当時のポジションの決め方は、コーチがグラウンドにコートを書いて、各ポジションを丸で囲み

「ここやりたい人?」

と聞きながら1つずつ決めていました。

 「キーパーやりたい人?」

と聞かれた時に、いつも

「はーい」って。

他にやりたい人はいなかったので、争わずに必ずキーパーをやれました。

キーパーをやりたかった理由は、一人だけユニフォームが違っていたから(笑)

 5年生の時Aチームのキーパーになりました。

たまに対外試合などがあるのですが、うちのチームは強かったのでボールがちっともキーパーまで飛んできません。

PK合戦になると喜んでいましたね。

 

 今でも忘れられない試合があります。

相変わらず試合は攻めっぱなしで、ずっと暇だなぁと思っていた所、

突然ループシュートが飛んできて、私は思いっきりジャンプして手を伸ばした・・

つもりでしたが、無情にもボールはかすりもせず、

私の頭上を通過していきました。

そしてまた暇になり、また突然同じようなループシュート。

同じ場面を2度も再現してしまったのでした。

1試合で2点入れられてしまうのは初めてでした。

その試合中、ボールが来ない時に何度もひとり思いっきりジャンプして確認してみましたが、

ゴールのバーには遠く及ばないといった感じでした。

攻めに加わることも出来ず、ほとんどボールに触れることなく試合に負けてしまい、

キーパーとしての無力感を味わいました。

そんな時に、先生から

「フォワードをやってみないか?」

と打診があり、5年生の途中からフォワードに転向したのでした。

 

その頃から、女子の試合だけでなく、男子の試合にも女子から一人だけ参加させてもらっていました。

男子チームではサイドバックをやっていました。

ある日、都大会の予選の試合に出ていました。

私がボールを持つと、タッチラインに陣取っている他のチームの男の子たちが

「おんな~」「おんな~」とヤジをとばすのです。

髪が短く、同じユニフォームを着ていても、やっぱりどこか女らしさが感じられるものなのですね(笑)

 

女子トイレから出てきたのを見られて「ほんとに女だった…」と大騒ぎ!だったらしいですよ。(失礼な!)