第一回女子ワールドカップまで、あと3か月。

 

イタリアから戻って5日後には代表チームの合宿が京都であり、続いて茨城の鹿島、静岡のつま恋、岐阜と続き、合宿ざんまいの日々でした。

 

岐阜の合宿中の出来事です。

 

宿泊していたホテルで、同部屋の半田さんとくつろいでいた時です。

突然、非常ベルが鳴り響きました。

何事?

とびっくりしているところへ館内アナウンス。

「ただ今、はっぽうしました。調査中です。」

「はっぽうって何?ピストルとかの発砲の事?」

「やだぁ~、ヤクザの抗争でもあったのか?」

「どうする?どうする?」

「逃げた方がいいの?じっとしてた方がいいの?」

「ドアを開けて様子を見てみる?」

「もし弾が飛んで来たらやばいんじゃない?」

「私、ちょっと様子を見てみる!」

と半田さんがドアを開けて外を覗き込みました。

慌てた様子ですぐドアを閉めました。

「どうしたの?」

「ちょうどたもつさんも部屋から顔を出してて、目が合ったら、中に戻れってジェスチャーされた。」

なんか、おかしくって、クスクス笑ってしまいました。

 

その後、ドキドキしながら部屋で2人じっと待機していましたが、何のアナウンスもなく、さっきまでの騒々しさがなくなり、シーンと静まり返っています。

「なんか、誰もいなくなってるんじゃない?」

「どうする?」

「出てみる?」

恐る恐る部屋を出て、近くの部屋をノックしても反応がありません。

「やばい…誰もいない…」

「なんで…」

そーっと忍び足で1階に降りました。

 

 

すると、ホテルの外に、私たち以外の全員(たもつさんも!)

他のお客さんも全て避難していたのです(笑)

 

「あー、来た来た!」

「えっちゃんとながみねがいないって今言ってたところだったんだよ~」

って言われました。

 

どうもボヤだったようです。

非常ベルって発報するって言うんだって。

発砲じゃなくて良かった。

でも大火事だったら逃げ遅れてたよ~(笑)