うちの食器棚の引き出しの一番上には金属のスプーンやフォークが入っている。

 

この引き出しにはプラスチックのパレットが敷いてあり例えば小さいスプーンはここ大きいスプーンはここといったようにそれぞれ仕舞う場所が決まっている。

 

仲間同士が寄り添っている感じだ。これが実は昨日自分で料理を作っていてこの戸棚を開けている夢を見たのだがなにか引っかかっていたことがあった。

 

それは、夢の中で開けたパレットの配置がいつもと違っていた。

要するにここにティースプンがあると記憶していた所にフォークがあった。

その場所が全部フォークだった。

 

その夢に気がついたのは朝起きてコーヒーのミルクと砂糖をかき回すために引き出しを引いた瞬間だった。

 

そうだよなティースプンはここだよなと、では夢に出てきた食器棚はなぜパレットの使い方が現実と違っていたのだろう。

 

そんなディティールにこだわった演出の夢を人は脳で創りだすことができるものなのだろうか。

 

夢の中では何も驚かず食器棚を開けて閉めていた。

 

このことを表現するとしたなら、あたかもパラレルワールドで生活している自分にそれとは異なる現実の自分の意識がシンクロして見えた映像が夢という形で記憶されたんじゃないかと言われれば、まじでそうかもしれない感じなんだが。