そして個室の三分の一くらいは

アウトオブオーダー

故障中です。


故障していなくても、

水の流れが悪い、

流さない人がいる、

トイレットペーパーの補充が

追い付いていない等々は

日常茶飯事です。



日本の公共トイレ、凄い!


グッグッグッグッグッ




映画を見終わってから調べたら、

名だたる建築家やデザイナーの

設計によるトイレのプロジェクトだという話で、

二度驚きました。



ただ唯一、疑問だったのは

役所広司が素手で

トイレの床のゴミを拾っていたこと。

リターピッカー、使わないんですか?

(マジックハンド)



便器の掃除にはゴム手袋を

はめていたけどさ、

他の作業でも手袋が必要じゃない?



ま、それは置いといて。




良い映画でしたね😊

観て良かった💕




しかも石川さゆりとか

三浦友和が出てきて

またビックリ!



石川さゆりは分かったけど、

友和さんはクレジットを観るまで

分かりませんでした。



どこかで見たことある二枚目だなと

内心首を捻りつつ、思い出せず。

最後のクレジットを観て、

思わず、え〜三浦友和〜!と

お友達と騒いでしまいましたよ😅



他にも見た顔だけど

名前の分からない役者さんばかりでしたね。



周りのスコティッシュは

見終わった後に

ビューティフルとか

weird but wonderful とか

呟いていました。

(あと銭湯にエエッ〜とか反応していた)



そりゃあ、石川さゆりが歌っても

スコティッシュにはピンと来ないだろう?

こちらは、うわぁ、石川さゆりがアニマルズを歌う〜、

しっかり演歌になっている〜!と

二重に面白い。



ウインクウインクウインクウインクウインクウインク







でも、映画の平山のように

自分の世界で

しっかりとブレずに腰を据えて

毎日の日常を生きていけたら

素晴らしいでしょうね。



サンデータイムズ以外は

批評は絶賛で、

ガーディアン紙は

「禅ムービー」と呼んでいた。



これ、絶対に誰かが言うだろうなぁと

思いましたよ😅

日本の批評は読んでいないけど、

あの生き方って

悟りを開いたみたいなところがありますよね。



流されずに毅然した姿を見せる時も

あるけれど、

欲には囚われず、

決して求めず、

足るを知る?



私なんて煩悩が多すぎる!

些細なことでイライラしすぎる!

パーフェクトデイズには

ほど遠い毎日ですショボーン




ですが映画を見終わって帰宅した後、

とりあえず念を入れて

トイレ掃除をしたことだけは

報告しておきます。



チューチュー爆笑爆笑爆笑






映画絡みで

おまけのコリン・ファース。

グラスゴーで新作ドラマの

撮影中だそうです。