きょう、じゅぴ太は2歳の誕生日を迎えました。
おめでとう、じゅぴちゃん。
こんな桜の季節に生まれたんだね。

ここ数年、桜を楽しむ気持ちにはなれなかった私です。
そもそも、うちにインコさんを迎えることにしたのは
次男がずっと東京の大学を志望していて
いずれ家を出て行くのが確実だったから。
何でも話してくれる、とても気の合う息子なので
きっと寂しさに耐えられなくなるだろうと思って
先代のペコちゃん(これも次男の命名)をお迎えしたのでした。

そのペコちゃんが、翌年の二月に不慮の事故で突然亡くなり、
息子も不合格。もちろん華やぐ春はまるで他人事。
初夏に生まれたペコは、白とみずいろのきれいな子。
桜を見ても、空の青を見ても悲しみばかりの春でした。
 ペコちゃん

気を取り直して予備校に通い始めた次男のためにも、
家の中が沈みきっていては申し訳なく
もう一度、インコさんをお迎えすることにしました。

そしてやってきたのが、じゅぴ太です。
ひょうきんもののじゅぴ太のおかげで、家の中にも笑いが戻り
私たちは救われました。
だって、じゅぴちゃんは口を開けば「おなかしゅいた!」
ほかの言葉はあまりおぼえないのに
「おなかしゅいた!」だけは100点満点!
 
ああそれなのに。。。
去年の春も大学の門は固く閉ざされ、次男はもう一年がんばることになりました。
私も、仕事の時間が増えて、以前のように、
夕方ゆっくりとじゅぴ太と遊ぶ時間が減ってしまいました。
そんなこんなでブログもお休みしていたわけです。
けっして体調を崩していたとかではないので、もしご心配いただいていたなら
ごめんなさいです。

そしてこの春、ようやく第一志望の大学に合格し、
今日、次男は東京に旅立ちました。
ぺちゃくちゃおしゃべりしながら、駅に向かう地下鉄に乗り込んだ途端
なんだか二人とも今度は黙り込んで、
何か言おうとするとこらえているものがあふれてしまいそうで。
「ここでいいよ」と、離れたところで別れました。

がんばれ息子!思い切り羽ばたいておいでね。

幼い頃のことばかり思い返され、
帰りの地下鉄でひとりちょっとだけ泣きました。


しばらくはぽっかりと穴が開いてしまったようになるのかな。
空の巣症候群っていうのかな。

じゅぴちゃん、これからも泣き虫おかーしゃんをよろしくね。

 まかせてくだしゃい!