旅の始まりは、4月15日。
なんでこの日にしたのか、特に理由はなく、
4月の最初だとバタバタしそうだし、4月の終わりだと遅そうだし、
なんとなーく、間を取って15日。
広島空港からの出発。
12時半発の便だけど、9時半に空港に到着。
そのために、家を8時前に出発。空港までは、友達に送ってもらったので、いい迷惑だったよね。
ただ、なんかギリギリに行くのはダメだって、な1んとなくは知ってた。
かといって、どれだけ早くいけばいいのかも知らない。
ということで、時間が来るまで、ひたすら待つ。さっそく、退屈。
目的地は、中国。
「え、インドじゃないの?」って言われそうだけど、
初めての一人海外旅行、そして、そもそも何時間前に空港に着くのが正解かも分からないやつに、
いきなりインドはハードルが高い。正直、怖い。
その点、中国は、近いし、
中国語分からないけど、中華料理好きだし。
中国語分からないけど、漢字は得意だし。
顔も、そんなに日本人と違うわけでもないし。
初海外のスタート地として、ハードルが低いと思ったので。
売店で、中国のガイドブックを読む。
中国での旅程に関しては、正直舐めてたので、
ガイドブックなんて買ってない。持ってない。
現地で、情報を集めて、そして、旅を作りあげるんだ。
そんな気持ちでいた。
旅行者ではなく、冒険者の気持ち。
だから、立ち読みのガイドブックも、軽ーくしか読んでない。
あー、万里の長城ねー、とか、
あー、パンダねー、とか。
半分意識朦朧とさせながら。
この頃、ふと気づいてしまった。
友達を先に帰らせるべきではなかった。
一緒に待っててもらえばよかった、と。
空港で一人で時間つぶしは、結構きつかった。
なんとか頑張って時間をつぶして、ようやく機内へ。
それまでの流れは、特に問題なく進んだ。
「お、結構できるじゃん」とか、思うくらいに。
席は、7のF。翼が良く見える位置。
※日記には翼の見た目を「復活したあとのフリーザーみたい」って書いてある。
飛行機の離陸にもビビらない。
しばらくすると、ドリンクサービスに来てくれた。
「ドリンクは何にされますか?」「コーラお願いします。」
機内食も出た。
鶏肉料理はおいしかったけど…あとは残した。
とかなんとかやってたら、着陸へ。
窓から見える景色は、「なんだか、戦後直後みたいな感じ」という感想。
建物の雰囲気かな。ちょっと、古い感じの建物がたくさん見えた。
降りてからは、前の人について進んだら、なんとか入国完了。
「お、俺、結構できるじゃん。余裕やん。」と、どんどんテンションがあがる。
空港の出口に向かうと早速、声をかけてくる知らない中国人。
何言ってるか分からないけど、こういうときは「NO」と断ればいい、ということくらい知ってる。
ここまでは、良かった。
ここからが、問題である。
どうやって、市街地に向かえばいいのかが、分からない。
どのバスに乗ればいいのか、分からない。
バスの表示を見ても、読めない。
タクシーは、どれが「悪徳」じゃないのか、見た目では分からない。
誰かに聞くにも、どう聞いていいのかも分からない。
聞いたところで、ぼったくられたり、騙されたくはない。
「おっと、中国、結構ハードル高くね?」と、ここで気づく。
が、ここにいても解決しないので、
歩いてみる。
方向は分からないけど、「こっちかな?」という方向に。
幸い、空港の前の道は複雑ではなかった。
バックパックは、15キロくらいある。
重いし、暑い。
こんなスタートになるとわかってたら、空港でガイドブック買えばよかった。
看板を見ても、どこを見ても、中国語。読めない。
俺の知ってる漢字じゃない。
騙された!!(誰に?)
1時間半くらい、歩く。
ちなみにここは、中国の大連。
まだ空港付近にいるのに、もうこの文の量。
日記でも、1ページくらい書いてる。
忘れたくなかったんだろうな。いや、忘れられないけど。
果たして、今自分がどこに向かって歩いてるかも分からないのに、
バスに乗る勇気も出ない。
いや、バスに乗ろう。
勇気が出たわけじゃない。
どこに行くんでもいいから、もう歩くことに心が折れた。
バス停らしきところで待つ。
行先の表示には、「駅」という文字が無い。
というか、空港についてから一度も「駅」という文字を見てない。
バスが来たので、バスに乗ってみる。
(つづく)
