今まで、体育の授業で子供たちがサッカーをやっているのを見る機会が何回かありました。

最近見たのは外部から講師を招いて行っていた授業です。

見ていていつも残念に感じることがあるんです。

サッカーを習っていない運動が苦手な子たちや、特に女子がほどんどボールに触っていない!という事実です。

サッカーが楽しい素晴らしいスポーツだという事を、やったことが無い人にこそ伝えたい!!

そこで、みんなが楽しめるメニューというのを考えてみました。

 

50分授業、1クラス30名くらいを想定します。

 

用意するもの 1人1個ボール、ビブス4色(4チームに分かれて最初からビブスを着ておく 5,6年生は女子と男子が分かれた方が良いかも)

 

ウォーミングアップ5分

 いろいろな部位でボールタッチ(脳トレ)

 ①先生が身体の部位を言い、言われたところでボールを触る

 ②部位を入れ替える 例 「おなか」と言った時は足で触り、「足」と言った時はおなかで触る

 

                     

 

ドリブル練習15分

 10~15mくらいの正方形のコート  

☆1辺にチームごと4列に並んで1列ずつスタート ポイントはボールを蹴らずに押すという感覚です

①利き足で1歩ごと必ず触って対面のラインまで 対面のライン上でボールをストップさせる

②対面のラインまで4回のタッチで行き、5回目のタッチでライン上にボールをストップさせる

③対面のラインまで3回のタッチで行き、4回目のタッチでライン上にボールをストップさせる

④対面のラインまで2回のタッチで行き、3回目のタッチでライン上にボールをストップさせる

⑤対面のラインまで1回のタッチで行き、2回目のタッチでライン上にボールをストップさせる

 

                      

             

 

 ☆各辺にチームごと分かれてドリブル ぶつからずに行けたらOK!できるだけ歩かないようにステップを踏んで

 ①対面した2辺が同時にスタートし、ドリブルで移動、対面のライン上でボールをストップ 次にやっていない2辺がスタートし、ドリブルで移動。対面のライン上でボールをストップ。

                       

          

           

②4辺すべてが同時にスタートし、ドリブルして移動、対面のライン上でボールをストップ  

                         

 

 

 

手つなぎゲーム15分

20m×25mのコート4角にコーンを立て、ゴールにする。先生1人の場合2チーム対戦、2チーム待ち 6分で交替する。         

 チーム全員でコーン間に並び、手をつないでゴールキーパーになる。動くときも手を離してはいけない。

先生の言ったことに当てはまる人が出ていき、勝負をする。最初のタッチでシュートはなし。

先生が「男の兄弟がいる人」と言ったら、男の兄弟がいる人は前に出ていく。「ハーイ」と大きな声を出した人や、素早く出てきた人に先生はボールをゴロで渡す。

出てくる人数がチームによってぜんぜん違ったり、1人だけが出ていくことになってもおもしろい。

キーパーが取ったら味方に渡しても良いし、そこからシュートを打っても良い。ボールがコートから出たらその回は終わり。あまり時間がかかるようなら、先生が「5,4、3、2、1はい!タイムオーバー、終わり~」と切れば良い。次の回は「女の兄弟がいる人」をやってほしいし、その次の回は「一人っ子の人」と全員が出られるように配慮してほしい。つけているゼッケンの番号を呼んでも良いし、「朝ごはんパンの人」でも良い。でもその時は次の回に「朝ごはん ご飯の人」も是非やってくださいね。

 

                      

 

 

試合15分

 

ミニゲームの場合 20m×25mのコート2面 4分×3試合だと総当たりできるし、対戦相手を変えないなら6分ハーフ。

1チーム8人だとしたら、ゴールを広めにして2人ゴールキーパーをつける。それで中は6人対6人でかなりスッキリ。

ゴールキーパーは試合ごとに必ず交代する。ボールも2つ入れる。ボールがコートから出たら早い者勝ちで拾った方のボールになる。  

                           

 

 

大ゲーム(大きなサッカーゴール使用)の場合、2チームずつ合同にし、4チームを2チームにする。

6分ハーフでボールは3~4個入れる。自分のコートのゴール前のエリア内にいる人は誰でもゴールキーパーになって手を使える。ただし、味方からのパスを手で取るのはなし。

                                   

 

◎ボールが多いと、得点を数えるのが大変なので、点を入れた人は先生に申告するなどあらかじめルールを決めておく事が大事。

ボールが1個だと、サッカー上手い子に常にボールを保持されてしまうので、触れる機会がグンと減ってしまうけど、ボールが複数あることで、全員に触るチャンスが出てきます。                                                            

◎リスタートを早いもの勝ちにしているのは、球拾いの時間をなるべく短くするのと、誰も取りに行かなくてボールが減ってしまうのを防ぐためです。

◎運動の得意でない子がボールを触りだすと、ありがちなのが周りからのからかいや叱責です。一言イヤな事を言われてしまうと、「やっぱりサッカーなんかやりたくない」「サッカーなんて大嫌い」になってしまいます。どうにかマイナス言葉を減らしたい。

よくやりがちなのは、マイナス言葉を言ったらイエローカードとか、罰則を与えるなどですが、それではマイナスな事に焦点があたってしまいます。お勧めなのはグリーンカード。プラスの声かけに焦点を当てる。引き分けの場合はフェアプレーポイントが高い方が勝ちになる。フェアプレーポイントはプラスの声掛けの多い方に出す。とかね。

◎「サッカーって面白い!」「サッカー嫌いだったけど好きになった!」という子が一人でも増えることを願っています。