思えば、ここから「へこたれない姿勢」ができたのかもしれない。
領事館を出て、途方に暮れていたけど、
一縷の可能性を思いついた。
というのも、さっき領事館の窓口で話してたときに、
隣の窓口に日本人らしきカップルがいたことを思い出した。
よし、待ち伏せしよう。
領事館の入り口には警備員が立っていたので、
少し隠れてみた。
バックパックを背負って、少し隠れる。
我ながら、怪しい。
出てきた!!
勇気を出して素早く近寄る!!
声をかける!!!
「あのーーーー、日本人ですか??」
アホな聞き方。
「はい、そうですが…」
すごい怪訝な顔された。
そりゃそうだ。
もし覚えられてるなら、
さっき隣の窓口でパニックになってた奴が、
自分たちより先に建物から出たはずなのに、待ってて話しかけてくるんだもん。
でも、良い人そう。
ということで、事情を洗いざらい話す。
「助けてください!!!!!」
昨日の経験から、
まずは宿を確保したいと思った。
事前に調べていた安宿について聞いてみる。
「ああ、それなら、ここからバスに乗って、終点まで行けばいいよ」
おおおおおおおおおお!!!!!!
なんか、すごく光が差し込んできた!!
不安が消え、期待に胸が膨らんだ。
まだホテルの場所がなんとなくわかっただけなのに。
続けて聞いてみる。
「昨日からご飯もろくに食べてないんですが、どこで食べれますか?」
一応言っておくと、
大連は都会です。
ご飯なんて、どこでも食べれるような街です。
お店が無いんじゃない。
どこなら気楽に食べれるか分からなかったんです。
やはり良い人でした。
ちょうどお昼と言うことで、一緒に食べましょうと。
行こうと思っていたお店に連れて行ってもらう。
中国風うどん屋さんみたいなお店。
自分だけだと、旅人能力的には入るのに躊躇してしまう店構え。
でも、一度は行ってしまえば、レベルアップ。
ご飯を食べながら、いろいろお話をする。
この良い人は、中国にある日本企業で働いている方。山本さん。
お相手は、中国人の方で、先日結婚したらしい。
帰国する際の奥さんの手続きなどの相談で、領事館に来ていたらしい。
そう、それが正しい領事館の使い方。
「ところで、何をしに領事館に?」と聞かれたので、
事情を話し、さっきもらったメモ紙を見せる。
「あー、ここは、ちょっと遠いよ。せっかくだから、連れて行ってあげるよ。」
めっちゃ良い人。
あとで話を聞くと、本当はスーツを買いに行く予定だったらしい。
奥さんも「いいわね!」みたいな感じで、めっちゃ良い人。めちゃめちゃ良い人夫婦。
そして、とりあえず荷物が重たいでしょう、と、
山本さんの家に、荷物を置かせてくれた。
めちゃめちゃめちゃめちゃ良い人。
身軽になった状態で、
3人でバス停に向かい、バスで揺られること30分。
目的地に到着。「出入国なんとか」と書いてある建物。
ここでは、山本さんの奥さんが全部通訳してくれた。
結果としては、
ビザの手続きは結構面倒らしい。
保障金とか、住む(泊まる)ところの住所とか、申請書類とか、ややこしいし、簡単ではない。
しかも、その説明文も全て中国語。
うーーーん、14日以内に中国を出ないといけないか。
でも、どうやって?
途方にくれていると、山本さんに今後の予定を聞かれた。
「とりあえず、北京に行きたいです」
「でも、切符の買い方がわからなくて…」
と伝えると、じゃあ切符の買い方を教えるよーと言って、駅まで連れていってくれた。
バスで1時間くらい。
駅でも、奥さんが通訳してくれて、切符が買えた。
これからは、これで買えばいいよ、と、
ノートに切符を買うために伝える言葉のメモを書いてくれた。
これは、助かる!!!
そして、泊まろうと思っていた宿が、山本さんの家から近い、ということで、
ついでだ!と、宿まで連れて行ってくれた。
フロントでまたも奥さんに通訳してもらう。
結果、無理、でした。
なんか、規制が厳しくて、日本人は泊められないらしい...
3つ星以上のホテルじゃないと、ダメなんだとか。
でも、3つ星って、結構高いんじゃないの!?!?
というか、事前に調べてた情報って何の役にも立ってない...
「うーーーん、うちに泊まる?」なんて、慰めてもらいながら、
山本さんの家に向かう。
その途中に、「あ、ここは?」と奥さんがいい、安宿らしき建物に入っていく。
見た目からして、ぜったい、3つ星は無い。でも、ダメもとで。
いけたらしい。笑
1泊50元。昨日の3分の1!
即決でチェックイン。ツインのお部屋でした。
中国では部屋料金のことが多く、人数多く泊まると安く泊まれるそう。
ということで、荷物を取りに山本さんの家に。
もうね、意気揚々ですよ。
(続く)
